昨日の検察OB意見書を読み、先ほどの「報道特集」を視聴した。 その上で、昔話をさせてほしい。昭和52年から就職前の57年にかけて、高校生から大学四年まで、私は毎週水曜日東京地裁701号法廷のロッキード裁判公判を傍聴していた。#週明けの強行採決に反対します
2020-05-16 19:28:35水曜日は田中角栄ら丸紅ルートで、ほかに児玉ルート、全日空ルート、鬼頭元判事補事件なども聴いていた。傍聴席には小澤一郎氏や早坂茂三秘書、立花隆さんが常連。今回、意見書に名を連ねた堀田力・松尾邦弘氏らは公判立会検事で、特に堀田検事の、緻密な論理構成とたじろがない豪胆さが印象的だった。
2020-05-16 19:29:58皆さんは憶えているだろうか。 そして、想像がつくだろうか。 当時、刑事被告人にもかかわらず、田中角栄は日本の実質的な最高権力者であり、自分の裁判を有利にするために、常に自分の息のかかった人物を、検察を指揮できる法務大臣に送り込んでいたのだ。
2020-05-16 19:30:28それにもかかわらず、検察はひるまず、総理大臣の職務権限に斬り込んでいった。 無論、組織防衛の一面も否定できないが、凄まじいプレッシャーだったと思う。 とりわけ印象的だったのは、「榎本アリバイ」の反証である。
2020-05-16 19:30:56弁護側は、官邸運転手の業務記録をもとに、五億円授受時の榎本敏夫秘書のアリバイを主張。それを立証するために、後藤田正晴だの山下元利など大物政治家がゾロゾロ証人に出てきて「はい、その時榎本に会いました」と主張した(この証言は、のちに判決文でことごとく否定されている)。
2020-05-16 19:31:23これを検察が崩していったのだが、その過程での榎本三恵子の証言も私は聴いた(下手なドラマよりも興奮した)。 その中で、「村上開新堂」の女性経営者が、権力者に忖度することなく、弁護側のアリバイを悉く否定していったのが、今でも強烈な印象となって残っている。
2020-05-16 19:31:51それでも、ロッキード事件で見せた、最高権力にもたじろがず巨悪を抉る姿勢。これがなければ、検察という組織の存在意義がそもそもない。 いまは、その危険な分水嶺だと思う。 傍聴者として、あの頃の空気を知るひとりとして、私も声を上げたい。#週明けの強行採決に反対します
2020-05-16 19:33:16ロッキード裁判「榎本アリバイ」での政治家証人ゾロゾロ出廷は、検察を委縮させようという作戦がミエミエだった。しかし所詮、七~八年前の特定の日時に榎本秘書官に会っていて、その前後は記憶に無いなどという証言が法廷で採用されるわけがない。#週明けの強行採決に反対します
2020-05-16 21:29:46この時の後藤田正晴証人と検察陣の対決も見ものだった。だが、のちに後藤田が法務大臣になったとき、リクルート捜査の検事総長に、ロッキード主任検事の吉永祐介を起用したのは偉かったと思う。#週明けの強行採決に反対します
2020-05-16 21:45:47印象深かったのは、丸紅の大久保利春被告で、被告席では常に背筋を伸ばして正面を向き、現金授受について真摯に供述していた。この人にはウソはない、と傍聴席からも思った。#週明けの強行採決に反対します
2020-05-16 21:38:36【拡散希望】犬丸さんのこの話、すごいです→巨悪に正面から立ち向かう検察の姿‼️ twitter.com/fwgd2173/statu…
2020-05-16 21:07:19こういう昔の貴重な話を直接伺えるから、 Twitterはやめられない。 #週明けの強行採決に抗議します #検察の安倍首相に対する捜査を求めます #検察庁法改正の強行採決に抗議します twitter.com/fwgd2173/statu…
2020-05-16 21:37:56