ポーランド学派における公理論的分類学?

公理論的分類学の系統をたどっていたら、なぜかポーランドに出ちゃいました。
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Landing Zone Bravo @l_z_b

先日Woodger、Gregg以降に公理論的分類学を展開した人はいないんじゃないか、などと書いてしまったが、間違っていたかも。1965年のStudia Logica誌に、Łuszczewska-RomahnowaとBatógという人が論文を書いているっぽい。ポーランド学派?

2011-06-10 01:41:59
Landing Zone Bravo @l_z_b

Seweryna Łuszczewska-Romahnowa & Tadeusz Batóg (1965). A Generalized Theory of Calssifications. I. Studia Logica 16 (1). これと(つづく)

2011-06-10 01:44:43
Landing Zone Bravo @l_z_b

Seweryna Łuszczewska-Romahnowa & Tadeusz Batóg (1965). A Generalized Theory of Classifications. II. Studia Logica 17 (1). これ。いったい何者?

2011-06-10 01:45:45
Landing Zone Bravo @l_z_b

もう、こういうのも闇が深すぎる。というか、Studia Logicaって何? ワルシャワ学派の牙城? Tarski-Woodgerのライン? 

2011-06-10 01:49:52
Landing Zone Bravo @l_z_b

ううむ。SEPでŁuszczewska-RomahnowaはTwardowskiの項目で登場。ポーランドはあってたが、ブレンターノあたりとつながる話? なんで分類学で出てくるの? まあSpringerの雑誌読めないから、調査はほぼ終了。

2011-06-10 01:56:13
しんじけ @shinjike

Studia Logicaは、ワルシャワ大学が母体の論理学および論理学の哲学専門の雑誌だったと思うが。タルスキやスシュコの育てた雑誌でしょうか。某大学留学中の炊き出しさんが詳しいはず。すごいところです。 http://www.studialogica.org/

2011-06-10 01:58:53
Landing Zone Bravo @l_z_b

有難うございます。ワルシャワでしたか。公理論的分類学っぽい論文が、この著者で何本か出てるのが気になります。 RT @shinjike: Studia Logicaは、ワルシャワ大学が母体の論理学および論理学の哲学専門の雑誌だったと思うが。タルスキやスシュコの育てた雑誌でしょうか。

2011-06-10 02:06:56
H. Miyoshi (ALC Japan is rescheduled in 2025) @metaphusika

@l_z_b Studia Logicaはエディタに小野寛晰先生がいらっしゃるので割と日本の論理学者にはポピュラーですよ。

2011-06-10 03:57:10
しんじけ @shinjike

@metaphusika @l_z_b Studia Logica 関連tweetでは専門外に関わらず、失礼しました。Editorial Bourdsには、鈴木信行教授(静岡大学)もいらっしゃるようですね。http://www.studialogica.org/

2011-06-10 04:12:47
toorisugari @sugari_toori

@l_z_b はじめまして。両者ともにポズナンのアダム・ミツキエヴィチ大に所属していた学者です(http://t.co/ikENZiZ)(Batóg は未だに論理学科にいるようです(http://t.co/2cb1eVF))。

2011-06-10 07:44:18
toorisugari @sugari_toori

@l_z_b Łuszczewska-RomahnowaがBatógの博士論文の指導者です。Tarski-Woodgerとのつながりについては自分も追えてませんが、当時アダム・ミツキエヴィチ大の論理学科長だったアイドゥキエヴィチにRomahnowaは指導されていたようです。

2011-06-10 07:49:44
toorisugari @sugari_toori

@l_z_b Łuszczewska-Romahnowaについては、周囲の方に聞いてみますね。Batógの名前は聞いたことがあります。確か、数理言語学の専門家だったはずです。

2011-06-10 08:04:01
toorisugari @sugari_toori

@l_z_b アイドゥキエヴィチ自身、LW学派を生み出したTwardowskiのもとで学んでいたのでLW学派ともリンクしてくるかと思います。LWの歴史についてはhttp://t.co/YBe4vDxに詳しいです。

2011-06-10 07:58:07
toorisugari @sugari_toori

@l_z_b 戦後ポーランドの論理学を中心とした様々な研究の流れについては、簡単なまとめが→http://t.co/LFFcRLWで読めます。 

2011-06-10 08:07:51
Landing Zone Bravo @l_z_b

しかし、この辺の話を拾っているのが、進化学の本というのは、まあ問題だよなぁ。結局1980年代に、生物学の哲学や公理論的分類学を日本でチェックしてたのは、太田邦昌さんだけだったのかもしれん。RIP。

2011-06-10 02:31:11
Landing Zone Bravo @l_z_b

生物学者(体系学・生態学・農学史)の太田邦昌さんは、Wigginsあたりも読んでいたらしいと聞いている。すごすぎ。

2011-06-10 02:34:27
Landing Zone Bravo @l_z_b

そして、この「自然選択と進化:その階層的枠組み」は本当に人を寄せ付けない論文で、これまたなんとも。でもここ数日、罵詈雑言を受け流して読むと、とにかく目が利いてる。

2011-06-10 02:36:54
Landing Zone Bravo @l_z_b

いや、でも東大農学部は理論生物学の雑誌を沢山もってたから、知ってたひとはもっといるんだろうな。いずれにせよ、「哲学」とは遠いところにあった哲学だったというわけか。

2011-06-10 02:39:37
Landing Zone Bravo @l_z_b

ご紹介いただいた「戦後のポーランド論理学」(http://ow.ly/5evnn )を眺めている。たしかに簡便なまとめでわかりやすいのだけど、生物学との関連はわからない。ご紹介いただいた『ルヴォフ・ワルシャワ学派における論理学と数学』を見るべきということか。

2011-06-10 12:22:59
Landing Zone Bravo @l_z_b

というわけで、ご好意で頂いたŁuszczewska-Romahnowaの論文を眺めている。しかし、可読性が低めの苦しそうな論文。意外だったのは、インガルテン、スシュコ、タルスキなど、名前は知っているが、生物学の哲学と関係ないと思っていた哲学者の名前が出てくること。そして(つづく)

2011-06-12 22:41:01
Landing Zone Bravo @l_z_b

(承前)最も予想外だったのは、ウッジャー、グレッグの名前が出てこなかったこと。ってことは、系統が違う。ホモプラシーだったのか? いやいや、ウッジャーらのアプローチは生物分類学では取り入れられなかったが、言語学では受容されたことが知られているので、共著者のBatógが鍵なのか?

2011-06-12 22:44:32
Landing Zone Bravo @l_z_b

そして、このどマイナーな探求はどこまで続けるべきか、ってか直接聞けばいいのか? しかし、インガルテンの名前は意外すぎた…。というかこうした分類の論理学って、考えてみると分析形而上学のテーマと思いっきりつながるもんね。この水脈を辿ってみる価値はあるかもしれない

2011-06-12 22:48:10
plutian @plutian

ウィーン学団の統一科学運動に影響を受けたウッジャーは、生物学は形而上学的段階から脱し、公理主義にもとづく統一的な科学となるべきだと考えていた。 http://ow.ly/5fQkN

2011-06-13 00:08:18
ytb @ytb_at_twt

「ポーランド学派における公理論的分類学」について、素人目には、彼らのやっていたことは現代で言うところのオントロジー工学のはしりだったように思える(結局「xはほ乳類であれば背骨を持つ」みたいな推論が出来るようにしたかったようにも思える)が、どうなんでしょう。

2011-06-13 13:02:00
Landing Zone Bravo @l_z_b

@ytb_at_twt ポーランドの人達はその傾向がありそうですね(まだ詳しく論文を見れていないのですが)。ウッジャーは統一科学運動なので、その傾向が薄いと思います。現代的意義は、こちらの人たちのほうがあるのかもしれませんね。

2011-06-13 19:41:37