茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2543回「作品の理想的な年の経方」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２５４３回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

昨日、仕事の合間に見終わったあるコメディシリーズからの連想で初めて知ったある映画を見たんだけど、とても良かった。それで、この映画は、リリースされた時にはさほどの評価も得なかったんだけど、次第に評価が上がって、今ではジャンルを代表する作品の一つと考えられているようだ。

茂木健一郎 @kenichiromogi

作品の受容のされ方というのはいろいろあると思う。事前に大量の宣伝が行われる場合もあるだろうし、定評ある作者の期待の新作ということもあるだろう。一方で、さほど期待されず、注目もされず、見た人、読んだ人も最初は意味がわからず、でも心に残って、次第に評価が上がっていく作品もあるだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

映画で言えば、その年のアカデミー賞をとるような作品はとりあえず大成功だけれども、だからと言って年を経たときにいい感じで仕上がってくるかというと必ずしもそうではなくて、忘れ去られたり、次第に色あせてしまうこともある。一方で、無冠でも、次第に輝いてくる作品もある。

茂木健一郎 @kenichiromogi

リリースされた時には、さほどの注目も浴びず、賞も受けず、しかし次第にみんながその作品を理解するようになって、だんだん認知度が上がってきて、やがて古典の一角とみなされるようになるという時間進行が一番良いように思うが、そのような実力と幸運にめぐまれる作品は一握りに過ぎないのだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２５４３回「作品の理想的な年の経方」について、４つのツイートをお届けしました。