Early Bird @ 41isyoichiさんの英語講座(2020年4月14日分)不可算名詞/carbon/英語の冠詞/turn/動作動詞/無生物主語他動詞文/mode/ひたすらな願い/may/仮定法の衰退/from today on/whatever/否定の及ぶ範囲に注意/ofとto/混同しやすい疑問詞/A or BはBの単複に合わせる/not happyとunhappy

まとめました。
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Early Bird @41isyoichi

中高で英語を教え、大学で英語科教育法と受験英語指導研究を講じてます。教員研修会講師。文科省高校検定教科書 FLEX (増進堂)執筆者。NHKラジオテキスト英文法コラム元執筆者。『英語教育』(大修館書店)など専門誌へ寄稿多数。共著に『夢をかなえる英文法 ユメブン1』(アルク)。未来塾(@miraijuku2015)主宰。

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[THREAD] 盲点かも⚠️ たこ焼きや明石焼きには切ったタコが入っているが、1匹入っているとか2匹入っているとかいう話ではない。すでに個体としてのタコの形はなくなっている。このように、食材になってしまい、もはや個体としての明確な形をもたない場合には不可算名詞扱いをする。 pic.twitter.com/D4dhDAtLp7

2020-04-14 07:39:07
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なお、みじん切りで用いる場合、すでに個体としての原形を留めていないわけだから、本来なら不可算名詞として扱い onion となるところだが、複数個刻んだものという意識で、例外的に、onions という複数形が使われることもある。これは「加工前の複数」と呼ばれる異例の用法だ😎 pic.twitter.com/bgvrXBcgXo

2020-04-14 07:45:13
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生物を構成する元素に炭素がある。化学記号で C と記すが、carbon の頭文字だ。ラテン語で「(木)炭」を表す carbō に由来し、ベーコン、卵黄、チーズ、黒胡椒などを混ぜたソースで和えた carbonara というスパゲッティがあるが、この語も同源とか。散らされてる黒胡椒が炭の粒に見えるかららしい😳 pic.twitter.com/qOT4I1s4eV

2020-04-14 12:50:49
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『明鏡国語辞典 第二版』(大修館書店、2010年、p.369) もこの説を採用している。 pic.twitter.com/8YYOEA5jWD

2020-04-14 12:50:51
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書斎にある、英語の冠詞に関連する書籍のコーナー。 pic.twitter.com/3po4hfTAni

2020-04-14 13:20:00
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[THREAD] (主語に関して説明を加える)補語が名詞の場合、それが単数形なら、通例、不定冠詞 a を添える。 👉 She fell a victim to a fraud.(詐欺の被害者となった) しかし、その名詞が一人だけしかなし得ないような役割を表す際、冠詞は付けない。 👉 In 1861, Lincoln was President.

2020-04-14 17:50:38
Early Bird @41isyoichi

ただし、turn は例外であり、どのような場合でも冠詞を付けない⚠️ 👉Was it wise for him to turn politician?(あいつが政治家になったのは賢明だったのだろうか) 👉Since then the singer has turned actress, columnist, radio DJ and television presenter.

2020-04-14 17:50:38
Early Bird @41isyoichi

文の構造上の分類とそのわかりやすい図解が井上義昌 編『詳解 英文法辞典』(開拓社、1966年、p.1114)にある。お気に入りの一枚☺️ pic.twitter.com/fm1tS3t8j8

2020-04-14 18:21:14
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次の①〜③の文字列の空所をそれぞれ補ってください。答えはリプ欄に😎 ① O → T → T → F → F → S → ② S → D → T → Q → ③ U → B → T →

2020-04-14 18:37:54
Early Bird @41isyoichi

マーク・ピーターセン氏が述べるように「動作動詞」というネーミングは苦肉の策でありミスリーディングだ。学習参考書などに見られる「動作動詞」とは、「開始があって終了がある動詞」と考えてみると、rain や snow が「動作動詞」に分類されるのもわかる気がしはしまいか🤔

2020-04-14 18:40:30
Early Bird @41isyoichi

(1)He opened the door with this key. (2)This key opened the door. (1)は「彼がこの鍵でドアを開けた」の意、(2)は「この鍵でドアが開いた」の意。通例、日本語は(2)のように主語の位置に道具を据えられず、this key が主語の位置に置かれてもあくまで道具に扱い動詞を変えて表現する。

2020-04-14 19:22:42
Early Bird @41isyoichi

一般には、日本語では英語のように道具を表す名詞句が視点の移動のために主語の位置に自由に移動することはできない。添付画像の書籍は多量の実例を収集・整理・考察することで「この鍵がドアを開けた」のような無生物主語他動詞文がいかなるものかについて詳細に記述・分析、その実態に迫った好著だ。 pic.twitter.com/xVIlqAjPxU

2020-04-14 19:22:46
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Early Bird @41isyoichi

mode または mood (法)は動詞の語形変化で、話し手の心的態度を示す。我々がある事柄を述べる場合の心的態度は三つに大別される。 ①事実として (直説法) ②思考・想像・願望として (仮定法) ③話し手の意志として (命令法) 三つの心的態度をはっきり表す動詞の形は現代英語には僅かしか残存しない。

2020-04-14 19:32:38
Early Bird @41isyoichi

現在または未来に関し「ひたすらな願い」を表す場合、主語を文頭に立て仮定法現在の動詞を述語に据えて表す仕方がある。現代英語では 👉 God save the Queen!(神様が女王を守らせたまわんことを!) 👉 Long live the Queen!(女王陛下が長生きされんことを!) のような成句にのみ残る使い方だ。

2020-04-14 19:51:05
Early Bird @41isyoichi

一般には仮定法現在の代用に助動詞の may を持ち出し表す。 👉May peace prevail on Earth!(世界が平和でありますように) 👉May you find true happiness in your life together!(おふたりの人生にほんとうのしあわせがありますように) このように、この場合、may はいつも主語よりも前に立つ。

2020-04-14 19:51:06
Early Bird @41isyoichi

仮定法の衰退は簡潔を是とする言語表現の一般的傾向によるが、その原因の一つに、諸々の助動詞の発達が見逃せない。すなわち、昔ならば仮定法を用いて表現していたことを助動詞がその任務を代行するようになったのだ。よって、仮定法の使用は、同時に助動詞の使用と併せ考えるべきである。

2020-04-14 19:51:06
Early Bird @41isyoichi

盲点かも⚠️ 「今日から」「1940年から」の言い方で (×)from today, from 1940 としない。継続を表す on や forth, または期間を示す till, to, through を添えて言う。 👉from today on [forth] 👉from 1940 on [forth] 👉from 1940 till [to / through] 2000

2020-04-14 20:04:18
Early Bird @41isyoichi

盲点かも⚠️ whatever ≠ what ever など 👉What ever do you mean? (君は一体なにを言ってるんだ) 👉Who ever can it be? (一体だれだろう) 👉Where ever did you buy your wonderful carpet? (一体どこであの素晴らしいカーペットを買われたのですか) 疑問詞に ever を添え疑問の意を強めた形。

2020-04-14 20:53:56
Early Bird @41isyoichi

and または or が否定語に続く際、否定の及ぶ範囲([ ]で示す)に注意⚠️ (1)Aの行為もBの行為も否定する場合は or を使う 👉 [I never drink or smoke.](飲酒もしないし喫煙もしない) (2)AとBの同時的行為を否定する場合は and を使う 👉I never [drink and drive].(飲酒運転はしない)

2020-04-14 21:10:19
Early Bird @41isyoichi

(1)the door of the room (2)the door to the room (1)でドアは部屋に付属する一部分としてとらえられている。一方、(2)は the door leading to the room の感じで「部屋に通じるドア」の意に近い。なお、窓は通行が本来の目的ではないため the wondow of the room のように常に of である。

2020-04-14 21:49:57
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] Michael Swan 氏の Practical English Usage (2005年版, p.227)は混同しやすい疑問詞に how, what, why を挙げ、common structures の一つに How do you know? (NOT Why do you know?)の用例を示す。how を用いることで「どういう手段で、どのようないきさつで知っているのか」を表す。

2020-04-14 22:17:56
Early Bird @41isyoichi

たしかに、現代アメリカ英語の検証用に作られた、4億語を越えるデータベース COCA (Corpus of Contemporary American English) で検索しても、how を用いた場合が 2712 件で why を用いた場合が 7 件となっており、使用頻度の差は歴然としている。

2020-04-14 22:17:56
Early Bird @41isyoichi

ちなみに、知り合いの英語母語話者によれば、仮に、敢えてふつうは使わない why を用いて Why do you know my name? などとすると、「(あなたに名前を教えたことはないのに)何で知ってるのか」という驚きを伴った言い方になる、とのことだった。

2020-04-14 22:17:57
Early Bird @41isyoichi

[THREAD] 「A or B」を文の主語に据える場合、原則として、述語動詞の数は動詞に近いほうをとってBの単複に合わせる。 👉 If your wife or your parents seem worried, I'll explain the situation.(もし奥様かご両親がご心配なさっているようでしたら、私が事情を説明します)

2020-04-14 22:25:39