Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年2月1日分) noneとsome/if/will/pot-au-feu/thinkとknow/shouldとought to/old/must/seeとmeet/compassionとsympathy/心理学用語/children/よい授業とは/意外な意味をもつ人名/there is/seatとchair/頻度を表す語句/略

まとめました。量があるので、後半は見出しから削ったけど、ちゃんと読むとよろしいのです。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

(1)None of the students passed the exam. (2)Some of the students didn't pass the exam. (1)は文全体が否定され、「学生の誰も試験に合格しなかった」の意、(2)は動詞句が否定され、「学生の中には試験に合格しなかった人が何人かいた」の意だ。

2020-02-01 08:51:44
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1)When you wake up, the sun will be shining. (2)If it is fine tomorrow, we will drive to the lake. 上例のように主節と従属節(if 節)とが密接に関連している場合、主節の will による未来時制が従属節(if 節)の時間設定をコントロールしていると考えられる。

2020-02-01 09:18:10
Early Bird @41isyoichi

しかし、同じ if 節であっても主節とのつながりが密接でなければその独立性が強くなり、それ独自の時間設定がなされる。 (3)I don't want to call on her, but I'll see her if it will do any good.(訪ねたくないが、その方がいいなら会おう) it = I'll see her で主節の一部とはならない。

2020-02-01 09:18:11
Early Bird @41isyoichi

次例の will は現在時を表す。 (4)If you won't help us, our plan will be ruined.(君に助けてくれるつもりがなければ僕らの計画は潰れる) will = 意志 (5)If sugar will dissolve in a hot liquid, this chemical will do so.(砂糖が熱湯に溶けるとすればこの薬品も溶ける) will = 推論

2020-02-01 09:18:11
Early Bird @41isyoichi

パエリャ(paella)以外に調理器具が料理名になった例にはポトフ(pot-au-feu)がある。肉と野菜を大きな土鍋で煮込んだスープだ。このフランス料理を英語に直訳すると pot on the fire で「火にかけた鍋」の意である。日本語でも「お鍋」が鍋自体を表す場合もあれば、鍋料理を表す場合もあり興味深い。 pic.twitter.com/Ms6udt6qdg

2020-02-01 09:27:25
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Early Bird @41isyoichi

そう言えば、クレヨンしんちゃんで、「今日の夜ご飯は鍋よ」としんのすけが言われ、鍋の器を食べると勘違いして怖がっていたシーンがありましたっけ😇

2020-02-01 09:27:25
Early Bird @41isyoichi

メモメモ_φ(・_・ 久保岳夫先生による体験型講座 ー「英文朗読入門:O’Connor & Arnoldの音調理論をベースに」 twitter.com/takeondo_k/sta…

2020-02-01 09:33:03
takeondo @takeondo_k

所属学会でワークショップを担当することになりました。講演概要で「非英語母語話者である日本人」というpolitically incorrectな拙い言い回しを使ってしまっていますが,「非英語母語話者」と訂正をお願いしています(月曜日には反映されるとのこと)。よろしければご関心のある方はお運びください。 twitter.com/Kenkyusha_PR/s…

2020-02-01 07:52:01
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] (1) I thought she hadn't passed. (2) I didn't think she had passed. 知的意味に変わりはないが、(1)では「私は、彼女は合格しなかったと思っていた」と断言している。一方、(2)では「私は、彼女が合格していたとは思わなかった」と、ややぼかした言い方になっている。

2020-02-01 10:07:19
Early Bird @41isyoichi

(3) I knew she hadn't passed. (4) I didn't know she had passed. (3)は「彼女が合格しなかったことが私にはわかっていた」の意、(4)は「彼女が合格したことが、私にはわからなかった」の意で、両者は知的意味に差がある。 think は that 節の内容を事実だと前提しないが、know は前提するからだ。

2020-02-01 10:07:20
Early Bird @41isyoichi

しっかり活用していこうと思う。 pic.twitter.com/RfW03MYuYp

2020-02-01 10:11:47
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Early Bird @41isyoichi

(1) We ought to go, but I don't think we will. (2) *We should go, but I don't think we will. should は話し手の個人的見解を表し、ought to は社会規範や常識に照らして当然なすべき義務を表す。よって、(2)は🆖 自分になすべき義務を課しておきながらそれを同時に否定することになるからだ。

2020-02-01 10:34:17
Early Bird @41isyoichi

(1) We ought to go, but I don't think we will. は「(常識的には) 行くべきだろうが、行かないと思う」の意。

2020-02-01 10:34:18
Early Bird @41isyoichi

書斎の英文法書コーナーの一部。 pic.twitter.com/myqNQukNhR

2020-02-01 11:09:17
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Early Bird @41isyoichi

(1)He is older than middle-aged. (2)He is more old than middle-aged. (1)は「中年以上の年齢だ」の意、彼が高齢者だと述べている。一方、(2)は「中年というよりむしろ老年だ」の意、middle-aged という表現より old という表現を使う方が彼という人物を適切に描写できると述べている。

2020-02-01 11:40:52
Early Bird @41isyoichi

(1)You must hungry after a long walk. (2)*Must you be hungry after a long walk? (3)*She must be happy, but she is not. must は話し手の強い見込みを表すから(2)のような疑問文とは相容れない。同様に、(3)のように must を用いた陳述を本人自らが否定することもできない。

2020-02-01 12:03:32
Early Bird @41isyoichi

「よく会う」「少しも会わない」など言う場合、see は see a great deal of, see nothing of などのように分量で表すことが多く、meet は often meet, some times meet などのように度数で表すことが多いのは興味深い😳

2020-02-01 12:39:59
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 「共感、同情」を表す英語の類義語に compassion と sympathy があるが、compassion はラテン語に由来し、sympathy はギリシャ語に由来している。compassion の com- も、sympathy の sym- も「共に」「同じ」の意だが、com- はラテン語の、sym- はギリシャ語の接頭辞だ。

2020-02-01 13:12:18
Early Bird @41isyoichi

compassion の -passion も、sympathy の -pathy も「感情、気持」の意だが、-passion はラテン語から、-pathy はギリシャ語から来ている。在来の英語で敢えて言えば same-feeling だろうか。このように、英語には類義でありながら、一方はラテン語系で、他方はギリシャ語系という組の語が散見される。

2020-02-01 13:12:18
Early Bird @41isyoichi

『ウィズダム和英辞典』(p.1229) および『アンカーコズミカ英和辞典』(p.1879) によると、sympathy は他人の悲しみや苦しみ等を理解して同じ感情を持つことをいい、日本語の「同情」にも「共感」にも相当。compassion は事情を察し、助けになるよう振る舞おうとする「深い思いやり」の気持ちを表す。

2020-02-01 13:12:19
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] これから心理学を専門的に学習したり研究したりする人に向けた助言のひとつとして、羽生和紀『心理学の基礎英単語帳』(啓明出版、2011年、pp.4-5)は、専門用語の「定訳」を正確に覚えることを挙げている。

2020-02-01 13:37:42
Early Bird @41isyoichi

日常的な文章や会話の中で、一般的に使われている言葉であっても、特定の領域では、限定された定義を持つ用語として使用されていることがあり、その場合には専門用語としての定訳を用いる必要がある。

2020-02-01 13:37:42
Early Bird @41isyoichi

たとえば、population という単語は(中略)心理学で用いる統計の専門用語では「母集団」と訳さねばならない。また、behavior も「ふるまい」ではなく「行動」と訳すのが心理学における定訳である。しかし、このことは、こと心理学に限った話ではないだろう。

2020-02-01 13:37:43
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] もうかれこれだいぶ前、課題の添削をしていてのこと。「子どもは、発見をしたり、新しいことを知ったりすると、本当にうれしそうである」という日本語を英訳する問題に対し、少なくない数の生徒が *Children looks... とやっていたものだから、たいへん意外な思いをした。

2020-02-01 13:48:53
Early Bird @41isyoichi

ここでは「一般的に子供というものは」という内容だから child という可算名詞、無冠詞複数形で用いたまではよかったのだったけれども…。三単現の -s を付け忘れまいとするあまり、本来なら付与する必要のないケースにまで適用してしまった、いわゆる過剰訂正(hypercorrection)が原因なのだろうか?

2020-02-01 13:48:54