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「黒い水脈」の出典について(情報募集中)

しばしば耳にする割に実は出典不明なフレーズ「黒い水脈(みお)」について。常時情報募集中です! TL(2011/06/15深夜現在)での結論は、「黒い水脈」というフレーズについては中井英夫のエッセイが確認できる最古のもの。しばしば名の挙がる斎藤愼爾と埴谷雄高については「夢野・小栗・中井」といった挙げ方はしているものの「黒い水脈」というフレーズは見つかっていない(埴谷は全集に記載なし)。といったところのようです。 (ちなみに「四大奇書」の出典については http://togetter.com/li/33237 の最後のあたりに詳しいので興味のある方はこちらもどうぞ)
書籍 文学 奇書 黒い水脈 ミステリ 推理小説
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アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
アンチミステリーの歴史について調べようとすると早々に壁にぶち当たる。「黒い水脈」という言葉だ。いくら調べてもこの言葉の出典がわからない。みんながなんとなく使ってる印象。一人歩きしてるな。
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
埴谷雄嵩が関係してるらしいけど、埴谷雄嵩全集のどこかに載ってるんだろうか。
漆原正貴 @japanfield
新奇書特集にあたってお茶会が調べたところ、埴谷雄嵩全集には載っていない、という結論に達しました(見落としの可能性は否定できませんが)。出典は何なんでしょうね。 RT @azarashidayou ……「黒い水脈」という言葉だ。いくら調べてもこの言葉の出典がわからない。
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
そうなんですか。ミステリーですね。中井英夫のエッセイに「黒い水脈」というのがあるんですが、偶然なのかどうなのか。RT @japanfield: 埴谷雄嵩全集には載っていない、という結論に達しました//出典は何なんでしょうね。
漆原正貴 @japanfield
@azarashidayou 初出っぽいですが確認は取れず、というところです……。
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
「黒い水脈」という言葉は齋藤愼爾と埴谷雄嵩が言い出したことになっているが、齋藤愼爾が埴谷雄嵩と『虚無への供物』について語る際にまったく出てきてないのがなんか不自然だなあ。
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
ちなみに中井英夫は「推理小説の源流。それを尋ねれば日本には乱歩が、さらにその源にはE・A・ポオが黒い湖のように夢のいっさいを湛えているには違いないけれども、そのはるか高みに存在する人間の、人間自体の暗黒という湖から一すじ続く流れがないとしたら、(続く)
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
推理小説に限ったことではない、何の形式にしろそれは退屈で薄手で、決して上等ではないジャンル、饐えた酒のたぐいといえるだろう」と言っている。この「一すじ続く流れ」が黒い水脈ということなんだろう。
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
ただこれが埴谷の「黒い水脈」という言葉にインスパイアされて出てきた発想なのか、それとも逆に中井のこの言葉が埴谷に影響を与えたのか、それともまったく偶然にも中井と埴谷が同じ言葉を使用したことがあったというだけのことなのか、がわからない。
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
ちなみに「くろいすいみゃく」ではなく「くろいみお」だということは覚えていた方がいいかも知れない。
漆原正貴 @japanfield
【拡散希望】四大奇書について論じるときに使われる「黒い水脈」の出典をご存知の方、いらっしゃいませんか。とりあえず埴谷雄嵩全集は一回チェック済み(見落としは否定できませんが、見当たりませんでした)、中井英夫のエッセイがたどれた中では一番古いです。
斎藤愼爾と埴谷雄高が(「黒い水脈」という言葉は使っていないが)該当する作家・作品を賞賛していたという話
あおいもずa.k.a.ゆのか @aoimozu
@japanfield 「黒い水脈」という言葉が出てこないので参考になるかわからないのですが、「中井英夫-虚実の間に生きた作家」の齋藤さんの回想文から。埴谷さんと旅行に行った折のエピソードが書かれています。(続きます)
あおいもずa.k.a.ゆのか @aoimozu
@japanfield 車中で、各ジャンルの傑作を挙げてみようとなったときに、推理小説の傑作として埴谷さんが挙げたのが塔晶夫、夢野久作、小栗虫太郎だったようです。(続きます)
あおいもずa.k.a.ゆのか @aoimozu
@japanfield その旅行が1967年5月。そして翌月6月23日の朝日新聞に埴谷さんの虚無評が載る、という時系列のようです。なにかの参考になれば幸いです。
漆原正貴 @japanfield
@aoimozu わざわざありがとうございます! 大変参考になります。たしかに埴谷と中井の関係は見え易く、故に黒い水脈の出典が勘違いされた可能性もありえますね。調べてみます。
あおいもずa.k.a.ゆのか @aoimozu
@japanfield あ、説明不足かもしれませんが、旅行に行ったのは齋藤愼爾さんと埴谷さんの2人です。
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas
奇書関連の言葉の初出を問題にするのなら、「三大巨峰」でも「三大巨篇」でもなく三大「奇書」という言葉が最初に使われたのがいつかというのも問題になりそう。
Dokuta 松川良宏 @Colorless_Ideas
奇書に関して「四」というくくりを最初にやったのはおそらく『幻影城』1978年10月号の二上洋一氏の記事(島崎博氏からの伝聞という形で)で確定だろうけど、仮に「奇書」という呼び方をしたのもこの記事が最初だとすれば、奇書は初めから「三大」であり「四大」でもあったことになる。
アザラシは隠しキャラ @azarashidayou
寝て起きたら黒い水脈の出典が明らかになってるかも知れない。どきどきしながら眠るのは久し振りだなあ。
以下「○○には載っていなかった」探しが続く…
原田 忠男 @harapion
「黒い水脈」の出典について(1)中井英夫全集6巻ケンタウロスの嘆き、387頁(創元ライブラリ版)←『ケンタウロスの嘆き』II[異端と幻想の文学、黒い水脈(みお)←初出『現代推理小説体系 別巻1 中井英夫』1973.9。内容、乱歩や小栗、自身を黒い水脈に位置づけ。埴谷の名前はない。
笠井潔は埴谷を「黒い水脈」論者として明示的に位置づけているという話
原田 忠男 @harapion
「黒い水脈」の出典について(2)笠井潔『物語のウロボロス』。内容、夢野・小栗・中井論を収録。「黒い水脈」の言葉はない。三一書房版夢野久作全集6の解説対談で、埴谷が『ドグラ・マグラ』の脳髄論とアナキズムを結びつける発言をしているとの記述が、第一章にみられる。
原田 忠男 @harapion
「黒い水脈」の出典について(3)笠井潔『模倣における逸脱』「戦後文学者としての中井英夫」に、中井・夢野・小栗の代表作が、「日本ミステリ史の「黒い水脈」に属する作品として評価されることが多い。」(彩流社187頁)と書いているが、出典についての言及はなし。
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コメント

ふゆた@はてー<(。ε゚)> @huyuta 2011年6月16日
とりあえず今日見た分はまとめました。感想なんかも面白いの見つけましたが、情報の集約がメインな感じで。
ふゆた@はてー<(。ε゚)> @huyuta 2011年6月20日
@harapionさんのtweetを追加しました。60年代には既に「黒い水脈」という言葉があったことが笠井潔によって言明されていることが明らかになりました。
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