『ゾーニング』の意味と無意味と表現規制
ナツさんとせせりさんのやりとりとは少々ずれるけど、フィクション作品による「差別」や「心的被害」のロジックは複数の文脈にわたっていて、しかもそれらが(賛成派・反対派問わず)あまり峻別せずにごちゃまぜにして論じられる傾向があるように思う。
2011-06-16 03:09:40いくつか挙げてみると、例えば (1)不快なものを見せられることによる精神的苦痛 (2)作品中の誤った知識や差別的なバイアスを真に受けた人が起こす犯罪ないし迷惑行為 (3)作品中の(略)を真に受けた人が現実で蒙る失敗などの不利益 …などなど。
2011-06-16 03:21:53@crowserpent ゾーニングの問題一つとっても、(1)を基本に考えるのと(2)や(3)を前提に考えるのとでは全く違う話になってきてしまうんだけど、この辺の混同が指摘されることはあまりない。
2011-06-16 03:24:23@wagu108 繰返しになりますが、非実在青少年がレイプされるゲームをじっくりプレイした批判者って、ほとんどいないんですよね。すなわち、ゲームについては「抑圧を感じた事実」が疑わしいと思います。
2011-06-16 22:17:37@Skipper_bfly やれば自分が不快感を感じるのが明らかなゲームなら、わざわざやらないし、伝聞だけで批判したくもなるでしょう。「きっと誰かが抑圧された」「そういうゲームがある社会は私を抑圧する」とか。ぼくは規制の論理ってのは、そんな感じかなと思ってます。
2011-06-16 22:24:56@Skipper_bfly @wagu108 ゾーニングやレーティングを肯定しておくのは、規制派の「見ない自由」や「青少年の保護」という攻撃に対する、 もっとも適切な反論であり、予防線。
2011-06-16 22:34:49@Skipper_bfly @kusare_gedou それって興味津々なのか、あるいは、他の誰かに対する抑圧や悪影響を心配しているのか。なんか以外と難しいな >「ゾーニングは無意味」「アキバブログだけを見て批判」
2011-06-16 22:41:10ゾーニングで「見たくない権利」に配慮することで、自由な表現をできるだけ守るという考え方があるだが、しかし、規制したい人の動機によってはゾーニングは意味がないようだ。(続) #hijitsuzai
2011-06-17 21:43:13ゾーニングが意味をなさない論拠は、社会全体への影響を考えたもの、つまり「子どもを性の対象にする風潮」や「性のモノ化の風潮」の助長、あるいは差別の助長。これは「見たくない人」が見なくても、どうにもならない。(続) #hijitsuzai
2011-06-17 21:45:01もう一つは、子どもを対象を性の対象として表現する行為、また表現を享受する行為それ自体が、子どもという存在に対する人権侵害であるという議論(集団的人権論)。これもゾーニングは無意味。「そんな漫画があること自体が道徳的に許しがたい」というのに近い。 #hijitsuzai
2011-06-17 21:46:11「道徳的に許しがたい」では、「それはあなた個人の道徳観でしょ?」という話になってしまうので、「いや子ども(たち全般の)人権を侵害しているのだ!」という主張がされる。日ユニはこの手のことを言っている。(続) #hijitsuzai
2011-06-17 21:47:56また、伝聞によるもの。レイプをテーマにしたゲームがあると聞いて「けしからんからそんなものは規制しろ」これは、「社会への悪影響」「表現そのものが問題」のどちらかを問題にしているのだと思う。だから自分で表現に接する必要はない。(続) #hijitsuzai
2011-06-17 21:49:06じゃあ、ゾーニングが守っているのは何だろう? 個人の目線なんだろう。見たくないものを見ないですむ。不意にエロい物を見せつけられないですむ。見たいときには、近寄って買えばよい。どこまでも個人の目線だ。(続) #hijitsuzai
2011-06-17 21:50:16けれども、個人の目線を超越した視座にたち、社会の構造を考えたり、子どもの集団的人権の侵害を考えたりする立場は、すでに個人の目線を離れている。だからゾーニングは意味がないのだろう。(続) #hijitsuzai
2011-06-17 21:51:21しかし、そのとき個人の目線を超越し、規制しようとする人は、本当に、「超越して」「客観的に」社会を俯瞰できているのか、それは法規制の根拠たり得るのか、ここは問題視していかなければならないと思う。 #hijitsuzai
2011-06-17 21:52:13ところで、都条例の「ゾーニング」は基本的には「見たくない権利」を守るものではなく、「青少年に悪影響があると大人たちが大した根拠もなく思った図書について、青少年の知る権利を制限する。あと表現者は適度に萎縮してください」というものなので、またちょっと違うな。
2011-06-17 22:01:39.@wagu108 私が思いつく突っ込みとしては、「オマエは何様のつもりでそう多様性否定をするんだ」ってとこですかね。あとは「個人的な意見を集団のものすり替えてる」とか…
2011-06-17 22:02:13ただ、都条例もまた「ゾーニング」であることには違いない。だから「社会への悪影響」「表現そのものが問題」とする一部(?)規制派が満足できるものではない。つまり、彼らが都条例を推進していたとしても、それは通過点に過ぎないわけだな。
2011-06-18 17:05:59趣味の表明によって「まともな主体」と見なされなくなるという例。法的な議論で、彼らの言うことに耳を傾ける必要はないという認識でもある>「酷い漫画の愛好者達はある障害を持っているという認識を主流化していく事は出来ないものか」 http://t.co/Z7Be4eTj
2012-03-02 22:22:00「彼らに認知障害があり、暴力的だという事が分かっていれば、証拠が無いのに法規制出来るのかという主張を論破出来る。そうした対策を考えていきたい。」 http://t.co/Z7Be4eTj
2012-03-02 22:29:59この主張の前提は、「酷い漫画が好き」などという趣味を持っている以上、「認知障害」と考えられるから、彼らの言い分に耳を傾ける必要はない。つまりその言い分が正しくても、言っている人がバカなので正しくない。それがこの場合の「論破」だ。
2012-03-02 22:41:17