鴨川沿いで友人が「をんなありけり」と語り出した…京大医学部を受けるはずが対岸の京都府立医科大に着いてしまい「心がはりて川をば徒にて渡りけり」

bao @baobabustroll

靴底を落とす友人が昔、京都のタクシー車中で突如「をんなありけり京大医学部をうけんとてまかりしが心あやまりて京都府立医科大の受験会場にきつきてなむ心がはりて川をばかちにてわたりけり」って言うもんだから、私「かちにて⁈」って反応したら、運転手がハンドル誤るほど笑ってた。教養は楽しい。

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友人は重々しく頷くと「すこしのことにも先達はあらまほしきものなり」と締め括り、そのをんなが誰なのかいまだにわかりません。

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鴨川の脇を走ってる時に言うとか、ずる過ぎる。あいつ絶対タイミング狙ってた。

うぃっちわっち(丁稚) @Witchwatch99

@baobabustroll 洛外の者にはピンと来ないお話なので画像をば。 pic.twitter.com/yDtUw5pIMf

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京都八丁平の会(中川 泉) @takeurushi

@Witchwatch99 @baobabustroll 自分も受験時ではないが、高野橋の西詰と東詰を間違えて場所探しして戻るのが面倒で川を 徒 で渡ろうとしたことがある。 鴨川、いつからか、ご丁寧にあちこち置き石がしてある。あざとい。

阿修羅【まいとし受験生おる】 @QpqZ6asz1BY115

@baobabustroll え、実話？っすか？

bao @baobabustroll

@QpqZ6asz1BY115 無論です タクシーの運転手さんに急ブレーキを謝罪されました。

tantan59 @tantan21635717

@baobabustroll かちにてwwww

bao @baobabustroll

@tantan21635717 細かい文法はさておき、突如「かちにて」

妖精ないわん（裁） @LcCWhqYMZWwOnfl

@baobabustroll @murrhauser かちはいかんですよ。

bao @baobabustroll

@LcCWhqYMZWwOnfl @murrhauser 真冬ですしね！

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私にはもう10年来の付き合いになる友人がいます。一言でいえば「いいやつ」です。頭の回転が速くて生真面目で努力家でちょっと心配性で、他人に対する思い遣りが板についていて、仕事にプライドがあり、趣味も家族も大事にする、そういう人間です。

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心通わせたきっかけを今でも鮮明に覚えています。一緒に作業しているときに集中した友人がふと口ずさんだ某ミュージカルの一節に私が無意識に合いの手を入れ、そのまま2人でデュエットを朗々と歌い出して途中から手を取り踊り出し、最後にハイタッチしたあたりでもう2人はマブダチお前は私の魂の双子。

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職場は違いましたが同じ道を志すものとして事あるごとに集まって学び、遊び、励まし合い、慰め合いました。今でも大事な友達です。 そんな友人と出かけた際、なんの拍子か靴底の話題になりました。 たしか、軍手かなにかが落ちているのを見つけて私が「軍手もだけど靴底ってよく落ちてるよね」

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と、軽い気持ちでくちにしたのだ思います。月に4.5回は靴底見かけるよね〜みたいな感じで。 事実、私は頻繁に靴底や折れたヒールを見掛けるのです。 それに対して友人は「私はいままで一度も靴底落ちているのを見たことがない、そんなのよく見るのはbaoだけだよ」と笑って返しました。

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私は言い返しました「きっと目に入ったけれど認識していないだけだ。疾患概念が確立すると報告数が増えるように、いま君は靴底が落ちているものだと知った。予言しよう、君はきっとこれから頻繁に落ちている靴底を見るだろう」と。

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そのお出かけの帰り道、我々は道端に落ちている靴底を見つけました。ドヤり散らす私に友人は「いやそんな…まさか…」と若干怯えたような視線を向け、私は「もっともっと、これから沢山の剥がれ落ちた靴底を見るだろう」と笑いました。

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それから日をおかずして（たしか翌日とかそんなスパン）私のガラケーに友人から「落ちてた」と靴底の写メが送られてきました。以来、友人は靴底を見掛けるたびに私に報告し「怖」「呪いか」「靴底を見るものは靴底にもまた見られている」と2人で笑い合いました。つづく

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時は流れ、無事医師4年目を迎えた我々はどうやら久々に予定を組めるくらいの夏休みが取れそうだと色めき立っていました。2泊3日でどこかに旅行にゆこう、ゆったり歩いて自然を堪能しよう。「雲海が見たい」友人の提案で目的は定まりました、高い山に登ろう、出来るだけ楽に。

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「山頂駅からの山あるき」という本を繰り、オンシーズンでも空いていて標高が高い関東近郊の山頂駅を探し、北八ヶ岳ロープウェイに白羽の矢が立ちました。山頂駅2237mから坪庭を経て雨池山2325mに登って降りてくる標高差81mの軟弱コースです。オッケー大丈夫問題ない我々の目的は登山ではなく雲海だ。

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天気次第では宿泊予定の山麓駅付近のロッジからも雲海が見えちゃう標高です。もはや勝ったも同然、雲海を我らが手中に。 我々は下山後の諏訪観光や甲府観光、甲府の宿はどこにしよう温泉に入りたいお土産に何を買おうか…と、それはキャッキャウフフしていました。そう、その日までは。