Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年2月7日分) do/know/出典情報/could/your/状態他動詞/durin/decide/if/problem/他

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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

Early Bird @41isyoichi

(1)Sit down. (2)Do sit down. 座ることを普通に求めるなら(1)を使うが、座ることを強く促すなら(2)を使う。つまり、相手にとり好ましいことを求める場合、do を付加すると、その分、「どうぞ、どうぞ」といった強調の意味合いが加わり、相手は悪い気はしない。

2020-02-07 07:23:56
Early Bird @41isyoichi

先行する疑問文を受ける場合、know の後に it は不要。 👉 "How old is he?" ー "(I'm) sorry but I don't know."(「彼は何歳ですか」「さぁ知りません」) また、前半を省略して単に "I don't know." とするのはぶっきらぼうな言い方⚠️

2020-02-07 12:45:34
Early Bird @41isyoichi

(1) It might have been worse. (あれぐらいですんでよかったね) (2) I could have killed myself. (思わず自殺してしまいたい気持ちになったよ) (1)は現実に起こった事柄と可能性としてのそれより悪い事柄を比べる。(2)はあえて切迫した事情を仮定し、その仮定内では自殺の可能性もあったと述べる。

2020-02-07 13:03:30
Early Bird @41isyoichi

上例は、つまり、単なる「可能性」の問題(1)か「可能性の可能性」の問題(2)かの違いだ。

2020-02-07 13:03:30
Early Bird @41isyoichi

教える過程で目について気になったり、生徒たちから出された疑問点につき調べたり考えたりした事柄を、都度、私はまとめています。本アカウントでは、それをツイートで共有させていただき、他の方々のお役に少しでも立てば、との思いで続けております。授業や生徒たちから教えられている思いです☺️ pic.twitter.com/KSkE9Ee4iz

2020-02-07 17:40:12
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Early Bird @41isyoichi

出典情報を明記し投稿していますが、出典情報を掲載し損ね、このたび関係者の学術的功績への敬意を欠いてしまいました。この場をお借りしてお詫び申し上げます。今後、ツイートでの紹介に際しましては、剽窃とならぬよう、記載内容の確認をさらに徹底し、再発防止に努めます。

2020-02-07 17:40:12
Early Bird @41isyoichi

could は通例(否定文で)「…できなかった」という根源的な意味か「…かもしれない」という認識的な意味で使われる。 👉I couldn't get tickets after all; they were sold out. 👉We could still win - the game isn't over yet. 過去時が示されない文で could は現在or未来時に言及する点に注意⚠️

2020-02-07 17:40:37
Early Bird @41isyoichi

could に関する先のツイートは柏野健次『英語語法詳解 英語語法学の確立へ向けて』(三省堂、2012年、p.344)に基づいて記した。

2020-02-07 17:40:38
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 「君の車」が your car であって the car of yours ではないのは構文の余剰性によるものであり、your car と端的に表現できるところをわざわざ迂言的に *the car of yours と表現する必要はない、という理屈である。

2020-02-07 17:40:45
Early Bird @41isyoichi

*the car of yours とは言わない理由に関する先のツイートは、慶應大学・堀田隆一先生の執筆された次のブログ記事に基づいている。 user.keio.ac.jp/~rhotta/hellog/

2020-02-07 17:40:46
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 有史以後も、ギリシャ・ローマやオリエントの文化が、いわゆる「絹の道」・「玉の道」・「香料の道」を通って、アジア諸国や日本にまで伝わってきた。有史以前も、民族の移動・文化の交流が行われたことは、出土品などから見ても明らかである。→

2020-02-07 17:40:52
Early Bird @41isyoichi

→ すれば言語といえども、交流が直接または間接に行われたであろうということは想像されると思う。 以上、山中襄太『地名語源辞典』(校倉書房、1968年、p.7)より引いた。ロマンがあっていいな、と思う😊

2020-02-07 17:40:52
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 中村保男『翻訳はどこまで可能か』(ジャパンタイムズ、1983年、pp.64-5)では、いわゆる状態動詞には lie, stand, sit, remain などの基本動詞を含め夥しい数の自動詞があることは言うまでもないが、他動詞にももっぱら主語と目的語との静的な関係を示す働きをするものがある、と指摘する😳

2020-02-07 17:41:11
Early Bird @41isyoichi

同書は「状態他動詞」なるネーミングを試みた上で、cover, have, fill, occupy, excel, cap, surpass, overlap, overlay, swarm など類例を挙げている。このネーミングを採用するか否かは別にして、「何々をこれこれしている」の意で使われる動詞群に目を向けることは学習に有益だと感じている。

2020-02-07 17:41:11
Early Bird @41isyoichi

(1)I spoke to him during last week. (2)I spoke to him last week. (3)I spoke to him on Monday. (1)の during last week は期間を表す前置詞ではなくある時点(some point of time)を指すものと解される。この場合、(1)は時点という意味で、(2)や(3)と何ら変わるところはない。

2020-02-07 17:41:58
Early Bird @41isyoichi

以上、Quirk 氏他による A Grammar of Contemporary English (Longman, 1972, pp.488-9) を基に記した。

2020-02-07 17:41:58
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] was [were] able to は事の成就を表す。能力があり、または周囲の状況から、現実に何か一つのことをしたとき出番😎 managed to を使うと成就がなかなか難しく努力が必要だったことを暗示。 ただし、特に強調するのでなければ、事の成就は動詞の過去形を用い事実として報告するのが普通だ。

2020-02-07 17:50:18
Early Bird @41isyoichi

用例を挙げる。 👉 As he was not interrupted, he finished / was able to finish / managed to finish / succeeded in finishing by evening.(途中で邪魔が入らなかったので、夕方までに終えた / 終えられた / なんとか終えられた / うまく終えられた)

2020-02-07 17:50:18
Early Bird @41isyoichi

decide よりも make a decision とフレーズで言ったほうが、make a quick decision (即断する), make a wrong decision (誤った判断をする), make a lifelong decision (人生を左右する決断を行う、一大決心をする) など、名詞の前に形容詞を用いてさらに詳細な情報を加えることもでき、重宝する。

2020-02-07 17:56:03
Early Bird @41isyoichi

柏野健次『英語語法レファレンス』(三省堂、p.328)は上例の make のような動詞を「あまり情報量を持たず、意味的に軽い」ことから軽動詞 (light verb) と呼んでいる。小西友七『英語のしくみがわかる 基本動詞24』(研究社、p.1) は「意味を失って虚字化し、ただ動詞であることを示すだけ」と述べる。

2020-02-07 17:56:03
Early Bird @41isyoichi

黒川泰男『英文法の基礎研究』(三友社出版、2004年、pp.31-3) は「talked よりは had a talk の方が、また lunched late よりは had a late lunch の方が、英語としての自然さを持っていると考えられる。「S+V+O」はいかにも安定した文型だからだ」という見解を示しており、目を引かれた😳

2020-02-07 17:56:04
Early Bird @41isyoichi

play the piano, in the morning, in the summer 等における the は、全体を構成する幾つかの異なった要素からの特定化を表す、他との対立を表す用法だ。「左右」「朝昼晩」「東西南北」「春夏秋冬」「現在・過去・未来」のようなセットになっている名詞群のうちの1つを取り出して述べるときに多い。

2020-02-07 17:59:35
Early Bird @41isyoichi

他との対立を表す the の用法に関する先のツイートは、柏野健次『英語語法詳解 英語語法学の確立へ向けて』(三省堂、2012年、pp.286-7)に基づいて記した。

2020-02-07 17:59:36
Early Bird @41isyoichi

if と仮定法過去が手を結んだ場合、出てくる多くの結果は「失望、落胆」だ。「後悔」「残念さ」といった意味合いが色濃くにじむ。特に if 節の仮定法過去完了で示される事柄は今さらどう努力してみてもどうにもならぬことが多く、自己嫌悪や無力感の気配が漂う。こうした文体的な効果に注目したい。

2020-02-07 18:08:54