暴力をふるって見せてから、「私はこれ以上の暴力を行使しません」と宣言すると、最初から何もしない人よりも信頼が高まる

昔悪だった人がちょっと更正するとすごく持ち上げられたりとか、ああいう強引に信頼を生み出すやりかたは、どこか間違っているけれど、実はいろんな場所で有効なんじゃないかという気がする。
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medtoolz @medtoolz

整体みたい背中を預けるようなサービスは、お客の側はお店の人に対して無防備になる。相手が見えないのは怖い。サービスの前提上、その姿勢は変えられない。怖さは誰だって減らしたいから、結果として頭は、「このお店の人は信頼できる人だ」という判断を暗黙に下す。

2011-06-17 07:51:08
medtoolz @medtoolz

お客さんが無防備な状況になるのが前提のサービスは、恐らくはお客さんの説得閾値を大いに下げる。整体師の言葉が説得力持っちゃったりするのもそうした影響があるのだろうし、昔あった耳かきのお店なんかも、そういう危険があったんだろうと思う

2011-06-17 07:52:41
medtoolz @medtoolz

視界から隠れる、あるいは目隠しをする、耳かきみたいに動いたら危ない状況を作る、とにかく本人が「無防備だ」と感覚する状況は、その人の説得閾値を下げる。それを延長することが正統なのかどうかはともかく、災厄の直後は、指導者に対する信頼性は通常跳ね上がる

2011-06-17 07:55:01
medtoolz @medtoolz

耳かきをそれ自体を販売するサービスとしてでなく、そこに来た人を説得する、別の何かの目的に悪用するとけっこうおっかない気がする。目隠し膝枕、耳を店の人に固定された状況で「こんなの買いませんか?」とかやられると

2011-06-17 07:56:47
輪王ひろみ@冬コミお疲れ様でした @rinnou

@medtoolz 床屋の髭剃りも怖い。最近はカットのみ1000円の床屋にしか行ってませんが。

2011-06-17 07:59:10
medtoolz @medtoolz

@rinnou 以前飛ばされてた田舎の床屋さんでは、実際に耳かきのサービスがあって、あれがおっかなかったのです。。。他人にやられると、こうも怖いものなのかと

2011-06-17 08:02:56
medtoolz @medtoolz

病院は普段、お客さんと話すときには1m ぐらいの間合いを取って、相対して会話する。あれはそういう意味で、「私たちは他人同士ですよ」という、説得閾値をむしろ上げるやりかたであって、そこから説得すればいいだけの話なのだけれど

2011-06-17 07:58:21
medtoolz @medtoolz

催眠術の実演が、相手を目隠しした上で、背中に手を当てながら、催眠術師が後側から語りかけるのは、あれは一応理にかなってるような気がする

2011-06-17 07:59:34
medtoolz @medtoolz

「説得」と「恫喝」というのは地続きというか、車の両輪みたいな関係なのかもしれない。相手を無防備な状態におくことは、相手に恐怖を与えるけれど、その状況で「説得」に応じることで、恐怖は減じる。この時点でたぶん、どんな恫喝であれ、恫喝された人は、相手に対して何らかの信頼を持つ

2011-06-17 08:01:39
medtoolz @medtoolz

@iwtkf15eagle やりかた間違えるとセクハラですけれど、肩を抱くとかああいうのは、実際に効果があるのだろうなと

2011-06-17 08:02:09
medtoolz @medtoolz

整体の考えかたと整形外科の考えかたはまるで異なって、だから「効かない」というのは違うのだと思う。広義の説得技術として、あのやりかたは相当に強力なものであって、治りましたよ、と説得されたら、たぶん治る人はいる

2011-06-17 08:04:53
Fennec Fox @fenneggie

@medtoolz カウンセリング手法の効果を検証する時も、「白衣の人と当たり障りのない話をするだけ」の患者さんと比べる必要があるのかもしれないですね。

2011-06-17 08:16:26
medtoolz @medtoolz

@fenneggie 異業種のやりかたは、自分たちの業界に持ってくると強力なんだろうな、と。。

2011-06-17 08:19:19
medtoolz @medtoolz

暴力をふるって見せてから、「私はこれ以上の暴力を行使しません」と宣言すると、最初から何もしない人よりも信頼が高まる。DVなんかはそうなのだろうし。

2011-06-17 08:18:36
うへ” @ub7637

@medtoolz そういうのが繰り返されるなら、単なるダブルバインドという気も

2011-06-17 08:20:28
medtoolz @medtoolz

@ub7637 みんながそれを行使すると、地獄になりますね。。

2011-06-17 08:21:51
@naohaq

@medtoolz はじめに吹っ掛けてから要求を弱くしていく、というのも押し売りの定番パターンですよね。自分は終始一方的に強要されている立場なのに、「要求を下げられた」ことに負い目を感じてしまう。

2011-06-17 08:23:11
medtoolz @medtoolz

@NaOHaq ふっとインザドアテクニックの逆のやりかたも、けっこう有効ですよね。。

2011-06-17 08:23:57
medtoolz @medtoolz

昔悪だった人がちょっと更正するとすごく持ち上げられたりとか、ああいう強引に信頼を生み出すやりかたは、どこか間違っているけれど、実はいろんな場所で有効なんじゃないかという気がする。

2011-06-17 08:21:32
medtoolz @medtoolz

自分がしばしば体験していた、外来ブースでの応対が今ひとつだった患者さんがいたとして、そのあと会計の待合まで自ら出向いて一言会話を交わすとすごく信頼される、という事例なんかも、やってることは暴力ふるう男とそんなに変わらない

2011-06-17 08:23:08
金平 恵介 @KKanehira

@medtoolz www!無意識にやってましたw。

2011-06-17 08:39:03
medtoolz @medtoolz

@KKanehira 歯科椅子というのはそういう意味で、患者さんの説得閾値が相当に下がりそうですが、「痛い」という恐怖は、そんなもんじゃぬぐえないですよね。。

2011-06-17 08:40:07
金平 恵介 @KKanehira

@medtoolz 痛みの閾値に関しては逆に働く場合も有りますからね。しかし、デフォルトでそういう状況ですから悪用も多いでしょう。これもレガシーと化していますがwリハビリテーションというものが治療の軸にありこれは患者のコントロール能力が必要なのであの手この手でこれらを利用しますね

2011-06-17 09:34:36
medtoolz @medtoolz

「権力に翻弄されないための48の法則」に、パワーを得ようと思ったならば、一番無能で人望のない指導者に味方せよ、という記述があった。大勢につくよりも、そのほうがコントロール楽なんだと。孫社長と総理の自然エネルギー宣言見てて、たしかにそうだなと思った

2011-06-17 09:21:50
medtoolz @medtoolz

「無防備な状況」と「猜疑心」との積が「恐怖」の総量となる。信頼と猜疑心とは逆比例する。恐怖量を固定したまま状況をより無防備にすると、猜疑心が減って信頼が高まる。無防備な状況に変化がなくても、何らかの宣言で恐怖を減じてみせると信頼が生まれる。

2011-06-17 10:07:10