レッズ・エララ神話体系 始原～終焉篇「極東魔王」シリーズ「ガージャーシャ・レチリパについて（1～3 全話）」

8TR戦線行進曲/レッズ・エララ神話体系 @RedsElrla

久しぶりですが更新します。このアカウントはtwitter小説を不定期に投稿するものです。これまでのログは例えばtogetterに纏めていましたが togetter.com/id/moderncloth… アカウント中の人は、昨年末個人twitterアカウントを消去しましたので、これから纏めるのは別途のページにしたいと思います

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こないだホームページ上に、レッズ・エララ神話体系の特設ページを設けて、この神話体系の時間軸を簡単にまとめました。　redselrla.com/analoghp/re.ht…　2020年崩壊→グレーノイズ→レッズ・エララ始原→中世→現代→近未来→崩壊→終焉、という流れです。特筆すべきは、ガージャーシャ・レチリパですかね

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じゃあ今回は、レッズ・エララ世界の「敵」、ガージャーシャ・レチリパについておはなししましょう。リアル世間は結構せせこましく神経的になっていますが、ごめんなさいね、こいつのお話も、結構せせこましいんです。お暇でしたら、タグ ＃レッズエララ　にて賑やかしをしていただけるとうれしいです

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レッズ・エララ神話体系　始原～終焉篇「極東魔王」シリーズ 「ガージャーシャ・レチリパについて　－－先史時代2020年の藤堂さん」

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いきなりで何ですが藤堂さんを見かけたら顔面ハリっ倒したくなりますね。「俺をわかってくれ」って卑屈な瞳をこちらに向けられた時点で「お前を理解してこっちに何かメリットあんのか？」って話ですから。そして実際、藤堂さんは他人に差し出せる類の善なるものを、何一つ持ち合わせちゃおりません（1

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大体、他人に期待をしてるっつうのが良くない。その癖自分を鍛えることもしない。息するようにケチをつけ、クソするように生きている。噂話に身悶えし、己の世界に没入しきれるほどの集中力もない。スキルを身に着けるだけの持続力もなく、向上心よりも性欲の方が強い。一言でいうとこのクズでした（2

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世界を旅するわけでもなく、世界のことを知ってる風に偉ぶり。世間を恐れている癖に、世間よりも高みから見ている。そんな青年が藤堂さんでした。「殺してやる」と「殺してくれ」が同居していました。そんな奴ぁいつの世も居る凡俗っちゅうのも理解していて、それでも動くことの出来ないクズでした（3

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そんな藤堂さんは、今日も秋葉原に居てーーー（4

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ところで2020年の秋葉原人外地区には特殊なガチャポンマシンがありました。1回100円、90年代後期～ゼロ年代前半のエロゲ２次創作同人誌のページが、くしゃくしゃに丸められてランダムに入っているものです。そのエロ同人誌は、非合法投稿サイトが警察に摘発される前にプリントしたっていう酷さです（5

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そんなクソ以下のガチャポンに浪人生の藤堂さんは母親からの仕送りをつぎ込んでいました。ヤンキー座りをしたら足がプルプル震える程筋力がない藤堂さんは、まるで祈るかのようにガチャポンマシンに腰を屈め、虚ろな目でコインを入れ「ケッまた●●（サークル名）かよ…」とゴミ台詞を吐きます（6

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「何をやってるんだ俺は」と思いながら、藤堂さんは何回も出た粗製乱造同人誌の中でも比較的エロ度が良かった（と本人は思った）イラストをちぎって、汗で湿ったポッケに入れました。「お前はクソみたいな事しているんだ」というのが今の問いに対する正論です。しかし、でも、だからこそ……（7

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だからこそ……ここからどこへも動けない藤堂さんは、ただ、憎しみばかりを心の中に飼っていました。うっすら白んでいく秋葉原人外地区の空を見ながら、白昼を区切る黒い電線に絡みつかれて、紫電のスパークで死ねたら良いのに、と、 紫の　龍黒いつしか　紅くなれ そんな中２俳句を思いながら（8

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ぼんやり益体もない中２俳句を詠むくらいには、茹だっていた藤堂さんでしたし、疲れてもいました。彼の持ち物はすべて偽物に他ならず。 それでも……それでも、藤堂さんの憎悪だけは、誰が何と言おうと本物だったのです。 ときに、この中２俳句の藤堂さんのイメージは、黒と紅の振動する線でした（9

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これまでどんな事を考えても長続きしなかった藤堂さんでした。帰って性的自慰をすれば全て忘れる程度の灰色の脳味噌でした それでもこの「黒色紅色（こくしょくこうしょく」の震える２本の線的イメージだけは、藤堂さんが「ガージャーシャ・レチリパ」に至っても最期の時まで消えはしませんでした（10

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「ガージャーシャ・レチリパについて　－－2020年先史時代の藤堂さん（1）」おわり （2）「忌み名」に続く

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れずえら語録：「秋葉原人外地区」…2020年の秋葉原にあった、大体クソみたいな物品しか置いていない場所。今回述べたような時代遅れのエロ同人誌ガチャポンで日銭を稼ごうとしているハカーとか、日がな虚ろな目をしながら「も、漏れもオマエモナー……」と阿片の煙を放つ浮浪者が居る時点でもう駄目

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いまから、時間長めにtwitter小説を更新します。3/20の「ガージャーシャ・レチリパについて」の続きからです。ログは今はここに纏まっています twilog.org/RedsElrla/date… 可能な限り、今日中にこのお話を完結させるつもりでいます。tagは #レッズエララ というのが存在しています。

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レッズ・エララ神話体系　始原編「極東魔王」シリーズ 「ガージャーシャ・レチリパについて（２） ーー忌み名の由縁は間の悪さ」

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レッズ・エララ世界最大の「敵」、次元アセンション派の首魁、「ガージャーシャ・レチリパ」。本名は藤堂さんなんですが、この名前は、レッズ・エララの、とある言語での忌み名です。「女陰ゲロしゃぶ闇鍋」がまだ生易しいって位に汚ッたネェ言葉と思ってください。近未来、世界を崩壊させました。（1

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前回の更新を読んで下さった方から「藤堂さんクズだけど、でも何が悪いのか」というコメントを頂きました。確かに藤堂さんはクズですが、まだ悪ではありませんでした。ただ彼は一つだけ、絶対的な特質を持っていました。森羅万象全てのタイミングにおいて、ひたすら絶対的に「間が悪い」のです。（2

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全ての出来事のタイミングを外し続け、人との交わりを何故か失敗し続ける。スキルも伸ばせなく愛も得られない。儚んで自殺しようにも「間が悪く」死にきれない（そして怪我に苦しむ）。自分の行動全てが、2020年の世界でも、レッズ・エララ世界でも嫌われる。それが藤堂さんの人生でした。（3

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誰も藤堂さんの地獄は理解できませんでした。藤堂さんとてレッズ・エララ始原の18狂神の１柱ですが、藤堂さんは間が悪いので、何があってもいつも注目度が5、6番目でした（藤堂さん以上に面白い事はこの世界山ほどあるのです）。神がわからんのだから世界の「一般存在」共も当然だわな、って話です（4

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でもねぇ。藤堂さん、レッズ・エララの現代でも、まだ期待を捨てきれていなかったんですよ。先史時代から少なくとも1000年以上生きてきたんだから、どっか潜り込める大学あるだろと目論んで、大学入試を受けたんですね。ちゃんと学べばどうにかなるんじゃないか、って。まあ、入試に落ちましたけど（5

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ところが。人生の転機ってやつぁわからんもので。合格した受験生がポロりとこぼした言葉を藤堂さん、聞いてしまいました。 「あの問題、わからなかったから、とりま、俺の考えの逆を書いたんよね。そしたら合っててギリ合格ww」 ゴギギガガガと苦悶しながらも、「その手があったか」と藤堂さん！（6

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あるいはこの時、「世界の敵」ガージャーシャ・レチリパが完成したのでしょう。ガージャーシャは悟りました。俺は絶対的に間が悪い。ならば俺の思考・意志と「まるっきり逆の事（論理的に対偶）」をすれば、絶対的に物事は成功するのではないか。－－そうすればこの世界を滅ぼす事はできるだろう（7