仙谷由人・官房副長官「新報道2001」で語る
- toshihiro36
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冒頭VTRが流れます
<ナレーション> かつて影の総理とも呼ばれ、恐い印象もある仙谷官房副長官。しかし永田町を離れれば、表情は一変する。笑顔の相手は美人ロボット。声を掛けられれば気軽に記念撮影。被災地ではこんな人情あふれる場面も。
2011-06-12 13:59:54<ナレーション> 一方、震災からちょうど3カ月の昨日、菅総理は被災地を訪れた。そこで記した言葉は「決然と生きる」。まるで自分の決意を書いたようにも見える。永田町は混乱していた。
2011-06-12 14:04:16<ナレーション> そんな中で、仙谷氏が精力的に動き始めた。連日、与野党の幹部と極秘会談。大連立や代表選のカギを握る仙谷氏が緊急生出演。いま見据えるものとは。
2011-06-12 14:09:15ここからスタジオになります
須田:おはようございます。震災発生から、昨日で3カ月。一日も早い被災地の復旧・復興が急務という状況の中、国会では菅総理の退陣時期そして大連立をめぐるかけひきで混迷しています。そこで今日はこの政局を打開するキーマン、仙谷由人官房副長官にお越しいただきました。
2011-06-12 14:14:27吉田:コメンテーターにはコロンビア大学政治学部教授、ジェラルド・カーティスさん。そしてネットイヤーグループ代表の石黒不二代さんです。よろしくお願いします。今週も平井(文夫・フジテレビ報道局長)さんとともにお伝えしてまいります。
2011-06-12 14:19:32須田:仙谷さん、水曜日でしたね・・菅政権発足1年を迎えました。東日本大震災もあり、大変な政権運営だったと思うんですが・・菅総理が1年で退陣となりそうです。この1年をどう評価しますか?
2011-06-12 14:22:39仙谷:リーマンショック後の日本の経済を立て直す。それからチョナン号事件とかヨンピョン島事件が起こるんですが・・東アジアの安全保障も決して揺るがせにできないと。アメリカ自身もイラク・アフガンそして中東・北アフリカと・・ある意味でもっともアメリカ・ヨーロッパの関心の深い所で (続く
2011-06-12 14:28:25仙谷:動揺が起こってくる中で、日本があらためて東アジアの中で・・アイデンティティーを深めて、国を開いて・・成長路線に、あるいは成長させていくかという大変難しい課題の中で生きて来てて・・それなりに、よく頑張ってきたと思って、自画自賛をしております。 (続く
2011-06-12 14:33:20仙谷:わりと菅さんの批判をされる論調の中で・・これじゃ、日本全体が内向きになってまずいなと思っているのは・・それぞれの方が部分部分を批判されて・・全体でいったい日本をどこに向かわせようとしているのかという議論が、政治の中であまりにも少ないもんですから・・ (続く
2011-06-12 14:37:34仙谷:どうしても局所というのはある意味わかりやすいんですが、そこで論争している限り閉塞状況が解けてこない。日本の場合は人口減少が始まってますから、当然のことながら名目成長は落ちてこざるを得ない。がんばってもレベル(同水準維持)しかいかないというところで、 (続く
2011-06-12 14:41:27仙谷:そこへ高齢化の波もかぶさっていて辛いという状況と思います。そこに大震災が起こって・・それも豊かな資源には恵まれているけれども、高齢化が進み人口減少が進む地域で“ドカーン”と来て。さらにこれは日本の成長過程の50年の宿痾(しゅくあ)かもしれませんが、 (続く
2011-06-12 14:49:28仙谷:原子力発電所の事故がこういう形で起こった。非常に古い・初期の原発・・ほとんどGEの力で作った原発のリスク管理が、日本の場合は「安全神話」というか・・核の問題はアンタッチャブルにしているけれども、平和利用ならいいんだと言って作った原発が・・突き詰めたリスク管理というか (続く
2011-06-12 14:54:48仙谷:核は危ないもんだという管理をしないように・・安全だからいいじゃないかというところで、今こういう状況になってるんですね。あらためて事実を直視した上で、リスクマネージメントというかダメージコントロールをやらなければいけない。これは大教訓でしょうね。 (続く
2011-06-12 14:58:55仙谷:なるべく、いやなもの・恐いもの・・政治でいえば“そのことを言うことによって票が減りそうなもの”に触れたくないという・・これが我々にもメディアにも国民にも蔓延していて・・そこを勇気を持ってしっかりした対応策を言えなかったことで、今の後手後手を踏む事態を招いたと思う。
2011-06-12 15:03:40須田:さあ、それをどう解決していくのか今日スタジオでいろいろ聞かせていただきます。まずは東日本大震災から3カ月、復興を阻む壁に直面している被災地。国はこれに対し、どう対処すべきなんでしょうか。
2011-06-12 15:08:23CMが入り、CM明けにVTRになります
<ナレーション> これは4月上旬の石巻市内。現在は市の中心部からは瓦礫はほとんど消えている。だが沿岸部など復興を支える地区の瓦礫がほとんど撤去されていない。震災から3カ月、ようやくここにも手が入り始めた。しかし、その道のりは長い。住民たちも早く片付けて欲しいと願う。 (続く
2011-06-12 15:59:50<ナレーション> 撤去作業の遅れを招く最大の理由、それは町はずれにあった。うず高く積まれた自転車、膨大な量の瓦礫に驚く。果てしなき続く畳の丘。仮置き場に置かれた瓦礫は、行き場を失っている。仮置き場に持ち込まれたのは、推定瓦礫量のわずか7%。石巻市が抱える瓦礫の量は (続く
2011-06-12 16:04:27