森川ジョージ
@WANPOWANWAN
大変な時期です。漫画家の打ち合わせも困難になってきました。暇潰しになればと思い今描いた原稿を晒します。
発売前の原稿を晒すのは良くないことだと思っています。
お金を出した方が最初に見る権利があると思うからです。
申し訳ありません。
ご了承下さい。→
森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ①]
対人で打ち合わせできなくて時間をもて余している方もいると思います。この機会に線を引く訓練をするのはいかがでしょうか?誰も得をしないかもしれませんが僕のスピード線を紹介します。
ジャブと地面です。
まず画面に青で補助線を入れてそれに沿うように(続く→) pic.twitter.com/4FfopzOGQ1
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ②]
(→続き)細い線で全体を埋めてメリハリをつける少し濃い線を重ねていきます。
僕は日本字ペンを使います。
ペンの腹を使うと「入りと抜き」はキレイにいきますがペン入れした始まりと終わりが目立ってしまうのでペンの肩を使います。(続く→) pic.twitter.com/r7tGHafbgR
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ③]
(→続き)ペンの肩というのはペン先を少し斜めにした時に出現します。均一の線が出てかすれて入ってかすれて抜けていきます。慣れるとすぐわかりますが原稿をカリカリっと引っ掻くような感触がするのが「肩」です。次は影。さらに濃い線で下から上から。(続く→) pic.twitter.com/431LoAu0EW
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ino
@__bakusui
@WANPOWANWAN 森川先生、ペンの肩というのはどの辺りの部分なのでしょうか?
写真があると分かりやすいのですが…
僕は効果線を引くとき緊張で手が震えて線が上手く引けなくて悩んでます…
アドバイスなど頂けるとありがたいです🙇 pic.twitter.com/Vc6ph5n334
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
@__bakusui この表現は体感なので僕しかしないかもしれませんが、
ペン先が開いてスッと引けるのが「腹」です。
開かずガリっとなるのが「背」です。
その中間のカリッとするのが「肩」です。
いかがでしょうか?
森川ジョージ
@WANPOWANWAN
昨夜のツイートで僕の体感による用語が伝わりにくかったかもしれないので、イラスト付きで分かりやすく解説します。
ペンの「肩」についてです。
僕の使うペン先は[Gペン][日本字ペン][丸ペン]の三種類ですが、三種類共通です。
森川ジョージ
@WANPOWANWAN
まず通常の「腹」です。
この向きだと先がよく開き力加減で抑揚のついたウエットな線が出ます。細~太までこなしまし、入りと抜きが得意です。
寝かせて描くとさらに太い線が出ます。 pic.twitter.com/zzvUHfllpw
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
次は「背」です。
均一な細い線が出ます。ドライな線が引けるのでカケアワセ等に用いられます。
力を入れてもほぼ均一な線です。多用するとペン先の寿命が短くなると思われます。
入りと抜きは不得手です。 pic.twitter.com/Axz1DmWoP3
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
そして「肩」です。
慣れるとすぐにわかるのですが、普段より少し持ち方をズラすことによって出現します。
カカカッと引っ掻く感触が得られたら、それが肩です。
腹と背の中間の特性が得られます。 pic.twitter.com/fpPPofYDee
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
分かりやすくとか言いながら「肩」のイラスト間違えていましたね。申し訳ありません。
右× 左◯です。 pic.twitter.com/HNMQP34rOj
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
どの部分を使うかは自身に合うかどうかですが、フリーハンドで直線を描くことに限り手首を使うことはお薦めしません。線が曲がります。手首は固定し肘で描くイメージです。
曲線はRにより違います。長いストロークは肘を支点に手首を使わず、角度のある小さいRは手首を使います。
ino
@__bakusui
@WANPOWANWAN わざわざ詳しい説明していただいてありがとうございます🙇
なんとなくですが、分かりました!
とりあえずペン先の方向を意識して練習してみようと思います。
ちなみに効果線をどの種類のペン先で引くのがオススメとかありますか?
僕は丸ペン使ってます。
森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ④]
(→続き)ジャブの軌道を絵描きます。残像が見えるような速さを頭に置いて、いい塩梅になるように線を入れます。
このコマだけでゆうに千本以上の線が入っているので、ペンの腹を使うのは避けます。腹を使うとインクの渇きが遅く、週刊連載に向いていません。(続く→) pic.twitter.com/UZsiXq3y1d
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ⑤]
(→続き)地面の汚れと汗等を入れてペン入れ終了です。
効果線や汚れは画面がしまるように端に多く入れます。
人物に乗せた汚れは試合直後なので汗が少なく玉汗のつもりなので細く小さく丸丸と打っていきます。(続く→) pic.twitter.com/0azdwmnt09
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ⑥]
(→続き)このページに使った画材です。Gペンのペン軸は改造して太くしています。思い切りよく先が開きますし、人懐こい線が出るような気がします。インクを拭くのはキッチンペーパーです。ティッシュより長持ちし、ペン先にピョロリがつきにくいです。(続く→) pic.twitter.com/cLPocnmucF
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ⑦]
(→続き)18才の頃、しげの秀一先生の手伝いに行き「なんてカッコいい線なんだ」と感銘を受けて部屋でずっと線を引く訓練をしていました。たかが効果線ですがやり続けると何が必要で何が必要でないかわかることもあります。(続く→) pic.twitter.com/Xfq4Iu6YBf
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ⑧]
(→続き)時間の許す限り手を動かすといいことあるかもしれません。この画面の場合は直線ですから初歩です。曲線はもう少し難しくなります。しげのさんの線は若い僕にとって本当にショックなものでした。
ああいう線を引きたいなあ、と毎日訓練しました。(続く→) pic.twitter.com/PLObP1Jt67
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ⑨]
(→続き)あの先生は天才ですから追いつきません。それでも34年訓練するとこの程度にはなります。皆さんもぜひ。
最後に消しゴムかけてホワイトを入れた画面です。
仕上げをしていただいて完成となります。(続く→) pic.twitter.com/h5RA9IuV9R
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森川ジョージ
@WANPOWANWAN
[漫画家目指している新人さんへ⑩]
(→続き)
このコマだけで二時間かかりました。以前はもっと高速で手が動いたのになあ、と残念です。若くて時間のあるうちに訓練をするのはきっといいことです。暇潰しにどうぞ。
真夜中のオヤジ漫画家の長い呟き終わります。 pic.twitter.com/rQdKurFmRD
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