幻想郷とオネエ

ハチ🐾 @hachisu716

咲マリをバーカウンターで迎えるオネエになりたい

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オネエ「咲夜ちゃんどうなのよお。その後魔理沙ちゃんとは♥♥♥」

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咲夜「ケンカ……？した」 オネエ「疑問系……？　あらあ、なんか揉めちゃったの？」 咲夜「まりさが、怒ってる」 オネエ「てことはぁ、咲夜ちゃんが魔理沙ちゃんを怒らせちゃったわけ？」 咲夜「そう」 オネエ「どして？」 咲夜「……」 オネエ「わかんないのね」 咲夜「うん」

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いやこのオネエわたしじゃないんだけど、とにかくオネエと咲夜をしゃべらせたいの

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オネエ「魔理沙ちゃんに謝った？」 咲夜「ううん。前にケンカ？したとき、わからないまま先に謝ったら、もっと怒った」 オネエ「魔理沙ちゃんに、なにが悪かったか聞いてみた？」 咲夜「……ううん」 オネエ「どして？　魔理沙ちゃんが怒っちゃうから？」 咲夜「……怖くて、聞けなかった」

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オネエ「怒る魔理沙ちゃんが怖かった？」 咲夜「ううん。魔理沙がもう、好きじゃなくなるのが怖かった。わたしを」 オネエ「そんなに簡単にはキライにはなんないんじゃないのー？　魔理沙ちゃんってけっこう情が深いタイプだと思うけど」

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咲夜「わからない。怖かったから」 オネエ「怖くて、逃げてきちゃった？」 咲夜「……うん」 オネエ「まだ、逃げてる途中？」 咲夜「……うん」 オネエ「魔理沙ちゃんとは会ってないの？」 咲夜「……うん」

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オネエ「……じゃあ、おごるからここで一杯飲んで景気つけたら、パッパと謝ってきちゃいなさい」 咲夜「……なんで怒ってるのか、わからないままだから」 オネエ「本当に分からないの？　見当もつかない？」 咲夜「…………」

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咲夜「……仕事、できれば、寿命なんてたくさんはいらないって、言った」 オネエ「……うん。それで？」 咲「そう言ってから、たぶん、怒った……怒った顔に、なった」 オネエ「うん」 咲「……わたしが、ナガイキなんてしなくていいって、言ったから」 オネエ「うん」

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咲「……それを、怒った。……きっと」 オネエ「じゃあ、とりあえずそれが理由としときましょ。だとしたら、魔理沙ちゃんは、なんで怒ったんだと思う？」 咲「……わたしが、ナガイキを望まないから」 つぶやいてから黙り込み、しばらく考える咲夜。 咲「わたしが……自分の寿命に……冷たいから？」

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オネエ「そうねえ。あったかくはないかもね」 咲「オネエは。わたしがそう言ったら、怒る？」 オネエ「うーん。まあ、咲夜ちゃんの人生だから好きに生きればいいと思うし。そんなに怒んないわね」 咲「……そう」 オネエ「でもね。魔理沙ちゃんは怒るかもねって、ワタシも思うわ」

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オネエって素で咲夜さんが呼ぶの笑っちゃわない？　真面目な世界だよ

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咲「……どうして。魔理沙は、怒るんだろう」 オネエ「んー……答えが見つかんないってことは……咲夜ちゃんにはズイブン、根が深い問題なのかしらね」 咲「…………」 オネエ「逆に考えるとするでしょ？　魔理沙ちゃんが寿命なんて短くていい、って言ったら？」

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咲「……うーん……」 考えてる咲夜さん。 咲「……わたしがいるうちに死なないでほしい。できれば」 オネエ「…………」 咲「って……思う」 オネエ「そうよねえ。咲夜ちゃんってけっこう魔理沙ちゃんのことラブだものねえ。できれば死に別れたりしたくはないわよねえ」

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咲「うん……」 オネエ「じゃあね、魔理沙ちゃんが咲夜ちゃんにこう言うじゃない。『寿命なんて短くていい。長生きなんて興味ない』って」 言いながら、グラスについだウィスキーの水割りを咲夜に出すオネエ。 琥珀色の水面をぼんやり見てる咲夜。

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オネエ「それって、〈明日死んでもかまわない。寂しがる咲夜のことは知らない〉って魔理沙ちゃんが思ってるみたいに取れて、ちょっと落ち着かなくならない？　咲夜ちゃんとしては」 グラスから顔をあげる咲夜さん。 オネエをじっと見るので、オネエが微笑み返す。 オネエ「どう？」

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咲夜「……うん。そうかもしれない」 自分の爪を見るオネエ。 オネエ「咲夜ちゃんが長生きしたくないって思うのは、別にかまわないと思うのよ。思うことは、ね。人生なにが起こるか分からないし。ワタシだって、ここじゃ長生きにはそんなに興味ないし。明日には妖怪のお腹の中かも。だから」

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オネエ「長生きできるかとか、したいかはおいといて。咲夜ちゃんだって、魔理沙ちゃんに『生きてるうちは一緒にいたい。できるだけたくさんイチャイチャすることに、人生使いたい』って言ってもらうほうが、ベターじゃない？」 咲「…………」 オネエと見つめ合いながら考える咲夜さん。

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咲「……魔理沙が」 ぽつりと口を開く咲夜さん。 咲「……そう言ってくれたら、うれしい。……と、思う」 オネエ「そうね。じゃあ、次は逆ね。咲夜ちゃんは魔理沙ちゃんに、今言ったことと同じことを思ってる？」 銀の睫毛を伏せる咲夜さん。 咲「……うん」

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オネエ「じゃあ、伝え方を変えて、咲夜ちゃんが魔理沙ちゃんにそう思ってるって言ったら、魔理沙ちゃんは同じように喜ぶんじゃない？　咲夜ちゃんと」 咲「……よろこぶかな」 オネエ「さあ。どうかしらねえ。さすがにここからは、魔理沙ちゃんに訊いてみないと」 咲「……うん」

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グラスを両手で包む咲夜。 咲「……謝る」 水割りをもうひとつ作って満足そうにうなずいてから、横目でカウンターの下あたりを見るオネエ。 今作った水割りのグラスを持ち上げて、揺らしてみせる。 オネエ「だって。魔理沙ちゃん」 咲「……？」

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魔理沙がオネエ側のカウンターの下からそろそろと顔を出す。ジト目のまま。 魔理沙「……考えかた、咲夜を誘導しすぎじゃないか？　もうほとんど答え言っちゃってるじゃん」 魔理沙が手を出して、オネエからグラスを受けとる。 オネエ「だってえ。オネエはおしゃべり好きだから」

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魔理「……よ」 苦い顔のまま咲夜に短く挨拶する魔理沙。 咲「……まりさ」 魔理「…………飲んでたら、オネエが押し込めたの。ここに」 咲「……うん」 そらっとぼけてそっぽ向いてるオネエ。

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いまさらだけど オネエってなに？？？？

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魔理「あー……なんかわたしに言うことがあるんじゃない……ですか」 頭をかく魔理沙。 オネエ「プッ。ですか」 吹き出すオネエ。 魔理「オネエは黙ってて」 オネエ「ワタシは空気。ハイ続けて」 魔理「…………」 グラス持ったままつったって待ってる魔理沙。