Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年2月20日分)what/duneとdown/oil/watch/mutual friend/コロケーション/tulip/all/less/-ty

まとめました。
1
Early Bird @41isyoichi

盲点かも⚠️ 次例は「そのピアニストはもう10年前の彼ではない」の意。 👉 The pianist is not what he was ten years ago. what 以下は「彼が10年前にそうであった姿」すなわち「10年前の彼」の意を表し、文全体として「そのピアニストの外見・技術が衰えた」「収入が減った」ことを暗示している。

2020-02-20 07:23:24
Early Bird @41isyoichi

この点につき、柏野健次 編著『英語語法レファレンス』(三省堂、2010年、pp.220-1)、鷹家秀史『英語の構文150 UPGRADED 99 Lessons』(美誠社、2011年、pp.86-7)に詳述があります。

2020-02-20 07:25:24
Early Bird @41isyoichi

長崎玄弥氏がむかし、一日に一頁、辞典を無作為に開いては隈なく紙面を眺めることで新たな刺激を得ている、みたいな話をどこかでお書きになっていて、私もたまにそれをしている。そんな折の、今朝の収穫。海浜や砂漠の「砂丘」を表す dune と名詞・前置詞の down に語源的関連があることを知った😳

2020-02-20 07:34:34
Early Bird @41isyoichi

そうなると、down が「砂丘」(古くは「丘」) の意の名詞に使われ、downs と複数形で小高い草原地、起伏のある広い丘陵地帯を表すのも頷ける。また、「どこどこを下って」の意を表す前置詞 down は丘を下るところから来ていた。そして「下り坂」の意の downhill は語源的には hill-hill という冗語だ。

2020-02-20 07:34:35
Early Bird @41isyoichi

ある語源辞典によれば、約15世紀前、ドイツ語の一方言だった時代の古英語(Old English)で「丘」を意味していた dūn はおそらくケルト語起源で、英国の古い地名に残っている。スコットランド中西部の旧州名である Dunbarton は hill(-fortress) of the Britons が文字通りの意味らしい。

2020-02-20 07:34:35
Early Bird @41isyoichi

Eilert Ekwall 氏の The Concise Oxford Dictionary of English Place-names は出典・語形などが詳細に示され、「英国地名辞典の基本図書」(『英語固有名詞語源辞典』(研究社、p.xv)) とされている一書だが、153頁に関連する記載を見つけた。備忘のため画像を添付しておきたい。 pic.twitter.com/7vkwvgknOO

2020-02-20 07:34:37
拡大
拡大
Early Bird @41isyoichi

oil という英語の語源は olive である。oil は、もとは、オリーブ油を指して言う語だったわけだ。やがて意味の一般化が進み、各種の油を oil と呼ぶようになった。よって、オリーブ油を指すのに今ではわざわざ olive oil と言う😅 pic.twitter.com/JyKVINfMX2

2020-02-20 08:05:32
拡大
Early Bird @41isyoichi

「見守る、番をする」と「時計」が同語源なのは興味深い😳 この watch という語は wake, awake と同語源で「目を覚まして見張りをすること(見張り、夜番)」となり、さらにそれが抽象化し「目を覚まして見張っている時間」となり、ついに今日の「時計」の意になったらしい。

2020-02-20 17:12:40
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 大塚高信編『英語慣用法辞典』(三省堂、1961年)の mutual の項(p.723)によると、our common friend より our mutual friend の方がコロケーション的に普通に用いられるのは C.Dickens の長編小説の題名 Our Mutual Friend(1864-5)に助長されたことが一因らしい。興味深い指摘だ😳

2020-02-20 17:50:33
Early Bird @41isyoichi

ちなみに、アメリカ現代英語を検証するために作られた COCA で検索すると、common friend 対 mutual friend は6件 対 406件、our common friend 対 our mutual friend は2件 対 63件で、たしかにその傾向が看取される。

2020-02-20 17:50:33
Early Bird @41isyoichi

コロケーションを正しく学ぶことは英語らしい英語を書く(話す)上で大切なことだ。名詞を覚える際、どんな動詞と結びついて「連語」を構成するか意識していくと、のちのち大きな力になる。『動詞+名詞 英語コロケーション辞典』(ジャパンタイムズ、1995年)が一覧性があって便利だ。 pic.twitter.com/oDquBpyQvO

2020-02-20 17:56:33
拡大
拡大
Early Bird @41isyoichi

相撲とレスリングは広い意味で考えれば同じようなものであっても、コロケーションとしては「相撲をとる」とは言っても「レスリングをとる」とは言わない。将棋や碁の場合も「将棋を打つ」「碁をさす」ではなんとなく変な感じで、やはり将棋は「さす」、碁は「打つ」でないと日本語として落ち着かない。

2020-02-20 18:41:39
Early Bird @41isyoichi

書斎にある長崎玄弥先生のコーナーの一角。先生は真に力のある骨太な方。高校時代から多くを学ばせていただいています。長崎先生の御本はどれも本当に滋養豊かです😊 pic.twitter.com/gBKqrx4A9F

2020-02-20 19:15:44
拡大
Early Bird @41isyoichi

チューリップ(tulip)と言えばオランダを思い出すが、この語は東洋起源だ。トルコ語 tülbend(テュルベンド)、すなわち turban(ターバン)と同じで、花の開いた様子がターバンに似ていることから名づけられたらしい😳 pic.twitter.com/JxFOBk6UXv

2020-02-20 19:31:38
拡大
拡大
Early Bird @41isyoichi

all at once, all over the world, all by oneself の all や「all the 比較級」の all も all of a sudden の all と同じ使い方なんだと気づいたとき、何だか嬉しかったのを思い出した😊

2020-02-20 21:23:52
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] eat less, less heavy は直感的に意味がわかればよい。日本語に訳そうとすると、「eat less は直訳できるが、less heavy は?」とひと呼吸考える。そのひと呼吸をなくすためには、less を否定語と見る習慣をつけたい。

2020-02-20 21:41:17
Early Bird @41isyoichi

👉 The better I got to know him, the less I disliked him.(彼をよく知るにつれて、だんだん嫌いでなくなった) この less も否定だ。つまり「ますます少なく嫌いになった」ではなく「ますます嫌いでなくなった」であることに注意したい⚠️

2020-02-20 21:41:18
Early Bird @41isyoichi

「-ty は語源的には -ity と同じであるが、フランス語の影響で -i を落とした。 e.g. plenty, loyalty, cruelty, penalty」とは田中秀央『英語の語構造 西洋古典語からみた』(泉屋書店、1975年、p.123) の指摘。やっぱり😳

2020-02-20 22:03:01