AF447便墜落事故の続報(FDR回収&簡易解析結果)

それまで有償飛行中の全損事故ゼロだった「最優等生」エアバスA340は何故墜落したのか?エールフランス447便墜落事故の原因究明は難航し続けたが、2年経った今年ついにFDR回収に成功。その速報。
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@vikingjpn

一昨年6月に起きた「最優等生A330の挫折」エールフランス447便墜落事故の重要な続報が、先月27日に流れていたと今日になって知った。仏海軍と仏事故調の執念が実って、ついにFDRと大量の残骸、そして乗客の遺体多数を沈没ポイントから回収できたらしい。

2011-06-15 19:40:53
@vikingjpn

で、FDRの簡易解析結果が出たんだけど、これが新たなミステリーを呼んでいるようだ。要点だけ書くと、雷雲乱気流に突入後に対気速度が急減、直ちにエンジンを最大推力に上げたものの迎角が過大になり、機首下げ動作を取ったところ失速、一気に海面に向かって墜落したらしい。

2011-06-15 19:44:57
@vikingjpn

実は、このFDRのデータにはエアバス社が指摘してきた「ピトー管凍結」を窺わせる兆候が見られないそうだ(自動通信記録には残ってるのに)。ただ、迎角過大時に推力最大とした際に対気速度が一時的に「大幅回復」したとFDRは記録しており、何らかのマシンエラーがあった可能性が窺える。

2011-06-15 19:49:44
@vikingjpn

ここからは僕個人の推測だが、一番最初の対気速度急減の段階以降にジワジワとピトー管凍結が起きて、それ以降の迎角過大&速度制御の混乱に繋がっていったのではなかろうか?急峻ではないゆっくりとした変化ゆえ、パイロットも機体コンピューターも検出できなかったのかもしれない。

2011-06-15 19:52:47
@vikingjpn

もしこの仮説が正しければ、一昨年末にFAAが出した「仏タレス社製ピトー管(事故機搭載)使用禁止」耐空性改善命令は正解だったことになる。ただ、ピトー管凍結テストの改善点として「急峻でないゆっくりとした凍結」がないことを確かめる必要が新たに出てくるだろう。

2011-06-15 19:56:28
@vikingjpn

実際、FDRの記録から見て「ピトー管異常」を伝える自動通信は既に失速して海面に墜ちていく真っ最中に発せられていたと考えられる。速度制御機能を喪失させていたのはそのずっと以前からで、機体コンピューターに検出されたのがもう墜ち始めてからだったというわけだ。

2011-06-15 19:59:36
@vikingjpn

ともあれ、さらにFDR(そしてCVRも)データの解析が進んで事故原因が解明され再発防止策が打たれ、今後二度とこのAF447便のような悲劇が起きないようになることを切に願う。沈没ポイントからも見つからず、回収は絶望的とされる74名の乗員乗客の無念を晴らすためにも。。。

2011-06-15 20:05:04