2020年3月23日

【小さい方の箱】福間健二 #k2fact251

3月10日から19日まで。3月10日に71歳になった。幸いなことに、いそがしい。何回か電車のなかで立って書いた。iPadで。民話やおとぎ話で、大きいものと小さもの、どちらかを選んで、もらっていいとなったときは、小さい方を選んだ方が、よい結果を生むことになる。そこからのタイトルである。 音楽は、しばらく聴くのを忘れていたCocoRosie の「Lemonade」。 https://www.youtube.com/watch?v=aBWxjAiO_KQ
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福間健二 @acasaazul

空きビンに花を活ける。二十一世紀も民話集を読むが、午前中は母に会いに行き午後はタランティーノの映画という日はもう来ない。それでもいちおう希望を、と言われる。青い山のよしあしがわからなくなって、東京の広さ。出ようとして何匹も、ひそんでいた思いが何匹も。(小さい方の箱1)#k2fact251

2020-03-10 12:08:56
福間健二 @acasaazul

動きだしてすぐに止まった。どうするのか。そうなっても進化するのか。何度もブルームーン、フルムーン、季節がいくつも。阿佐ヶ谷、高円寺、中野。別れる理由をおぼえていた人も足場から足場に移動した瞬間に落下した。寒くない朝。まだバッテリーは切れていない。(小さい方の箱2)#k2fact251

2020-03-11 05:55:12
福間健二 @acasaazul

いま、そんな仕事必要なのか。答える前に動いている体がある。ちょっと血が出て、ちょっと歪んで。この世の愚かな羊、愚かな鳩、親切にしてもらったことはおぼえている。一方向でも、空気を突き抜けていけたら。旅人が言った。詩を書き、絵を描く。やっぱり楽しいよ。(小さい方の箱3)#k2fact251

2020-03-12 11:37:19
福間健二 @acasaazul

蹴られても、ツバ吐かれても、人でなしと罵られても、やらなくてはならないこと。時代によって意味が変わる細胞の仕事。返事はどうだ、じゃない。だれの東京でも黙っていてくれたらいいと虫のように隠れて朝を待った。よい釘。ひとつでもありがとうだが、ふたつ欲しい。(小さい方の箱4)#k2fact251

2020-03-13 11:28:12
福間健二 @acasaazul

座っていた。ヤマトイモ、ソラマメ、かにかまフレークのカリフォルニアロール、おいしくて。だれの青空。だれのヘヴン。意志もなく生まれてしまう影をどうするのか。忘れっぽい悪魔を床に落としたまま、椅子に座って食べて。約束の三日目。日没。水の流れる音が聞こえる。(小さい方の箱5)#k2fact251

2020-03-14 15:07:59
福間健二 @acasaazul

人を助ける。そうじゃない。自分のここまでとこれからの線を黒い雲の下につないで踊らせるのだ。間に合う。手紙はきっと届く。さあ、立ってズボンについたものをはらって。テーブル上に散らかる殻とか善良さとかはどうでもいい。殺してはならないものがある。それだけだ。(小さい方の箱6)#k2fact251

2020-03-15 12:43:08
福間健二 @acasaazul

光る石。望めば運命がそれをたずさえてやってくる。なんでも言う人もそうだが、塔を遠くに見てふるってしまった暴力と関係ないって言えないよ。まだ光ってる。ジャンケンに負ける。小さい方の箱をもらう。蓋になにか書いてある。書いた文字、それを書いた人がいるわけだ。(小さい方の箱8)#k2fact251

2020-03-17 11:52:57
福間健二 @acasaazul

東京、あきらめない。こう考えたり、そう思ったり、この箱は行きどまりの線にも停滞にも同一化の罠にも心の声で挑みつづける。そしてモノレールから見る東京。きれいな空と深い黒があるじゃないかと言うのだ。動物、植物、鉱物。分担もいきさつも消える惑乱を通過して。(小さい方の箱9)#k2fact251

2020-03-18 14:48:40
福間健二 @acasaazul

言いたくてウズウズしていたこと。変わりつつある山の青さとあとひとつ、なにかあるとしたら、やはり月のせいで、言ってしまった。ごめん、大きい方を選ばされる善良な人たちのこと忘れていた。そのテリトリーにも、春ですか。おとぎ話。二〇二〇年でも欲ばっちゃだめ。(小さい方の箱10)#k2fact251

2020-03-19 11:55:46

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