一話の冒頭から「あのロサ・キネンシス・アン・ブゥトンのスールに?」だの「おやめください!ロサ・ギガンティア!」だの、日本人の女子学生が普通に日常会話してるんやで? 『マリア様がみてる』を観る川井俊夫さん

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川井俊夫 @toshiokawai1122

そしてキチガイっぽく再び急に話題が変わるわけだが、やはり先日たいへん感銘を受けた“百合”というジャンルについて、妻の知人のクソオタクに俺の感想と考えを説明し、なにかおすすめはないか尋ねたところ「これは鉄板っスね」と勧められた「マリア様がみてる」というのがヤバすぎて気が狂いそう。

2020-04-06 15:47:57
川井俊夫 @toshiokawai1122

いやお前これはどう考えても俺の伝えた“こんな感じのやつ“とかけ離れすぎやろ。完全に狂ってるっつうか、よくわからんがたぶんコテコテの超マニア向けのやつなのでは?もう一話からいきなり登場人物が全員なにを喋ってるのかまったく理解できねえんだよ。マジで観たらビビるで。

2020-04-06 15:51:27
川井俊夫 @toshiokawai1122

俺の言葉だけじゃヤバさが伝わらないと思うが、日本にある女子校が舞台で、主人公の憧れの先輩の呼称が「ロサ・キネンシス・アン・ブゥトン」やで?設定だけじゃなく実際に劇中でそう呼ぶんや。ちなみにその先輩に気に入られた主人公の呼称は「ロサ・キネンシス・アン・ブゥトンのプティ・スール」や。

2020-04-06 15:57:44
川井俊夫 @toshiokawai1122

一話の冒頭から「あのロサ・キネンシス・アン・ブゥトンのスールに?」だの「ごきげんよう、ロサ・ギガンティア・アン・ブゥトン…」だの「おやめください!ロサ・ギガンティア!」だの、日本人の女子学生が普通に日常会話してるんやで? どう考えてもおかしいやろ。つうか無理やろ。

2020-04-06 16:04:16
川井俊夫 @toshiokawai1122

俺のリクエストは「IQの低い俺みたいなクソジジイの少女性に対する一方的で若干キモい憧れや空想を刺激してカタルシスを得ることにより心が洗われる物語」やぞ。全然違うやんけ。俺の知る限り女子高校生は生徒会の先輩のことをロサ・フェティダ・アン・ブゥトンとか呼ばんから。マニアックすぎや。

2020-04-06 16:16:56
川井俊夫 @toshiokawai1122

いや…うーん…なんとなく作画が古くさいのはそのうち慣れると思うが、俺は男だから登場人物が全部女である以上、感情移入すべき対象や場面は最初から存在しないわけで、いわゆるキモいオッサンの少女崇拝みたいな精神の部分がどう刺激されるかが重要だと思うんだが、ちょっと設定ぶっ飛びすぎちゃう?

2020-04-06 16:41:53
川井俊夫 @toshiokawai1122

いやでも今Wikipedia見たら「シリーズファンの8割は男性」と書かれてるしな…我慢して観るべきやろか…ジジイの少女幻想に刺さるなにかがあるはずやんな…とりあえず呼称だけでも普通に「〇〇さん」みたいに呼んでくれへんやろか…謎のギガンティア呼びとか全部台詞が耳を滑っていくんだが…

2020-04-06 16:48:28
川井俊夫 @toshiokawai1122

マリア様がみてる、とりあえずストリーミングで観ると作画と狂気設定に慣れる前に諦めてしまいそうなので、必ずバカなジジイの幻想に刺さる部分があると信じて、OVA含めて4シーズン全部を気合いのダウンロードや。にしても、もう少し普通のやつないんかいな。ハードル高すぎやろ。

2020-04-06 17:10:38
川井俊夫 @toshiokawai1122

はい頑張って「マリア様がみてる」2期26話まで観ました。作画は慣れた。一番の問題だったギガンティア呼びみたいなやつは、結構上下関係にいい加減なやつが登場するようになると普通に〇〇さま呼びが増えてくるので助かる。ただ主人公は相変わらず他の薔薇さま(専門用語)に対してはギガンティア呼び。

2020-04-07 01:21:17
川井俊夫 @toshiokawai1122

ここまで登場した人物の中で俺の知能と想像力で許容と理解が可能なのは島津由乃(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトンのプティ・スール)くらいであり、ギリギリ理解できるエピソードは佐藤聖(ロサ・ギガンティア)の失恋回くらいやな。あとこれ怪獣とかロボットの名前じゃなくて女子高校生の名前だから。

2020-04-07 01:28:34
川井俊夫 @toshiokawai1122

個人的にはかなり難易度が高い感じで、完全に女性向け(宝塚っぽい)な気がするんだが「シリーズファンの8割が男性」情報は本当なのか? 山場の演出も全体的に女性じゃないとピンとこないようなやつが多く、気付いたら次のエピソード始まってるパターンが何度かあった。

2020-04-07 01:36:39
川井俊夫 @toshiokawai1122

つうか俺がこんなに真面目に観てんだからお前らも観ろっつうの。各人物の顔と呼称を覚えるのに3時間はかかるからな。ひょっとして原作のコバルト文庫は小説だから縦書きの字面で見たらそんなにヘンじゃないのかも?と一瞬思ったが、どう考えてもヘンだわ。ちなみに生徒会室の呼称は薔薇の館な。

2020-04-07 01:44:35
川井俊夫 @toshiokawai1122

ここから更にOVAが5つあって、最終っぽいシーズン4が13話もあるんだが、これ最後まで全部観たら俺はいったいどうなるんだ? 現状ちょうど半分の時点で既にハタから見たらかなり狂人っぽいと思うんだが、この先も観続けて大丈夫やろか?

2020-04-07 01:52:44
川井俊夫 @toshiokawai1122

もう少しでOVAもクリアや。奇抜な設定に慣れてくると後は淡々と少女たちの成長物語眺めているだけなんだが、OVA一話はクライマックスに感動シーンあったな。このジャンルは一見ダサい妹役の方が実は芯が強くて伸びしろがあり、完璧に見える姉役の方が弱い、というのがテンプレなんやろか。

2020-04-07 15:31:01
川井俊夫 @toshiokawai1122

さすがに疲れてきたので休憩や。俺は日常の些細な喜びや、人物の繊細な感情の機微みたいな表現が苦手だ。劇中の演出は派手で執拗で大袈裟な方がいい。特に悲劇の演出は「ちょっとやり過ぎでは?」というくらいクドくてエグいのが好きだ。

2020-04-07 16:17:37
川井俊夫 @toshiokawai1122

もちろん単なる好みの問題なのだが、俺は生来感情の量が乏しく、性欲や物欲などの即物的な欲が少ない。だからカタルシスを得るために、劇中人物には現実の自分では到底不可能な巨大な感情の噴出や、異常なほど激しい衝動的な行動を要求する。俺の感覚ではこれは感情移入とは少し違う。

2020-04-07 16:27:28
川井俊夫 @toshiokawai1122

これは憧憬だ。だから物語のテーマや設定、劇中人物の性格、性別、状況、嗜好、背景などは基本的にはなんでもいい。あるとき、ある瞬間に自分の器に収まりきらないほど大きな感情や衝動が劇中に表現されればよい。ただ不感症じみた鈍重で酷薄な気質の俺には、そのために過剰な演出が必要なんだ。

2020-04-07 16:41:22
川井俊夫 @toshiokawai1122

好きな物語のジャンルはない。シンプルなストーリーで、舞台の設定はなんでもよく、人物の設定もなんでもいい。重要なのは過剰で執拗な演出だ。全部がサビの歌謡曲みたいなものでもいいし、200分間ひたすら前フリだけで、最後の1分で感情が爆発するやつでもいい。だからジョニー・トー好きなんだよ。

2020-04-07 16:56:37
川井俊夫 @toshiokawai1122

90分の尺のうち70分くらい延々と主人公が悲惨な目に遭い続ける描写のみで、やたらと巨大な復讐の動機を演出したり、最高に格好いい銃の撃ち方と人の殺し方と死に方だけを見せたくてスカスカの脚本で延々と90分銃撃シーンだけ撮り続けたり、そういうところな。

2020-04-07 17:04:51
川井俊夫 @toshiokawai1122

もちろん俺はこの後もニュース番組や首相の会見やらを見ることはなく、最後の気合いを入れて「マリア様がみてる」の最終シーズンを観るわけだが…

2020-04-07 18:01:04
川井俊夫 @toshiokawai1122

一話を観たときの絶望と混乱から想像したほど苦行というわけではないし、先に進むほど作画も若干リッチになってきてるので、たぶん最後まで観られるとは思うが、日常系みたいな感じで「先が見たい!」というタイプではないので、正直飽きてはきてる。ただなんかクセになる“なにか”はあるな。

2020-04-07 18:17:55
川井俊夫 @toshiokawai1122

あと佐藤聖(ロサ・ギガンティア)も支倉令(ロサ・フェティダ・アン・ブゥトン)も登場時は少しサバサバした活発な女学生くらいの描写だったのに、いつの間にか完全に宝塚の男役みたいなビジュアルになってんのは少し気になるな。というか俺はなにを言っているんだ。完全に変態電波野郎の発言やんけ。

2020-04-07 18:29:55
川井俊夫 @toshiokawai1122

マリア様がみている、ついに全部見終わった。とりあえず最後のシーズン4だけオープニングの曲が変わってるのクソすぎやろ。もうそれだけで次の回に進む気が削がれるわ。せめて最終話のエンディングくらい“あの曲”にしてほしかった。全44話を見続けた人間に対する裏切りや。

2020-04-08 22:55:42
川井俊夫 @toshiokawai1122

感想としては、作画は慣れる、謎のギガンティア呼びなどの設定も慣れる、主人公の少女もちゃんと成長するので後半は好感が持てるようになる、四十代の中年男が観て感動したり激情に駆られるような展開や演出はないが、なんかクセになる独特の雰囲気で案外最後まで観ても後悔や苦痛はない。

2020-04-08 23:04:03
川井俊夫 @toshiokawai1122

この“なんかクセになる”の部分がけっこうオープニングの一枚絵と曲に依存してるので、4期はかなり興醒めなところがあるんだが、松平瞳子のエピソードと山場の演出、成長した主人公の心理描写(というかこの主人公の少女は基本的に自分の考えは全部口に出して喋る)自体はよかった。

2020-04-08 23:09:50