茂木健一郎(@kenichiromogi）さんの連続ツイート第2548回「自粛要請にもかかわらず、なぜ営業するお店がでるのか」

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート２５４８回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、感想です。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今朝のNHKおはよう日本を見ていたら、東京都内の飲食店で、午後８時までという要請を超えて深夜まで営業している店が出てきていると報じていた。店主さんたちが、インタビューに答えて、経済的に、もう店を開けないとやっていられないとおっしゃっていた。

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休業要請で、支援や補償を申し込んでも、手続きが煩雑だったり、一向に実施されなかったり、もたもたしている間に、世間のひとたちが経済的に困ってしまって、場合によってはお店を開いてしまうというのは予想できることで、自粛が長引くほどそうなっていくだろう。

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役所は前例主義で、形式が整っていないと先に進めないという精神性がしみついているから、この事態でも相変わらず今までどおりやっているんだろうけど、民間の人たちはそうもいかないから、お店を閉めていると固定費で持たないから、開けるところが出てきてしまう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今回の危機で、形式とか前例でゆっくりやっていこうというパブリックセクターの人たちの肌感覚と、そんなことを言っていられない民間の人、現場の人たちの肌感覚のズレが顕在化してしまったように思う。このズレがどう解消されるかはまだわからないが、その感情記憶はずっと残っていくことだろう。

茂木健一郎 @kenichiromogi

今回の事態は、日本という国家のストレステストだった。緊急事態に、どれくらい迅速に、前例とか形式とかを中抜して対応できるか。その結果はまだわからないけれども、落第ではないにせよ、かなりの劣等生だったと私は思う。今からでもやり方を改めるのには遅くない。そうでないと間に合わない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート２５４８回「自粛要請にもかかわらず、なぜ営業するお店がでるのか」をテーマに５つのツイートをお届けしました。