『映画ハピネスチャージプリキュア!人形の国のバレリーナ』はなぜ傑作か #precure #ハピチャ

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@nekolovercat

ハピチャ映画は敵の外道なマッチポンプやり口の、ある意味陳腐な手法を、敵――絶対悪と対置し、不幸に落された人を救う“愛”の力で打ち倒すという綺麗な構成 「不幸の超克としての愛」の深い一般テーマと、プリキュアというバトルファンタジーでの悪に打ち勝つ話がこの上なく綺麗に整理され、融合した訳

2020-05-05 05:17:39
@nekolovercat

敵の力の源は人間の“不幸” プリキュアの力の源は“愛” プリキュア映画はミラクルライトによる人々の応援によってプリキュアがパワーアップする話作りだが、ハピチャ映画ではプリキュアは一方的に応援され・力を分け与えられるばかりではない

2020-05-05 05:23:14
@nekolovercat

“不幸”に落ちた人の心をプリキュアの“愛”が救い、同時に(絶対悪たる)敵の力の源を断つ その後にミラクルライトで人々から分け与えられる“愛”の力によってプリキュアの真の力を獲得する もちろん歴代映画でもプリキュアによる愛や思いやりが相手を救う物語が多いが、ハピチャ映画はシステマティック

2020-05-05 05:29:47
@nekolovercat

プリキュアの力と、彼女達が(歴代映画で)与え続けてきた愛・思いやりが別物というのは当然なのだが、その点の峻別をはっきりさせたのがハピチャ映画 プリキュアが“愛”を与えるのは敵でも、闇に落ちた近しい相手でもなく、普通に不幸に落ちた女の子

2020-05-05 05:40:09
@nekolovercat

「プリキュアでも出来ないことがある」を提示したのがハピチャ映画と言われるが、 進めば、「プリキュアでもあなたを直接は救えない。でも(プリキュアの力が及ばずとも)“愛”を与えることはできるよ」となり、 「愛を与えるのはプリキュアでなくとも(映画鑑賞者一人一人でも)出来るよ」にさらに進む

2020-05-05 05:44:33
@nekolovercat

絶対悪を打ち倒すヒロインとしてのプリキュア活動と、“愛”を与える普通の人間としての立場が峻別されているため、後者に着目した場合、映画鑑賞者にとって遠い物語ではなくなっている訳 “不幸”に落ちた人の心を“愛”によって救うのは誰でも――プリキュアでないあなたでも出来るとはっきり提示されている

2020-05-05 05:52:09
@nekolovercat

ここで映画鑑賞者はお客様気分が薄れる 次いで、人々がミラクルライトでプリキュアに“愛”の力を与え(それは観ているあなたにもできます!)、かっこよく爽快に絶対悪としての外道敵を倒し、バトルファンタジーヒロイン映画としても完璧に進行する プリキュアが与え与えられた“愛”の共助・還元にも着目

2020-05-05 05:56:33
@nekolovercat

ハピチャ映画の鑑賞者は、「プリキュアでも解決出来ない苦しみは、人間の“愛”によって救われるかもしれない。私にも“愛”を与えることはできる」と気付かされるし、映画クライマックス中では、ミラクルライトで“愛”を与えることで、ヒロインとしてのプリキュア応援の一体感にも浸れる “愛”の機能が明瞭

2020-05-05 06:02:45
@nekolovercat

敵味方それぞれの力の源としての“愛”――“不幸”のシステマティックさ、絶対悪の外道敵を倒すヒロイン物語としての痛快さ、鑑賞者をお客様気分にとどめない「“不幸”に落ちた人の心を救う“愛”」を与えることの重要さ この綺麗に整理された構成の堅牢ぶり これこそが歴代屈指作品たらしめているのでしょう

2020-05-05 06:08:40
@nekolovercat

「プリキュアでも出来ないことがある」と(“愛”を与える立場の)人間側面を別に出したため、バトルファンタジーヒロインとしてのプリキュア活動は絶対悪の敵を痛快に倒すことで補償される 普通の人間側面とヒロイン活動、それぞれのバランス・コントラストとして、歴代稀な胸糞外道敵がよく働いている

2020-05-05 07:33:08
@nekolovercat

プリキュア映画はハピチャに限らず、特に主人公ピンクの「プリキュア活動とは別の普通の人間面」を押し出してくる フレプリ・ドキプリいずれもそうでしたね プリキュア姿・プリキュアとしての活動時にそれが出てくるのがミソ

2020-05-06 22:37:00
@nekolovercat

ハピチャが他映画と違うところ フレプリ・ドキプリはラブ・マナそれぞれの想い出の個人的感傷物語だった しかしハピチャ映画での“プリキュア時に押し出される人間面”は、「人々を救うヒロインとしてのプリキュア活動」の延長 その上で「プリキュアにも出来ないことがある」に向き合うのだが――

2020-05-06 22:43:43
@nekolovercat

ハピチャ映画で提示される“プリキュア活動時の人間面”は「(不幸に落ちた)人を救い・強くするのは“愛”」と、普遍性があり、人間面でありながらもヒロインとしてのプリキュア活動の本質にも触れる 歴代随一の“愛”のプリキュアたるキュアラブリーがその結論に達する、ピンクキュアの面目躍如でもある

2020-05-06 22:50:54
@nekolovercat

フレプリ映画のラブ、ドキプリ映画のマナ、いずれも個人的想い出・感傷の“人間面”とプリキュア活動両方同時にどう向き合っていくかだったが、ハピチャ映画でめぐみが直面し、提示した“人間面”は、“愛”の普遍性で、“プリキュア活動面”と共の透徹した貫きの内にある この綺麗さがハピチャ映画の魅力

2020-05-06 23:02:49