2020年2月29日

長谷川町子&田河水泡の漫画

今年は長谷川町子生誕100年。というわけで、手持ちの資料の中から、長谷川町子とその師田河水泡が昭和戦前期に描いた漫画を引用してみた。
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長谷川町子の漫画

長谷川町子(1920~1992)は1934(昭和9)年、田河水泡に師事。翌年、「狸の面」(『少女倶楽部』1935年10月号に掲載)でデビュー。以下に引用する「チャッピーフーチャン」が初の連載漫画となる。

堀外記 @jemappellety

長谷川町子が戦前に描いた漫画「チャッピーフーチャン」(画像は『東京日日新聞』1936年12月20日付朝刊14面)。清水勲『四コマ漫画』(岩波新書、2009)によると、翌年の1937年1月24日付から連載が始まったそうだが、実際はそれよりも前だった。 pic.twitter.com/iluKypkcnG

2019-11-17 14:33:27
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「チャッピーフーチャン」は東京日日新聞の1936年12月20日付から1937年7月25日付まで連載(筆者調べ)。小学3年の姉と小学1年の弟の日常を描く。

堀外記 @jemappellety

こちらは長谷川町子が戦前に描いた漫画「ホーラゴラン」(画像は『東京日日新聞』1938年4月25日付夕刊4面)。管見の限りでは、1話のみの作品のようだ。 pic.twitter.com/RJEq6nZmJi

2019-12-16 12:27:53
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この他にも、長谷川町子は東京日日新聞に「マイッタ!」(1936年12月6日付朝刊14面)と、「はなび」(1937年8月8日付朝刊8面)の漫画を描いているのが確認される。
※タイトルの引用の際に旧仮名を新仮名に変更した

田河水泡の漫画

田河水泡(1899~1989)の漫画も引用する。長谷川町子の2作品のみでは少なすぎると判断したため。水泡は『少年倶楽部』で「のらくろ」シリーズの漫画を描く傍ら、新聞にも以下のような漫画を描いていた。

堀外記 @jemappellety

田河水泡の漫画「ドブン・ジャブン」(画像は『東京日日新聞』1936年12月6日付朝刊14面)。 pic.twitter.com/gwhLvy9h7N

2019-11-17 14:00:17
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堀外記 @jemappellety

人間やカエルは何のために生きている? ※画像は『東京日日新聞』1937年4月11日付朝刊18面 pic.twitter.com/OYZFpPb7y8

2019-11-23 09:39:33
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「ドブン・ジャブン」は東京日日新聞の1936年12月6日付~1937年9月27日付まで連載(筆者調べ)。赤蛙のドブンと青蛙のジャブン(注)が主人公のギャグ漫画。
この他にも田河水泡は、東京日日新聞に「ガソリンお吉」「ミスターシュウマイ」「非常時歩哨戦」などの漫画を描いている。
※注 1937年1月1日付掲載時にドブンとジャブンがそう自己紹介している

コメント

tanasinn @tanasinn88 2020年3月1日
4コマ目のおじさん、二人に教えてやれよw
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淡野太郎 @TaroTanno 2020年3月1日
いずれもマイナーな作品の内ごくわずかな例だけど、田河水泡の作品は『のらくろ』に、長谷川町子のは『サザエさん』と、それぞれの代表作に通じる共通の雰囲気があるといった印象。師弟関係とはいえ、この2人の作風は最初からかなり違ってたんだなと思った。
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かつまた☆いさ(レディ女児ィ📛) @kamiomutsu 2020年3月1日
ドブンとジャブンの誤植が味わい深い。そして長谷川先生の漫画の立体感いいね。
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廣瀬 健 @hirokenP3 2020年3月1日
これは…! 書籍の形にはなっていないのだろうか。まとめて読みたい。
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