編集可能

「PCR陰性で退院となっても、再発症・再度陽性となる」事例についての検討

@canchemistry さんから
16
CAN @canchemistry

新型コロナウイルスについて、「PCR陰性で退院となっても、再発症・再度陽性となる」事例があり、普通のコロナウイルスと異なる挙動から、「獲得免疫が成立しないのではないか」「HIV(エイズウイルス)に似た性質を持つのではないか」という話がありますが、それについて検討したいと思います。 pic.twitter.com/nO6eqJoTLH

2020-03-15 11:43:28
拡大
CAN @canchemistry

「PCR陰性で退院となっても、再発症・再度PCR陽性となる」事例が複数紹介されていますが、個々の事例を見ると、「別の感染者から再感染」したというよりは、「ウイルスの量が少なく、偽陰性であった(検査精度の問題)」「完全にウイルスが排除されず、再燃した(免疫不全の問題)」のように思います。 pic.twitter.com/SbBg8N6eNc

2020-03-15 13:15:23
拡大
拡大
拡大
拡大
CAN @canchemistry

「免疫不全」で気になるのは、HIVとの関係でしょう。 「新型コロナは、飛沫感染するエイズ」との噂がありますが、これは「新型コロナはレトロウイルスではない(逆転写機能がない)」ことで完全に否定されます。 しかし「免疫不全そのもの」は十分あり得ると考えます。 図:haart-support.jp pic.twitter.com/MUfgaj1jjo

2020-03-15 13:44:12
拡大
CAN @canchemistry

LANCETのCase Reportには、新型コロナの患者の病理学的な発見事項として ・末梢血T細胞(CD4、CD8)が大幅に減少 ・ただし、それらT細胞が過剰に活性化  ・CD4では炎症性の高いTh17が増加  ・CD8には高濃度の細胞傷害性顆粒 ・重度の免疫損傷の原因となりうる とあります。 thelancet.com/journals/lance… pic.twitter.com/5VSUFGniIG

2020-03-15 15:07:43
拡大
拡大
CAN @canchemistry

522人の新型コロナ患者を対象にした別の論文では ・総T細胞、CD4+、CD8+ともに劇的に減少 ・生存T細胞は、機能的に消耗(PD-1上昇) ・病状の進行につれ、T細胞は枯渇、PD-1とTim-3の発現増加 ・総T細胞などが一定以下に減少した場合、死亡率が上昇するため、強い介入が必要 medrxiv.org/content/10.110… pic.twitter.com/2ox4VfFpo6

2020-03-15 16:15:15
拡大
拡大
拡大
拡大
CAN @canchemistry

このように、リンパ球の一種であるT細胞、中でも、病原細胞・微生物への免疫を担当するヘルパーT細胞(CD4+)、ウイルスに対する免疫を担当する細胞傷害性T細胞(CD8+)が著しく減少することで、結果として免疫不全を引き起こしているというデータとなっています。 これはSARS(2003)と同じ傾向です。 pic.twitter.com/0iynBWo2SV

2020-03-15 16:57:44
拡大
CAN @canchemistry

以上より 可能性1:T細胞の著しい減少により、一回の感染では十分な免疫が獲得できず、再燃する 可能性2:免疫は獲得するが、ウイルスの突然変異が速すぎて、抗体が追いつかない 可能性3:ウイルスに複数の血清型があり、複合感染していた 可能性4:感染応答を阻害する仕組みがある と考えます。

2020-03-15 17:29:04
CAN @canchemistry

「①一回の感染では十分な免疫が獲得できない」ウイルスとしては、RSウイルス・ヒトメタニューモウイルスがありますが、「短期間で再燃」は基本的にはありません。 また、T細胞・B細胞に感染し、「長期間の著しい免疫低下」を引き起こす麻疹ウイルスも、「短期間で再燃」は基本的にはありません。 pic.twitter.com/zigkUVKm0t

2020-03-15 17:55:33
拡大
拡大
拡大
CAN @canchemistry

検査精度の問題を抜きにして考えれば 「②突然変異が速すぎて、抗体が追いつかない」 「③複数の血清型があり、複合感染していた」 「④感染応答を阻害する仕組みがある」 となります。 C型肝炎ウイルス(HCV)は7割が慢性化(免疫で排除されない)ですが、その要因として②④が挙げられています。 pic.twitter.com/QJUszLKnoL

2020-03-15 18:30:16
拡大
拡大
CAN @canchemistry

【まとめ】 ・新型コロナウイルスの「再感染」は、検査精度の問題を除けば「完全にウイルスが排除されず、再燃」の可能性 ・要因は、②突然変異が速い、③複数の血清型の複合感染、④感染応答を阻害する仕組み、の可能性 ・②③が疑わしい ・②④の性質を持つ場合には、治療薬開発は難航すると思われる pic.twitter.com/ov6QfbcFLu

2020-03-15 19:10:57
拡大

コメント

ねや @AriaSub 2020年3月16日
偽陽性は医療パンク問題はあっても慎重を期すのは悪くないけど 偽陰性が強すぎると検査その物の意味が無くなるなぁ
1