- toshi3636_1
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新型コロナウイルスの感染が拡大し始めた頃から、世界はどんどん変わって、私自身も、いろいろな仕事やイベントがキャンセルになって、手元でできる仕事を中心に過ごしている。そんな中で、ふと、世界がこのようになる前のことを思い出すと、ああ、あの平凡な日常が別世界のように感じられるなと思う。
2020-04-05 07:36:18ふつうに桜の木の下でみんなでお酒を飲んだり、あちらこちらにでかけて行ったり、多くの方々とあって、ぼくも話をして、みなさんのお話も聞いて、笑ったり、握手をしたり、そんな、当たり前だと思っていたことが、実はかけがえのない、ありがたいことだったんだなあとしみじみ思い出す。
2020-04-05 07:37:34小津安二郎の映画は、ごくふつうの家族の様子を淡々と描くわけだけれども、同時にその家族が解体されていくプロセスをテーマにする。原節子演じる紀子が、家に戻ると台所から(おそらくはお湯の入った)やかんを持ってとんとんとんと階段を上がっていく、その風景をローアングルでとらえる。
2020-04-05 07:38:45日常で当たり前のように繰り返していることが、実は、平和、平穏でなければできないことなのだと気づくことで、日常は底光りし始めて、ありがたいことだったのだと気づく。小津安二郎の映画はそこが凄みだけれども、新型コロナウイルスのこの混乱の中、私たちはみな日常のありがたさに気づき始めた。
2020-04-05 07:40:20この暗くて長いトンネルを抜けて、向こう側の穏やかで明るい場所に出たら、当たり前でさりげない日常こそがありがたいのだと、そのことを、どうせまた私たちは忘れてしまうかもしれないけど、できるだけ長いあいだ、覚えていたいなあと今から心待ちにして思っている。
2020-04-05 07:41:19以上、連続ツイート2511回「この暗くて長いトンネルを抜けたら、向こう側の平穏の中、日常のありがたさを覚えていよう」をテーマに5つのツイートをお届けしました。
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