クラスター理論の穴

備忘録
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CAN @canchemistry

新型コロナは未知の点が多く、いわゆる「クラスター理論」もどの程度正しいかは不明です。 母数が少ないため「クラスターさえ追っていれば、Ro<1に出来る」のところが『単なる願望』になっています。 可能性の一つとは思いますが、「これだけ」に賭けるのはとても危険です。 note.com/kyoshimine/n/n…

2020-03-24 19:38:59
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①仮に、クラスター理論が正しいとして 問題1:今の検査体制では、不顕性感染者・軽症者だけのクラスターは補足できない 問題2:追跡に時間がかかる(1世代1週間としても、2世代遡るのに1ヶ月) 問題3:満員電車などのリンクの場合、それ以降の感染者は発見不可能 その間に、感染は広がります。 pic.twitter.com/XjFpEUjENO

2020-03-24 22:44:26
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クラスター理論を重視するあまり、「重症者は検査網にひっかかるから、感染者を一網打尽にできる」「だから軽症者を検査する必要はない」という判断が、問題1を起こしています。 加えて、「接触者でも、2週間経過して症状なしなら検査しない」となっていることで、その先は追わないことも問題です。 pic.twitter.com/cg3sy42kP0

2020-03-24 23:15:52
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②クラスター理論の「危うい点」を指摘する前に、Nishiura論文の内容を説明します。 11クラスター、合計110感染例について、「a:換気の悪い環境」「b:それ以外」に分けて、感染状況を分析しています。 a:スポーツジム、屋形船などでは、少数の感染者から多くの感染が広がっていることが分かります。 pic.twitter.com/rF3hs1GjQp

2020-03-25 23:06:05
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「b:その他の環境(詳細は不明ですが、換気の良い室内など?)」では、aのように「少数の感染者から多くの感染が広がる」こともなく、約8割の一次感染者が「誰にも感染させなかった」ことが分かります。 おそらく、これがよく言われる「感染者の8割は誰にも感染させていない」の根拠と思います。 pic.twitter.com/Me0ed9aADt

2020-03-25 23:19:54
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Nishiura論文では、このような新型コロナの特性から、「閉鎖環境での濃厚接触を減らすことで、大規模クラスター・スーパースプレッダーの発生を防ぐことができるはず」として、「それにより、新型コロナのRo<1となることと、接触者の追跡が封じ込めに十分有効であることを願っている」としています。 pic.twitter.com/M9UbOrMKXA

2020-03-25 23:34:19
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Nishiura論文の問題は、屋形船・スポーツジムなどの「単回のイベント」の分析から「それらの濃厚接触減少で、Ro<1にできる」とするところに、論理の飛躍があることです(問題4)。 Roは「ある感染者が、トータルで生み出す二次感染者の数」ですから、複数のイベントを「積算」しなければなりません。 pic.twitter.com/ZpF85SuNXX

2020-03-25 23:46:51
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付け加えるなら、「感染者の8割は誰にも感染させていない」も「単回のイベント、その場限り」での話であり、「感染者が、感染力を持っている期間中」の話ではありません。 ある感染者が同じようなイベントに5回参加すれば、「他人に感染させない可能性」は「8割ではなく約3割(0.8^5=33%)」です。 pic.twitter.com/EX0hsiXMhO

2020-03-26 10:20:48
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