2020年4月13日

日本の火器事情~弩を添えて~

備忘録
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ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

おいこら『白村江の戦い』はどうした というのはさておき 実際には射程が劣ることが問題になる交戦距離ではない ただし元軍は毒矢を用いることで有効射程を延伸していたことは周知のことであると信ず また、弩弓は速射性に劣る この辺は戦いようだ

2020-04-12 20:28:22
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

(普通は弩より長弓のほうが射程に勝るのだが、当時日本の場合素材の問題で少し微妙なのだ。概して同じ程度でなかろうか)

2020-04-12 20:30:42
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

そういう兵科は時期によっては大陸にもあったね… 実際日本では弩がしたれてしまった理由とかはトゲトルにまとまっておる togetter.com/li/1045318

2020-04-12 20:41:07
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

弓と弩の話をすると私は疲れてしまうので一言 元寇においては弩はほとんど用いられた形跡がないが、なかったとは言い切れない (しかしほぼなかったと言ってよい) で、元軍は半弓で毒矢を用いることで有効射程を延伸していたのも事実っぽい で、弘安四年の時は日本側が元軍側に比して長射程の弓を

2020-04-12 23:30:38
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

用いることで揚陸をさせなかったというのも知られた話 (とはいえ矢というのはすごいコストがかかるので双方どれだけそれを投射したのかわからんぞ) なので、そもそも戦闘の経過を考えるにあたりあの話は概ね真実でないということになろうか まあめんどいのでこれだけ言って寝よう

2020-04-12 23:30:39
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

私は火器の方はある程度好きなのだが弓や弩は好きでないのだ (でも知識はある程度ある。職掌上知っとくと便利だからな)

2020-04-12 23:30:40
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

これだけは許せないので言っておくのです 日本陸軍の兵器行政は余裕がないからとにかくしっかり取捨選択してまして、迫撃砲に関してはかなり必要視されておりました 擲弾筒から曲射歩兵砲(十一年式や九七式)、何を間違ったか30センチクラスの化物迫撃砲まで作っております 兵と兵器行政は違うのです twitter.com/naka773/status…

2020-04-13 00:05:40
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

(というか日本陸軍便覧でも読んでみるとやたら日本陸軍は迫撃砲で爆発物投げつけてくる印象がある)

2020-04-13 00:05:41
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

朝になって覚えていたら、日本陸軍の火器事情を少しお話ししよう ただし覚えていたら(かつ気が向いていたら)

2020-04-13 00:31:01

本題

ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

さて。昨晩はいろいろあって寝付けなかったわけであるが 日本の火器事情(弩もあるよ!)を少しお話をしたいと思うよ。 とはいえ私は弩の話はあまりできないのだが

2020-04-13 14:30:44
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

ということでまずは簡単に弩の話から 重要なポイントは弩はとても高価な兵器であるというポイントから 弓部と床部(私は時々小銃用語が混ざるので注意)の組付に相応の精度が要求されるものであるし、何より引金機構は精密な金属加工技術を必要とする そもそも日本は金属が大陸の国より高価であった

2020-04-13 14:30:44
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

律令制国家の崩壊とともに高価な兵器を生産・維持させられるほどの組織が消滅したのである さらに弩は戦線を維持できる強力な歩兵他がなければ威力を発揚しにくいのであるが、律令制国家の崩壊は各地域の勝手な武力集団の跋扈と至り、そのような役割分担ができる軍隊はなくなった

2020-04-13 14:30:45
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

結果として日本において弩は廃れたといえる 兵器としての用途でないならば存続していた地域があるのも、その威力を発揚できる軍がなくなって兵器としての用途を完全に喪失したからこそ野放しになったともいえるであろう 実際律令制国家が存続していた時は官軍以外での使用が禁ぜられていたものである

2020-04-13 14:30:45
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

では戦国の時代の鉄炮はどうであったか このころになると加工のしやすい「真鍮」という金属の普及に伴い、『比較的』弩に比して普及しやすい土台が整ったことと、このころになると攻城戦などの増加に伴い投射すべき威力の増大が要求されたことに由来する さらに戦国期の馬は銃声に馴らされていない

2020-04-13 14:30:46
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

結果として騎馬武者の襲撃を破摧することができる兵器であった その後になってくると銃声に馴らされた馬というものも出てくるのだが、それでも鉄炮はその価値を完全に喪失したのではない 戦場心理の造成に役立った いきなり轟音とともに視界が白煙に覆われどこかで戦友が死ぬ それを受けた場合に

2020-04-13 14:30:46
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

士気を保てるだろうか (黒色火薬なので30挺くらいで撃つと地形と風向きによっては本当に煙幕めいて視界がなくなる。とくに長篠はそうなる地形だとか) だからこそ当時はどこの大名も、わずかでいいから鉄炮を欲しがったのである 鉄炮の威力は弾丸の直接的な破壊だけでなかった だからこそ単純な破壊

2020-04-13 14:30:46
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

能力や射程は弓に比しても勝っていたとはいいがたくとも普及したのだ そこには当時なりの戦闘において必要な合理性があったのだ 鉄炮の運用に関しては全く合理性だけが重視されたわけでもないのだが、導入に関してはある程度以上の理がなければ買えないほどには高価で、運用コストも高い兵器であった

2020-04-13 14:30:47
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

さて、今度は帝国陸軍の火器事情を簡易に説明しよう 第2次大戦以外も述べたいが長くなりすぎる場合省略したい 村田単発銃やその連発銃の時代はまだ機関銃が普及しておらず、歩兵の火力はほとんど小銃に依存していた 砲だって今ほど完成された兵器でない だが日清戦争においてはほとんど小銃の射程

2020-04-13 14:30:47
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

で戦闘をすることは稀であったといわれている 砲兵力で圧倒できてしまっていたそうな そういえばどこかの誰かがやたら連呼していた『有坂銃』には村田連発が弾倉よりの給弾をほぼせずに単発で撃っていたことを村田連発の欠陥によるものと書いていた記憶があるが、厳密には連発にすべき状況は

2020-04-13 14:30:47
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

・突撃直前の最も火力を発揚すべき瞬間 ・敵の突撃を破摧するとき ・騎兵が襲撃してきたとき、あるいは至近で敵と衝突したとき ・退却する敵を追撃するとき そして概して200mから300mの照尺を用いて効力のある範囲の中で、である (例外もあるが) 要するにその範囲での交戦がほぼなかったのだ

2020-04-13 14:30:48
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

(完全になかったわけでない) これが日露戦争となればわずかに機関銃の発達し、砲火もその威力を増進したのである 日露戦争において対砲射撃の相互に激しかりしは当時従軍していた観戦武官であったイアン・ハミルトン卿の「思い出の日露戦争」においても読み取れることである しばしば小銃や

2020-04-13 14:30:48
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

銃剣の威力が熾烈なる距離で交戦があった。が、火器事情の話なのであまり深いことは言わん このころは双方の弾丸が尖頭弾でなかったこともあり、相互に対して致命的な破壊を人体に及ぼせなかったというがこれも割愛 この戦争では機関銃が目立っているが、これは双方に側防に置かれた野砲などが

2020-04-13 14:30:49
ウォルフガング・ゴッテンベルク【残余二万文字】 @C11katao

対砲射撃で沈黙することが多い中、比較的生き残りやすかった機関銃が目立ったことによるのである ほかには秋山旅団の機関砲であるか。クソ重たい機関銃を機動防御に用いて十倍以上の敵と対峙したのである この後日本陸軍は日露戦争の戦訓を取り入れて「機動力のある機関銃」を求めるようになる pic.twitter.com/xh3xlCyTdj

2020-04-13 14:30:49
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