西洋騎士の馬の意外な話

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Amicitia sal vitae. @boots_fleck

これ、元ツイの馬はシャイアーかな。 Wikiでも紹介されてますが、Royal armouriesは15・16世紀の軍馬でも、馬鎧の大きさがそれに適しているため、157cm(二枚目はこのモデルの馬種)の馬を展示物に採用しています。 16世紀から、最高の戦馬とされたリピッツァナーでも体高は160cm程度に過ぎません。 twitter.com/kerpanen/statu… pic.twitter.com/S1JprBXdZg

2020-03-19 23:37:25
市村弘(梅本弘 または ローガン梅本) @kerpanen

「甲冑騎乗。西欧は自然を変え、日本では馬術を変えた」 西欧では甲冑騎士が重くなると、品種改良を重ねて馬を大きく強くした。 日本の騎馬武者は、馬は小さなままで、自分たちの馬術を改良して乗った。馬に負担をかけない馬術、それが和式馬術。小さくても強壮な馬、それが和種の在来馬なのである pic.twitter.com/Dufxuma5CI

2020-03-18 12:00:50
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Amicitia sal vitae. @boots_fleck

ただし、高さがこの程度でも、体格ががっしりしていれば(欧州最高の軍馬である、リピッツァナーやトラケナーでも、あったとしても500kg半ばほどですけどね)戦場での威力はあるでしょう。 重馬種みたいに高さがありすぎたり幅がでかすぎると甲冑つけて容易に乗れないと(続く)

2020-03-19 23:43:40
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

思いますから、欧州騎士の馬とすれば、私はこの程度の大きさの馬(147~160ほどあったとしても165)を想像しますけどね。 もちろん、欧州馬は非常な種類の多さがあり、地域によって数多くの特徴や形種ありますから重馬種を用いた場合も当然あると思います(重馬だって騎乗出来なくはないし)。

2020-03-19 23:49:51
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

もちろん、馬にも時代幅はありますから蹄鉄の研究ですと11世紀の騎士の馬は147から152ほどの高さだったようですね。 なお、ヘンリー8世が軽種馬を増やすことを命じたため後に出来た、ノーフォークトロッターやらハクニー、ハンガリーのノニウス、ルドルフ2世のクラドルバー、イタリアのムルゲーゼ

2020-03-20 00:48:29
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

カール五世に注目され、バイユーのタペストリーにも描かれている可能性のあるフリージアン、ハイメ一世のマノルカンなど、広大に種があり中世の馬といっても様々な選択肢がありました。

2020-03-20 01:03:53
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

もちろんこれらは様々なウォームブラッドや基礎品種、スペイン・イスラム王朝時代経由のアラブ馬、土着の品種またはお互いに交配したりなどして広がったものですが、"これ"といった品種を中世に使用していたと明確には言えません。

2020-03-20 01:06:25
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

地域ごとに基礎品種があり、それらを発展しつつ(品種確立は近代に成立したものがやはり大きい)時代ごとに欧州の騎士たち、騎兵たち、民衆は様々なサイズの馬に乗っていたでしょう。

2020-03-20 01:07:50
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

なお、『ほどしかない』などと書きましたが体重500kgもあれば、かなり重い馬ですから、徒歩の人間相手ならば鎧を着けてても充分です。 馬の高さより、体格(体重)が重要、かと思います。 それにしても、スペイン原産ポニーのポトカでも画像の様子ですから、馬が如何に強力な物体か分かりますね。 pic.twitter.com/zdtLFxNMLV

2020-03-20 01:33:38
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市村弘(梅本弘 または ローガン梅本) @kerpanen

貴重なデータをたくさんありがとうございます。 以前、重種のペルシュロンに乗って流鏑馬をしました。駈歩をしてもゆったりとした揺れで安定感があり、ストライドが長いので意外と速く、まるで象か戦車にでも乗っているようなイメージでした。 小刻みに駈け回る和種とは全く違う乗り心地でした。 twitter.com/boots_fleck/st…

2020-03-20 06:12:12
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@kerpanen 既に試されておられましたか。 近代産馬法が確立するまで、馬はいまほど大きくありませんでしたし数も貴重でしたから、丈夫で適性 のある馬(性格、体格など)ならおしなべて使われていたはずで、地域によってはペルシュロンも当然利用されていたと思います。 それはシャイアーも同様だと思います。

2020-03-20 08:53:33
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@mototchen @kerpanen ありがとうございます。 馬はその血統や地域性など大変難しいもので、長い間人間と共にあっただけあり大変な歴史の深さがあります。 私がツイートしたことも、諸説ありますし、そもそもバロック馬を中心に挙げてますので、『中世』(この言葉もいい加減に過ぎますが)の馬というには、少し正確さに

2020-03-20 19:07:13
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@mototchen @kerpanen 欠けます。 批判もあるでしょうが、大目に見ていただければ幸いです。

2020-03-20 19:09:08
Amicitia sal vitae. @boots_fleck

@mototchen @kerpanen 一応、エビデンスを下記に。 hyland『軍馬 1250-1600』clack『中世の馬とその装備』 (両未翻訳) オックスフォード大学出版局『The Oxford Encyclopedia of Medieval Warfare and Military Technology, 第 1 巻』でもこの説は一部取り上げられています。 画像は該当部分引用のスクショです。 pic.twitter.com/IkIHlpdcPc

2020-03-21 17:01:14
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