- Kotonoki_Kagari
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言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
無意味と無価値に打ちのめされ、地に伏す者が「それでも」と。 全てを失い走馬灯はとうに見た、余生を送る者が「それでも」と。 ポケットの中を引っ掻き回し、これだけは残っていると縋る金貨がそれだ。 "それ"が実際に黄金でも仮に鉛でも 幻に過ぎなかったとしても
2020-04-07 03:39:01
言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
他の誰に謳えよう! 善人に囲まれた善人が謳う人間讃歌のなんと薄っぺらなことか! あらゆる全てを手放した愚者にしか見えぬものがある この世に救われない者だけが 霞を喰らって前を向き 届かぬ彼方に理想を眼差す そうでなくてはならんのだ
2020-04-07 03:55:19
言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
「待て、然して希望せよ」 アレクサンドル・デュマ・ペールの言葉というよりは、黒岩涙香の言葉かも知れない。しかし確かに『巌窟王』の言葉だ。 この台詞はナンセンスだ。死にゆくエドモンには問題にもなるまいが、本来我々はこう叫ぶべきなのだ。 「さあ始めよう、絶望の淵に沈もうと」
2020-04-09 04:36:00
言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
鞄を背負って歩いてた 想い想いに拾って詰めた 綺麗なものだけ見せたくて 重い想いは足もと引いた その轍すらも誇らしく
2020-03-27 03:49:23
言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
座り込んで鞄を開ける 綺麗なものがみていたい 重い想いは確かにあった 腐って淀んでいたけれど 想い想いに鞄に詰めた 確かに光った僕の匣
2020-03-27 04:02:46
言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
背に垂る腐液が異臭を放つ 全てを背負って先へと進め 君はもうどこにもいない 振り返らずに轍を刻め 重い荷物を誇れるように
2020-03-27 04:47:03
言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
確かに僕は運んだのだ 君には届かなかったとしても 腐り淀んで沈んだ澱は 確かに光り輝いたはずなのだ 君が最初からどこにもいなかったとしても
2020-03-27 05:01:13
言ノ樹 篝
@Kotonoki_Kagari
黄金の鎖 白銀の錠 青銅の枷 背負った匣には鉛を詰めた 光り輝け鉛の匣よ 光り輝け金より映く せめて僕の目にだけは
2020-03-27 05:10:38