『愚者の黄金』

自分の精神性を整理して書き留めた詩(?)のまとめです。修辞的表現が多大に含まれます。
3
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

確かに死ぬ 私は死ぬ 現実として 私は死ぬ 何も為さず 私は死ぬ この世で最も確かな事だ

2020-04-06 20:29:31
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

無意味と無価値に打ちのめされ、地に伏す者が「それでも」と。 全てを失い走馬灯はとうに見た、余生を送る者が「それでも」と。 ポケットの中を引っ掻き回し、これだけは残っていると縋る金貨がそれだ。 "それ"が実際に黄金でも仮に鉛でも 幻に過ぎなかったとしても

2020-04-07 03:39:01
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

綺麗なものを綺麗だと讃える物語だ 敗北が約束された者にしか謳えぬ真なる讃歌だ それは何より尊いものだ

2020-04-07 03:45:45
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

他の誰に謳えよう! 善人に囲まれた善人が謳う人間讃歌のなんと薄っぺらなことか! あらゆる全てを手放した愚者にしか見えぬものがある この世に救われない者だけが 霞を喰らって前を向き 届かぬ彼方に理想を眼差す そうでなくてはならんのだ

2020-04-07 03:55:19
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

「待て、然して希望せよ」 アレクサンドル・デュマ・ペールの言葉というよりは、黒岩涙香の言葉かも知れない。しかし確かに『巌窟王』の言葉だ。 この台詞はナンセンスだ。死にゆくエドモンには問題にもなるまいが、本来我々はこう叫ぶべきなのだ。 「さあ始めよう、絶望の淵に沈もうと」

2020-04-09 04:36:00
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

人は一人で生きられない 人は二人で生きていない 誰かに「掛け替えのない」価値を

2020-03-27 03:34:52
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

どこまで行っても相対的なもの 誰かが死ぬまで競争だ 誰かが死んでも競争だ 誰かに蹴落とされぬように

2020-03-27 03:37:29
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

鉄の定規があれば良い。 あちらとこちらを測るもの ここにあるのは肉と骨

2020-03-27 03:39:21
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

骨身を削ってあと何歩 きっともうすぐ君のそば 指先触れるその前に 砕けて散ったは硝子の心

2020-03-27 03:41:49
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

鞄を背負って歩いてた 想い想いに拾って詰めた 綺麗なものだけ見せたくて 重い想いは足もと引いた その轍すらも誇らしく

2020-03-27 03:49:23
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

横目に映ったあの日の小人 何も持たずにはしゃいで笑う 鼻を鳴らしたあの日の僕は 笑っていてくれ どうか どうか

2020-03-27 03:53:27
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

君はどこにいるんだろう 君はどこにいたんだろう 気付けば周りは小人の庭で 皆んなが誰かと笑ってた

2020-03-27 03:55:22
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

あれは 君じゃない 君じゃない

2020-03-27 03:56:29
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

座り込んで鞄を開ける 綺麗なものがみていたい 重い想いは確かにあった 腐って淀んでいたけれど 想い想いに鞄に詰めた 確かに光った僕の匣

2020-03-27 04:02:46
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

腐った林檎を鞄に戻し ベルトを締めて旅路に戻る 君はもうどこにもいない

2020-03-27 04:42:20
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

背に垂る腐液が異臭を放つ 全てを背負って先へと進め 君はもうどこにもいない 振り返らずに轍を刻め 重い荷物を誇れるように

2020-03-27 04:47:03
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

確かに僕は運んだのだ 君には届かなかったとしても 腐り淀んで沈んだ澱は 確かに光り輝いたはずなのだ 君が最初からどこにもいなかったとしても

2020-03-27 05:01:13
言ノ樹 篝 @Kotonoki_Kagari

黄金の鎖 白銀の錠 青銅の枷 背負った匣には鉛を詰めた 光り輝け鉛の匣よ 光り輝け金より映く せめて僕の目にだけは

2020-03-27 05:10:38