絵師の方々は、例のスカートのしわをどう見るのか

ラブライブ！シリーズ公式 @LoveLive_staff

【沼津】JAなんすん様より熱いオファーを頂き、本日、高海千歌が『西浦みかん大使』に就任致しました！！ 千歌ちゃんに代わって高海千歌役・伊波杏樹が、ららぽーと沼津にて行われた大使就任式に出席しました。 これからも沼津のみかんを、地元の元気を世界に伝えていきます！！🍊🍊🍊 #lovelive pic.twitter.com/gcqbnyHriR

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冬馬†ゾロ目のせもぽぬめ💫 @Nana_zero07_s2

西浦みかん大使の千歌っちスカートについて、一応、私なりの見解が出たので。 15～20ツイートぐらい、連続してリプでつないでいきます。 ↓の図のスカート、股間のライン見えすぎじゃね？という問題提起からの論争。 (以下続きます) pic.twitter.com/dUqD7rCFcN

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①まず、ラブライブの作画は平素より「かなり細かいし、写実的」です。 同じ千歌の一枚絵ですが、動きのあるものはこんな感じに。 疾走感や風が、服のシワとスカートで描写されてます。 さすが職人の仕事。 (続きます) pic.twitter.com/Gc6zC0YA1A

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②他方で、「動」に対する「静」の描写も正確性が高い。 左はファンブック、右はLanding action yeah!!のジャケット。 どちらの千歌も前後に上体をぶらさず、ほぼ直立なので、スカートにシワがない。 (続きます) pic.twitter.com/E5kEqRccZg

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③ここで、少し基本的な話を。 ラ！作画でのスカートのシワの描き方には特徴があります。 とはいっても、写実描画の基本的な話ですが。 人物が座る、しゃがむ、中腰になるなどでスカートにシワが寄る場合、👉で示したように、 「プリーツの山折りを巻き込んで、くの字に折れ曲がります」 (続きます) pic.twitter.com/rqrjQTGlLP

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④このプリーツの折れ曲がりは、どの絵でもほぼ同じように描かれます。 ですから、いわば「プリーツの作画仕上げに関する工程・ルール」として、現場では共有されているはず。 (続きます) pic.twitter.com/KSncxLL0Gn

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⑤ではそもそも、「スカートのウエストに平行なシワが寄って、プリーツを巻き込んで折れ曲がる場合」というのは、どんな場合なのか。 今回の絵に対して、私が不思議というか不自然な印象を受けたポイントは、ここです。 (続きます) pic.twitter.com/WRLIq9qpTV

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⑥ウエストに平行、プリーツに垂直なシワが寄る場合。 具体的には、③で例示したような「人物が座る、しゃがむ、中腰になる」など。 共通して言えるのは、「ヘソよりも、膝頭が前に出る体勢」であることです。 左側の花丸、果南、鞠莉。 右側の曜、梨子、ちょっと見えにくいけど花丸。 (続きます) pic.twitter.com/LMNqE08zwq

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⑦さて問題の立ち絵ですが、この絵は「ヘソよりも膝頭が前に出る体勢」には見えない。 仮に膝頭が前に出るとすれば、千歌の腰の左側が、さらに濃い影になるはずです。 影の向きからすると、光源(太陽)は「千歌から見て右に20～30度、斜め上50度」ぐらいにある想定でしょう。 (続きます) pic.twitter.com/8PE85mF8Ce

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⑧また、スカートにシワが寄るほどの中腰になろうと思えば、どちらかの足をもっと前に出すか、膝をさらに曲げる必要があります。 すると例えば、「スカートの裾が波打つ」「右足の影が、左の内ももに膝頭まで映り込む」などが起こるはず。 (続きます) pic.twitter.com/bgAjMxE8LK

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⑨何よりも、西浦みかん大使の絵には、プリーツの山が折れ曲がる際に特有の「くの字・逆くの字の湾曲」ができていない。 股関節の線が出るほどの前屈み体勢であれば、折り曲げた体にスカートの生地を巻き込むので、右側の絵のようになるのが自然です。 (続きます) pic.twitter.com/uLOvpEyX1s

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⑩すると考えられるのは、この絵は「直立を想定して描かれた」ことです。 にもかかわらず、なぜか「中腰であるかのような仕上がり」になってしまった。 これはなぜなのか。 (続きます) pic.twitter.com/bBZwVzlHpa

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⑪一般的に、アニメやマンガで人物を描く場合は、3つの大きな工程があります。 「頭身や関節の動きを決めつつ、体の軸を描く」 「描いた体に肉付けをする」 「髪や衣服などを描き込んで仕上げる」 作例も多くありますし、プロほど基本に忠実です。 pixivision.net/ja/a/436 (続きます)

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⑫マンガを描く場合などは、すべての工程を1人～数人(アシスタント含む)でこなします。 しかし、アニメ制作の現場などですと、線画、彩色、仕上げなど複雑な工程を、何人もの手を経てやるわけです。場合によっては、線画をやるところ、色をつけるところが別々のオフィスなんてことも。 (続きます)

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⑬すると、最初に下書きや線画をした人の想定と、仕上げまでやる人の想定は、食い違うこともありうる。 最初に絵を描いた人はリンゴ🍎のつもりが、仕上がって見てみるとカボチャ🎃になっていた！ということです。極端な話ですが。 (続きます)

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⑭おそらく、この絵は「頭身を決めて肉付けをする」まではよかったんですが、服を着せたり色を塗ったりする仕上げの際に、削るべき線を残して仕上げてしまった。 (続きます) pic.twitter.com/TzYjL2qHpu

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⑮例えば、こちらの方のブログですが、 左側が「体の肉付けまで終わった状態」です。 対して、右側は「肉付けからバストや股関節などの不要な線を削って、衣服を描き足した状態」です。 tekotekotekoten.hatenablog.com/entry/2017/06/… 西浦みかん大使の絵は、線を減らす工程で食い違った可能性があります。 (続きます) pic.twitter.com/5c89DL10P5

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冬馬†ゾロ目のせもぽぬめ💫 @Nana_zero07_s2

⑯断りを入れておきますが、西浦みかん大使の立ち絵は、意図的にエロく見せてやろうというような類いのもの「ではない」です。 それなら例えば、胸を前に突き出す、尻を後ろに突き出すなどのポージングをさせるはず。 むしろ、細部を丁寧に仕上げようとしたからこその「事故」です。 (続きます) pic.twitter.com/82FWhAQMpH

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⑰本格的な作画の基本やアニメ人物画の原理原則に従って描いたものの、仕上げ工程での意志疎通に食い違いがあり、不自然な仕上がりになってしまった。 これが、考えてみた限りでの見解です。 (続きます)

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⑱念のために書き添えておきますと、今回取り上げたのはあくまでも「浦女制服スカートのシワの描き込みと、シワが寄る条件について」のみです。 生地の厚さや衣服の形状によっては、夏物の薄手パジャマやショートパンツなど、体の線が出る描き込みのものもあります。 そこも含めての写実でしょう。 pic.twitter.com/GBgJl4BdcG

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久しぶりにエネルギーを使ったわ……これでおさまってくれればいいんやけどもね。 少なくとも、こういう場所に出るものをエロく描こうとする意図は、ラ！制作現場にはないことは知ってる(スクフェスは別やけどな