茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2498回「出口もなく見通しもきかない暗闇の中に投げ込まれた東京オリンピック」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２４９８回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

東京オリンピック、パラリンピックは延期が避けられない状況になってきた。目指してずっと練習してきたアスリートの皆さん、開催に向けて作業してきた関係者の皆さん、ホテルや旅行業界の皆さんにとっては本当に残念な状況だけれども、仕方がない。今の世界はそれどころではない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

しかし、東京オリンピックの延期という決定は極めて難易度が高い。他のスポーツイベントとの調整ということもあるけれども、何よりも新型コロナウイルスの終息への時間進行が全く見えないことである。仮に秋に延期したり、一年後に延期したとしても、それまでに終息しているかどうかはわからない。

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新型コロナウイルスが世界のある地域で終息したとしても、他の地域で流行を続けるかもしれない。感染と気候の関係はよくわかっていないが、仮に北半球で感染が下火になっても、南半球で感染が続くかもしれない。地球のどこかで、感染が続いていると、それだけでオリンピック開催には懸念材料になる。

茂木健一郎 @kenichiromogi

何よりも本質的な懸念は、オリンピックというイベント自体が、地球上の国、地域が網羅的に参加する、グローバル化を象徴する存在だということで、その開催に伴う人の移動が、今回のコロナウイルスの感染拡大が足元から揺らいでいることである。これだけの時間を延期したらそれで無事という保証がない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

新型コロナウイルスの感染拡大という事態と、それに対する人類の適応は、グローバル化による人、モノの自由な移動という価値観と真逆にならざるを得ず、この事態が収まらない限り、グローバル化の象徴とも言えるオリンピックの開催は、難しい。IOCが、これだけ延期すればだいじょうぶという保証がない

茂木健一郎 @kenichiromogi

東京オリンピックは延期すればいい、と安易に言えないのは、１年延期しても２年延期しても、それは現時点では「仮説」に過ぎないということで、もはや何時開けるか正直わからない。多くの人が楽しみにしていた東京オリンピックだけれども、出口もない、見通しもきかない暗闇の中に投げ込まれてしまった

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以上、連続ツイート２４９８回、「出口もなく見通しもきかない暗闇の中に投げ込まれた東京オリンピック」をテーマに６つのツイートをお届けしました。