【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第266話「南安の龐徳」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第14巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」01】 第266話です。悲壮とも言える決意で出陣した龐徳。一方、その相手の関羽は、水も漏らさぬ布陣で樊城を取り囲んでいました。当然、城内では救援部隊が来るのかどうかすらわからない状況だと推測されます。

2020-04-23 14:18:08
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」02】 関羽のもとには、数万の魏軍の援軍が近づいてくることが知らされます。援軍の大将は于禁、副将は龐徳、それに魏軍の精鋭部隊である七軍が着いてくると。さらに龐徳は柩とともに「必殺関羽」と書いた旗を掲げているとのこと。

2020-04-23 14:19:54
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」03】 必ず殺す、とまで言われて黙っている関羽ではございません。龐徳の死体を望み通り柩に収めてやろう、と自ら出陣しようとします。しかしこれを止めたのは関平です。龐徳ごときは自分で充分という言葉に、関羽は、では行って龐徳の鼻をへし折ってこいと。

2020-04-23 14:23:30
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」04】 早速関平は出陣。程なくして龐徳軍とぶつかります。龐徳出てこいという関平の挑発に、龐徳が単騎出てきます。関平をこわっぱ呼ばわり。お前でなくて親父を呼んでこいという龐徳に、父を侮辱するなと突っ込んでいく関平。しばし一騎討ちが始まります。

2020-04-23 14:26:16
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」05】 武芸では龐徳に分があるようで、関平では歯が立ちません。龐徳は改めて関羽を呼んでこいと言って、自陣へと戻ります。 関平が軽くあしらわれたと聞いた関羽は、やはり自分が行かねばなるまいと言い、廖化(りょうか)に城攻めを続けるように命じます。

2020-04-23 14:28:30
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」06】 樊城に魏の援軍が近くまで来ているということが知られれば、城兵が勢いづくのは間違いありません。気づかれないためには関羽は大軍を魏の援軍に向けるわけにはいかず、城攻めの勢いを継続するほうがいいと判断したのでしょう。

2020-04-23 14:30:58
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」07】 関羽は少数の部下を連れ、関平の陣へ向かいます。そして、着くなり龐徳の陣に向かって単騎駆けていきます。関羽が来たと知った龐徳は、好敵が来たと喜びの表情を浮かべます。すぐさま馬に乗り、関羽に一騎討ちを仕掛けます。

2020-04-23 14:32:36
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」08】 一騎討ちの前に柩を横に運ばせておけという関羽。龐徳対関羽の一騎討ちが始まりました。打ち合うこと百余合。全力で打ち合いますが勝負はいつつくか見えません。両軍の兵士はかたずをのんで勝負を見守ります。割って入る勇気はありません。

2020-04-23 14:34:55
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」09】 三国志史上まれに見る名勝負が続きますが、関平は関羽の年齢を考え、体力的に不利だと考え始めます。関羽の享年は60歳だろうと考えられていますが、この時点では少なくとも50代後半と思われます。鍛えているとは言え、全盛期とは言い難い。

2020-04-23 14:43:45
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」10】 長引けば関羽の方が不利と見た関平は、引き揚げの金鼓(かね)を鳴らすように命じます。一方龐徳の陣の方でも、引き揚げの太鼓を鳴らされます。お互いに引き揚げの合図が出され、従わなければ軍律を乱すとして、二人はそれぞれ引き揚げます。

2020-04-23 14:46:27
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」11】 無事に帰ってきた関羽を迎える関平。もう一騎討ちはやめてほしいと懇願しますが、関羽は翌日も出る気でいます。一方、龐徳も関羽と戦えることに喜びを見出していました。そんな折、総大将の于禁がやってきます。

2020-04-23 14:47:59
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」12】 于禁は、今日の一騎討ちで龐徳の腕は誰しも認めたのだから、それ以上命を粗末にするなと言います。もう戦うな、と言われた龐徳は、これほどの敵に出会って決戦を避けるくらいなら、最初から武士にならない方がましだ、負けても悔いはない、と言います。

2020-04-23 14:50:20
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」13】 翌日、やっぱり出てきた関羽と龐徳は、またも激しく打ち合います。突如、馬を返して逃げ始める龐徳。何かたくらんでいるな、と関羽は追跡します。その様子を見ていた関平は父親の暴走を止めなければと急ぎ追いかけます。

2020-04-23 14:52:07
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」14】 関平は関羽に追いつきます。罠を警戒する関平ですが、関羽はそんな手に乗るものか、と意に介しません。龐徳は馬を止めると、弓を取り出します。狙いを定めて渾身の一矢。関羽を狙ったその矢は、左腕の肘に命中します。

2020-04-23 14:53:42
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」15】 関羽の負傷を見た龐徳は、一気に決着をつけようと自軍に合図を送ります。飛び出す魏軍。一方、総大将が危ないと、関羽軍も飛び出します。両軍入り乱れての戦い。混乱の乗じて、関平は関羽を引き連れ自陣へ引き揚げていきます。

2020-04-23 14:55:15
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」16】 勢いに乗っている龐徳は、関羽を追います。この様子を知った于禁。関羽を負傷させ、総攻撃をかけていると聞いた于禁。そのまま全軍出撃させれば関羽軍を壊滅させることが出来たかもしれません。

2020-04-23 14:56:27
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」17】 しかし、ここで妙な功名心というか、邪な考えがよぎります。龐徳が敵を蹴散らしてしまえば、手柄はすべて龐徳となり、総指揮官の于禁の存在が軽くなってしまいます。曹操が龐徳に無理な戦いをするな、と言ってたことを理由に引き揚げの合図を出します。

2020-04-23 15:00:12
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」18】 勢いに乗っていたはずの魏軍に引き揚げの合図。何か異変があったかと龐徳はあと一歩のところで、無念を感じつつも引き揚げます。戻った龐徳は于禁に何が起こったのかを聞きます。

2020-04-23 15:01:36
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」19】 于禁は、別に何も起こってはいないと言いつつ、魏王が無理な戦いをせず、関羽をあなどり、奸計に陥るなという戒め故に、部下の深入りを止めただけだ、と言います。

2020-04-23 15:04:09
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」20】 戦況を正確に把握した上での判断でないことに、龐徳は文句の一つも言いたいところでしょうが、総指揮官は于禁。あと一歩で関羽の首をとれたという悔しさでいっぱいです。その夜はやけ酒をあおるばかり。

2020-04-23 15:05:38
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」21】 于禁が自分の功を龐徳に奪われるのを恐れて引き揚げさせたという噂も耳に入りますが、まだ機会はあると龐徳。出てくればこの手で打ち取れるとまだやる気を失ってはいません。すると部下が関羽が出てくるように挑発しましょうかと提案。

2020-04-23 15:07:20
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」22】 龐徳は、それはいい、と言って、翌日から龐徳軍は連日関羽の陣に押し寄せます。負傷している関羽ですが、こしゃくな相手、と怪我を押して出ようとしますが、さすがに関平が止めます。挑発に乗っては智勇の将と言われる関羽らしくないと。関羽は、むむ。

2020-04-23 15:09:24
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」23】 関羽が挑発に乗ってこないと見た龐徳は、于禁の兵力を借りて強行突破をしようと考えます。一気に関羽軍を突き破って樊城の味方と連絡を取れば、城内も勢いづくに違いないと龐徳は主張します。

2020-04-23 15:10:54
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」24】 しかし、龐徳に手柄を立てさせたくない于禁は、関羽が正面から突破されるような陣構えをしているわけがない、ともっともらしい意見で反対します。逆に自分の勇だけを頼っているが、戦は全員の結束とそれを用いる者によって勝敗が決まると諭します。

2020-04-23 15:13:42
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【横山光輝「三国志」講座266「南安の龐徳」25】 はっ、と于禁の言葉を聞き入れたか、龐徳は退出しますが、于禁は龐徳が功を焦りすぎていると見て、布陣を変えることにしました。

2020-04-23 15:15:52