社会学者・堀あきこ氏インタビュー「性表現の規制をフェミニストは求めていない」「性差別表現の炎上の背景にある、ネオリベ化する公共広報」に対する江口某先生によるガチ批判メモ

社会学者・堀あきこ氏インタビューを、江口某氏が批判的に精読したメモまとめ。 「受け身表現」の多用による問題を指摘なさっています。 「受け身表現」は、大学教員が学部学生に作文術のイロハを教えるときに、禁止事項として叩き込むはず…。
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まとめ 社会学者・田中亜以子氏の書いた「ありのままの俺を愛してほしい症候群はいつ生まれたか」という記事に対する江口某先生によ.. 千田先生の時もそうだったけれど主張内容以前に「文章として受け身が多いせいで肝心の誰が?を欠いた議論をしている」とか「読者が乗車する前にアクセルを踏みすぎ」とか「問いの立て方が間違っている」などかなり致命的な問題を抱えている文章だと感じました。 34484 pv 99 19 users

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堀あきこ

大学非常勤講師。社会学、ジェンダー、セクシュアリティ、視覚文化が専門。主な著作に『BLの教科書』(共編著, 有斐閣, 近日刊行)、『欲望のコード―マンガにみるセクシュアリティの男女差』(2009, 臨川書店)。論文に「ジェンダー表現と広告・広報―女性差別と『ネット炎上』」(2019, 『ひょうご部落解放 特集メディアと人権』)「メディアの女性表現とネット炎上――討論の場としてのSNSに着目して」(2019, 『ジェンダーと法』)、「『彼らが本気で編むときは、』におけるトランス女性の身体表象と〈母性〉」(2019, 『人権問題研究』)、「〈からかいの政治〉2018 年の現在―メディアとセクハラ」(2018, 『現代思想 特集 性暴力=セクハラ―フェミニズムと MeToo』)など。

江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

インタビューとかはなかなか難しいところがあって、細かいところつっこむのが適切かどうかはよくわからないんだけど、メモだけ。

2020-03-26 12:19:52
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「性表現に関する議論には2種類あって、1つが「わいせつ」につながるような露骨な性表現……もう1つが「性差別」と批判される表現……2つの論点が一緒くたになっているのがよくない」 これは正しい指摘だと思う。

2020-03-26 12:21:01
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「露骨な性表現」がかならずしも「わいせつ」なものではないんだけど(たとえば性教育の教材)、まあこれはOK。いたずらに性欲を興奮または刺激させ、かつ、普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反するもの」とかってのはここでは必要ないだろう。

2020-03-26 12:23:14
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

問題は性差別的な表現ってのがあんまりはっきりしてないことなのよね。

2020-03-26 12:23:18
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「フェミニズム運動の中で法規制を望む声は大きなものではありませんでした。」 これがこのインタビューの要点の一つなわけだけど、これってちょっと問題がある。たしかに「行動する女の会」はそうした話をしていると思うけど、

2020-03-26 12:26:25
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

90年代〜2000年代のポルノ買春問題研究会 app-jp.org や 現PAPS paps.jp なんかはフェミニズムの立場から(一部の)性表現の法的・社会的規制を求めてると思う。

2020-03-26 12:28:43
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

フェミニストをなのってる人々のなかで、この系統の人々の声がでかなくない、っていうのはちょっとどうだろうと思う。

2020-03-26 12:29:22
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「わいせつとされてきたのは主に女性の性器ですよね。」 これはメイプルソープ事件とか知らないのだろうか。 ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AD…

2020-03-26 12:30:30
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

女性の性器でしょっぴかれる人々があとをたたたないのは、写真や動画では女性の性器が人気だからよね。男性器はさほど人気がないのかもしれない。

2020-03-26 12:32:57
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

まあ法的な「わいせつ」は必ずしも女性の身体や女性器に関するものではない。だから次は読みにくい。 「なぜ私の身体がわいせつなものとされてしまうのかという批判的な問いと、その表現が男性向けに作られていて、女性は常に見られる側、消費される側に置かれている非対称性が問われてきました。」

2020-03-26 12:36:44
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

好意的に解釈すると、これは法的なわいせつの問題ではなく、「当局ではなく、フェミニストたちが問題にしてきたのはむしろ〜だ」って話。読みにくかった。

2020-03-26 12:37:24
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

「フェミニストが法規制に反対してきたのは、わいせつとされる表現が法規制によって隠されてしまうと、女性の表現のされ方への批判も性差別の議論もできなくなる。議論することが大切なのだから表現の自由を守れと主張してきたんです。」 これはOK。

2020-03-26 12:38:11
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

参照されている守先生の『女はポルノを読む』は情報量多くて良書なので、この手の話に興味ある人は一読の価値がある。 amzn.to/2y4KbCN

2020-03-26 12:39:51
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

ただ、これ2010年の本だし、「行動する女たち史観」みたいなのを感じるんよね。

2020-03-26 12:42:31
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

国内ではマッキノン型の法的規制に関してはあんまり支持者がいなかったのはそうなんだけど(たとえば吉澤夏子先生や牟田和恵先生)、杉田聡先生や中里見博先生や森田成也先生みたいなマッキノンに親和的な人々もけっこういると思う。まあ彼らをフェミニストと呼ぶのかどうかはわからんけど。

2020-03-26 12:44:24
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

もどって、「わいせつとされる表現が法規制によって隠されてしまうと、女性の表現のされ方への批判も性差別の議論もできなくなる」 これは非常に興味深い発想なんだよな。ここはもうすこしブレークダウンしたい。

2020-03-26 12:49:14
江口某(粗忽要介護2級) @eguchi2018

『愛のコリーダ』事件での小沢遼子先生の主張は50頁あたり、から。

2020-03-26 12:54:02
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