スター☆トゥインクルプリキュアに見る“仄めかし” #precure #スタプリ

猫 @nekolovercat

スタプリという作品の“仄めかし”面についてちょっと整理

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幼児向けアニメでは教育上他者の容姿いじりはご法度 容姿とは関係ないが、初代ふたりはプリキュアでも狂言回し役の教頭先生をアニメ内で面白おかしく描くことはあっても、なぎほの達登場人物には決して馬鹿にする行動はとらせなかったという 女児（児童）向けアニメとして当然色々配慮しているわけです

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幼児向けアニメで他者の容姿いじりはしないといっても、多様性テーマのスタプリではそれだけで済ませず、「容姿いじりをしちゃいけません」という強調は必要となる ただこれを直接言うとダメで、説教臭くなったり、娯楽性が極端に失われる そこで巧みな“仄めかし”が用いられる twitter.com/nekolovercat/s…

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第8話ケンネル星ではフサフサした毛が無いと空から降ってくる“骨”を防ぎきれず、毛生え薬が推奨される そこに襲撃してくるのは何とカッパード ここでドギーがひかると、特にプルンスを毛の有無で非難するのは、骨の雨のダメージ回避の実用面からで、『容姿いじり』とはまた別と見ていいでしょう pic.twitter.com/hHC1jW2G0l

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10話の危機回 巨大な一つ目を持つ宇宙人アイワーンが発する「目にほこりがぁ！」 pic.twitter.com/UR0gMmg9AM

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24話アイスノー星回 付け鼻をお洒落とするユキオ ここに襲来してくるのはテンジョウ テンジョウが笑顔を失い、ノットレイダーに加入したいきさつを考えるとあれではあるが、いずれにせよケンネル星に現れたカッパードに照応するような出現 pic.twitter.com/5iIJkIaNYa

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ケンネル星に現れたカッパード アイスノー星でのテンジョウ いずれもその星の住人の価値観・習俗から、（ノットレイダー2人の）容姿面が直接ストーリーに絡みそうではあるが、あえて看過している、というか、（作品として）‘看過をパフォーマンスしてみせている’ ここに逆に強いメッセージ性を感じる

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容姿いじり・容姿コンプレックスがいかに人の心を苦しめるかは終盤のえれな――テンジョウの物語ではっきり描かれている しかし物語の核心に至るまでの間にもカッパード、アイワーン、テンジョウを出して‘容姿いじりの無意味さ’をさりげなく演出し続けてきたわけです この“仄めかし”の巧みさ

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容姿いじりの様に倫理面と直接関わらないが、14話でえれなの弟とうまを追いかけて転んだララの擦りむいた膝小僧が緑色に サマーン星人は血が緑色なのか、単に草の色がこびりついているだけか ギリギリのところで解釈を視聴者に委ねているわけです 視聴者の「宇宙人はかくあるべし」想像とも関わるか pic.twitter.com/T1dbIMnx67

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スタプリ最終回（49話） 大いに物議を醸したので詳述の必要もないのだが、Aパートは（Bパートの15年後ひかるが見ていた）夢オチなのか、A・B両ルートあり得るマルチエンディングなのか キュアグレースバトンタッチノルマ & 後のオールスター作品出演整合性のギリギリの処理 これも“仄めかし”でしょう pic.twitter.com/KEbR8kX8pz

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物語鑑賞――解釈は一から十までルートが決められた（単一の）ものではない それが創作物語の強みです 想像力【イマジネーション】の大切さを押し出したスタプリはあえてギリギリを狙い続け、視聴者にそうした‘解釈’を迫った感がある 小さい子供にとってもここらの引っ掛かりが芽吹くこともあるでしょう

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また、社会的な作品テーマを前面に押し出して、「こうすべきだ――こうすべきではない」と直截に発信するのは、発信内容の是非以前に物語から娯楽性を大いに取り払う 初めに触れたカッパード、アイワーン、テンジョウが多様性テーマに絡んでいるか 視聴者に委ねて曖昧なままにしておくのが高級な技法です