短歌における、作者という存在の意義――2020/5/17の「三沢左右と難波優輝とその愉快な中島裕介」に向けて
【Youtube Live配信に変更!】歌人の三沢左右さん(@misawasou)と、美学者の難波優輝さん(@deinotaton)と「短歌における、作者という存在の意義」についてのミニ公開座談会を、5月17日(日)14:00~15:30に開催いたします。次のURLからアクセスしてください! youtu.be/vtiHhuZTa7U
2020-05-10 13:30:10座談会を企画するまで
短歌が短歌として受容されるには、「作者がある語列を短歌という文脈に置く」という段階と、「読者がその語列を短歌として受容する」という段階の、二段階認証が必要。
2020-04-28 00:39:23私が人工知能短歌座談会で言っていたのもこの点なんすよね… 人工知能が短歌を作る場合、作者レベルにおいては人工知能製作者における短歌の概念が反映されるのであり、そもそも「短歌」という文脈に置くということが(汎用人工知能でない限り)ほぼ前提視される。
2020-04-28 00:57:15だから、時間だの何だのと、作者=人間としての特権を持ち出そうが持ち出すまいが、一段階目の認証は突破してしまっている。だから、問題は二段階目の読者としての認証が焦点になる。 短歌作者のうち多くの人が作者としてのご自分を特権視するのは本当に不思議…
2020-04-28 00:57:16とはいえ、いろんな媒体が「これは短歌ですよ」という文脈を付与する機能を果たしている、とは思います。その環境の自動性に馴致されるのは……私自身についてはあまり好ましくないなあ、と。(実際、そういうところから出発したと思いますし、「中島のは短歌じゃない」などと散々言われましたし) twitter.com/yukashima/stat…
2020-04-28 01:07:01@yukashima 以前からAI短歌や偶然短歌に思うことなのですが、 「(この文字列を短歌と捉えて、)自分はこれだけ面白く解釈できる!」という、読者の目利き勝負になっているのかな、と。 そして読者の勝負の場としての側面は、AI短歌や偶然短歌に限らず、短歌にそもそも備わっているものなのだと感じます。
2020-04-28 01:27:24@yukashima 短歌の「型」は読者参入の障壁だと思うのですが、(これが、第二の認証、でしょうか?) 読者が障壁を乗り越える動機には、「目利きランキング上位に入りたい」という気分があるのだろうと思います。
2020-04-28 01:29:34@yukashima とすると、作者の存在意義ですが、 逆説的ですが「この短歌が解釈できたら目利きレベル○○だ!」のような、検定試験のような短歌を作ってしまったとき、作者の存在意義は失われてゆくのかな、なんてことを思いました。そこで問われるのは 作者ー作品、の結び付きでなく、読者ー作品、でしかないので
2020-04-28 01:31:58@misawasou たぶん、「目利きランク」勝負がすなわち、「作者としての勝負」の一曲面になっているのだと思います。ここで、「純粋読者」の議論を引いてくると比較的面白そうですが、純粋読者が少ないが故に、作者の物量(人数や熱量)という圧に押し負けるケースが多いのかな、と。
2020-04-28 01:33:32@misawasou あっコメント消えちゃった…。 ここの三沢さんのコメントはめっさ妥当。作者が後景化したとき(そうしやすい仕組みに溢れた現代)とまうすれば読者の復権を実現できるのか。
2020-04-28 01:38:01@misawasou 三沢さん、このあたりの話題も面白いし、近いうちにzoomとかで対談的なミニシンポやりませんか。
2020-04-28 01:39:06@misawasou というわけで、遠からず、三沢さんの余裕のあるときに、話し合うためのzoomとか大型連休中とかにやってみたいですね…
2020-04-28 01:44:28@misawasou ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いいたします。
2020-04-28 08:16:26特権視というより既得権益を奪われまいとする姿勢のように思えます。そのため何かの理由をつけて特権的に振舞えるよう読者を説得しようとするのです。しかし読者からすれば作者が人であろうが機械であろうが自分の気に入った歌に区別はないので無駄な抵抗と感じます。 twitter.com/yukashima/stat…
2020-04-28 01:43:49ただし短歌は作者=読者の割合が非常に大きいため、「誰の作品であろうが完全に作品として突き放すことのできる読者」が少なく、そのために読者としての酷薄さに欠け、その結果、自分がそうでもある(ありうる)「作者」の特権性を保持することに対して、不明瞭な寛容さが出やすいのだろうと考えます。
2020-04-28 01:55:00昨夜AIで作られた短歌に対し実作者がそれは人間の作品に劣ると言いたがる理由を考えたが、これが小説だと読者は作者の意図や人生なんか知ったことではなく、面白いか否かだけで斬ると思ったが、いや、作者の実人生そのものが後から作品化されて受容されている太宰治みたいな作家の場合はどうだろう。
2020-04-28 15:56:58ミニ座談会まで、テーマ「短歌における、作者という存在の意義」について話し合うことに
ミニ座談会当日まで、三沢さんとリプを通じてトピックを広げたり絞ったり深めたりしようと思います。ゆるゆるとご覧いただければ幸いです。
2020-05-03 14:29:58@misawasou 「創造的誤読は存在するか(存在するとしたら、どこに存在するか)」というやつですね!あるいは「作品解釈において、作品自体の指示や作者の意図をどこまで容れるか」というトピック。 後者の、分析美学分野での参考になりそうな記事にはこういうのがありますね。 9bit.99ing.net/Entry/34/
2020-05-03 21:37:52@misawasou レヴィンソンの「文学における意図と解釈」とか amazon.co.jp/dp/4326800569 (ブログ記事であれば、こちらとか) obakeweb.hatenablog.com/entry/2018/05/…
2020-05-03 21:41:06@yukashima 勉強します! ロラン・バルトやそれ以降の展開など詳しくないのですが、面白いですね。 ひとつめの記事の「書き間違い」の問題など興味深いです。 言い間違いに深層心理が現れる、みたいなフロイトの説も思い出しました。
2020-05-03 22:11:39