「遊牧民は実力社会!」…とのイメージは実情に反し、日本や中国で起きた「庶民の天下取り」はむしろ困難(Historian_nomadさん)
『人間の最も大きな喜びは、敵を打ち負かし、これを眼前よりはらい、その持てるものを奪い、その身よりの者の顔を涙にぬらし、その馬に乗り、その妻や娘をおのれの腕に抱くことである。』(チンギスハーン) #もう少しでいいからオブラートに包めよ pic.twitter.com/cEJ58o1wbU
2019-01-19 08:19:3815:チンギスハーン 蒼き狼と白き牝鹿Ⅳ コーエーのシミュレーションゲームは信長の野望シリーズも三國志シリーズも全部好きだが、一番やり込んだのはこの作品 pic.twitter.com/dTJKmncpTx
2020-04-28 10:07:53このまとめから連動します
ペストさん( @pestis_goat )が「姫騎士がなぜ最前線に出てくるのか仮説に関してですが、継承権を持つハーンの娘で戦功を稼ぐ必要があるという説が面白いです。」と仰ってましたが、遊牧国家も武功で継承権が上下することは基本ないです。有力諸部族がクーデタみたいな形でひっくり返すことはありますが
2020-05-03 11:34:16扶桑の都で放牧される蒙古旗人です。個人の感想ですわよ。「只其の時に望んで能々思量して、眼前の人の為に一分の利益となるべき事をば、人のあしく思はんことをも顧みずなすべきなり」(懐奘編、和辻哲郎校訂『正法眼蔵随聞記』、岩波書店、三七頁)
「(中華王朝と違って)遊牧国家は実力主義!」ってよくいわれて創作物でもよくそんな扱いされてますけど、それ、「実力」を示す機会に恵まれる乱世だけです……
2020-05-03 11:36:27@kizineko07 @pestis_goat マジレスするとダヤン=ハーンの事例その他があるので女子が武功稼ぐくらいなら母系の尊貴さを餌に近い血統の親族迎え入れれば済みますね……
2020-05-03 11:39:22@kanou1 それどっちかっていうとクーデタ的な状況になったときのやつです。それは実例ある>カイシャンとかコシラとか ただその場合能動的に動くのは君主候補ではなく有力諸部族である>「オラが殿様」を担ぎ上げてなだれ込んでいくんだ(雑雑
2020-05-03 11:40:46これをいうと有名な遊牧系諸王朝の初代を持ち出す人がいますが、あれがクーデタだよそれまでの政権側からしたらって話ですね……
2020-05-03 11:42:45ジュンガルでいうと、バートルホンタイジの没後、後を継いだセンゲとほかの兄弟の間でもめまくるんですが、あれは部長位以外の家産相続も絡みまくってるんで……>そんでガルダンが還俗してロードローラーして即位する
2020-05-03 11:48:12@Historian_nomad 日本の戦国時代も、心身の不健康、親との不和が欠格事由にはなっても基本嫡流が重視されましたよね。いなければ話は変わりますが。
2020-05-03 11:53:09ガルダンツェリンの没後、次子ツェワンドルジ=ナムジャルが後をつぐんですが、これが南北朝南朝の末代皇帝かよみたいなアホな子で、最終的に兄を謀殺しようとして逆に廃位されて、さらにその兄も部衆をまとめきれずにダワチにとってかわられます。でもダワチもバートルホンタイジの末裔。
2020-05-03 11:55:08@Historian_nomad それだとわかりみ<オらが殿様を殿様にしろー やはりモンゴル帝国が我々から見た長子相続に見えないし、そういう風に教えるから勘違いしてしまうのだな
2020-05-03 11:58:08@zephyrosianus 嫡子相続であって長子相続でない場合が多いので誤解を招きがちですが、母方の血筋とかも考慮すると「嫡長子」は「長子」ではないことが多いだけなんですよね>清朝はこのパターン多い、ホンタイジはともかくホーゲと順治帝とか、あるいは康熙帝とか
2020-05-03 12:01:04@kanou1 ていうか母方の血筋とかも加味されるので「嫡長子」が「長子」でないことが割とあるってだけなんですけどね>カイシャン・コシラの場合はそれまでの政争が絡んでくるんでまたちょっと話が変わるんですけど(おまけに外戚の宮廷政治まで絡む話
2020-05-03 12:02:10ガルダンの場合なんかは「実力」といっても差し支えない気がしますが、それにしたって本来の嫡長子であったセンゲの弟であるガルダンはセンゲ謀殺後は「嫡長子にスライドした」ともいえるので……>おまけにホシュート=ハンのバックアップもゲットした twitter.com/Historian_noma…
2020-05-03 12:03:40チンギス=カンのあれを持ち出されると私も(時代が違うんで)困るんですけど、そもそもあのへんは史料のレベルでいろんな手が加わったものしか残ってないので…… でもオゴデイだってクチュ没後「孫の」シレムンを後継としたとされてるでしょ?実力主義だったらそうはしないよ>兄にコデンいるのに
2020-05-03 12:06:52このへんはそれこそ杉山先生のモンゴル帝国概説本を一冊読めばわかっていただけると思いますが、各王家にはそれぞれ自分の領する属民がいて、世々婚姻する姻族がいて、っていうバックボーンがあるんですよ。そんな中で実力でどうこうとか言ってる場合ではない……
2020-05-03 12:09:04もちろんその中で才能を示して抜きんでる人がいないとは言いません(ていうかそれがカイシャン ただカイシャンだって対カイドゥ戦という非常時での軍功をもって支持を集めたわけでして…… コシラも結局母方の家系の問題でいっぺん放り出されて返り咲いたわけでなぁ>コンギラト閥
2020-05-03 12:10:44@Historian_nomad 織田信長にも庶兄いましたし、伊達政宗も、彼の庶長子が勘当されてなかったとしても、継いでたとは考えにくいですしね。そう言えば嫡子がいなかったので問題になりませんでしたが、秀頼って母が貴種ではあっても庶子でしたね
2020-05-03 12:15:29