チーム康光による名局解説④第56期名人戦七番勝負第6局 ☗佐藤康八段-☖谷川名人戦

第3回AbemaTVトーナメントで結成された、谷川浩司九段、佐藤康光九段、森内俊之九段によるチーム康光のtwitterアカウント上で行われた名局解説まとめ。 平成10年6月8・9日 第56期名人戦七番勝負第6局 ☗佐藤康八段-☖谷川名人戦
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◇チーム康光 レジェンド◇第3回AbemaTVトーナメント @TeamYasumitsu

明日解説の▲佐藤△谷川戦スタート図です。(68手目△2四銀まで) 次に△3五銀打と飛車を詰まされる手が見えています。 どのように攻めていくのが良いでしょうか。 (森内俊之) pic.twitter.com/idOY2l1Cez

2020-05-16 15:22:44
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森内さん、予告編有難うございました。 玉形に差があり、最初から最後まで苦労の絶えない将棋でしたが、図での一手は流石佐藤康光、目の付け所が違う、という攻め方でした。 さて、もうすぐ7時ですね。今日はどんなドラマが見られるでしょうか。 谷川浩司

2020-05-16 17:35:19
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森内九段、予告ありがとうございます。カド番でしたが一心不乱に戦えた将棋でした。もうすぐ19時、一日が早いです。(佐藤康光)#AbemaTVトーナメント

2020-05-16 18:26:13
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森内です。今週の棋譜解説です。 【1】平成10年6月8・9日、第56期名人戦七番勝負第6局より。 先日、谷川先生にご紹介をいただいた平成9年度A級順位戦は、後半戦連勝を重ねた佐藤康光八段が挑戦者に。 谷川名人との名人戦はお互いが先手番を取りあう展開となり、谷川名人の3勝2敗で第6局を迎えた。

2020-05-17 20:07:59
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【2】挑戦者にとってはプレッシャーのかかる状況だが、上手く戦機をつかみ、1図の局面へ。 ここでは▲5六歩と打つのが急所の一手。△同歩には、▲5五歩△同金▲8六角△5四金▲5六金△5五歩▲同金△同金▲6四角(2図)で後手陣は崩壊する。 pic.twitter.com/c8wcp9zaBH

2020-05-17 20:11:28
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【3】また、▲5六歩に△3五銀打は、▲同飛△同銀▲5五歩△同金▲8六角(3図)でやはり角筋が受けにくい。 本譜は△3五歩▲2六飛△8五歩と対応したが、▲6二銀(4図)が佐藤流の力強い一着(普通は▲3三歩)。以下、△6三飛▲5五歩△同金▲6五歩△5四金▲7三銀成△同飛▲3四桂(5図)と快調に攻め先手優勢に。 pic.twitter.com/6IIt9L87Ay

2020-05-17 20:14:45
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【4】この後、難解な場面もあったが、先手が勝ち切り、シリーズは3勝3敗のフルセットに。 最終局でも勝利を収めた佐藤八段が見事名人位を獲得。 最終局では谷川名人が先手番となり、圧倒的な勝率を誇る角換わりではなく、矢倉を採用したことでも話題になった。

2020-05-17 20:16:11
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【5】谷川先生、佐藤リーダー、七番勝負で先手番の勝ちが6局続き、フルセットとなった時の心境を含め、当時の思い出などありましたら教えていただけますでしょうか。 よろしくお願い致します。

2020-05-17 20:18:21
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【6】尚、来週は、AbemaTVトーナメントの予選Cリーグ第一試合の感想や振り返り等を行えればと思っております。本企画はお休みとなりますので、よろしくお願い致します。 (森内俊之)

2020-05-17 20:27:09
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森内さん、解説有難うございました。 この将棋は、矢倉中飛車に変化しましたが、作戦負け。混戦になったかと思った図での▲5六歩が強手。5四の金が動くと▲8六角が受かりません。 以降も粘り、161手、双方1分将棋の熱戦でしたが、少しずつ足りず、完敗でした。 谷川浩司

2020-05-17 21:14:39
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このシリーズは、先手番の1.3.5局で角換わりを連採、後手番では陽動振り飛車、四間飛車、矢倉中飛車と、 佐藤さん得意の矢倉を受けて立っていない負い目もありました。 角換わりも結果は出ていたものの、自信のない変化もあり、 最終局先手のときに、角換わりか矢倉かで迷っていました。 谷川浩司

2020-05-17 21:23:16
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最終局は振り駒で先手に。相矢倉を選び、当時の最新形から強攻しましたが、的確に受けられ、名人失冠。 感想戦の変化で、佐藤さんが△8三飛打という自陣飛車の受けを示したのですが、この手が15年後にタイトル戦などで現れ、佐藤さんの研究の深さに改めて感心しました。(終わり) 谷川浩司

2020-05-17 21:39:48
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森内先生、解説ありがとうございました。例によって毎日新聞の観戦記(山村英樹さん)を読み返しながらの回想になります。この将棋は序盤からうまく組み立てができました。1図の▲5六歩が狙っていた会心の一手で△3五銀打が効かず優位に立ちましたが、4図の▲6二銀が筋の悪い手で▲2五桂が勝りました。

2020-05-17 22:21:32
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終盤は混戦になりましたが、最後は勝つ事ができました。このシリーズは谷川先生の先手番の角換わりでは3連敗で図の第5局での私の△6七桂に▲同金△8六歩▲6八金という手順に対局中大変感銘を受けた記憶があります。第7局もし角換わりになったら何を準備していたのかは忘れてしまいました。 pic.twitter.com/nnUu3C2KRY

2020-05-17 22:35:25
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最終局は先手勝ちが6局続きましたが、角換わりに勝てないとと、考えていたので、あまり意識はなかったと思います。谷川先生には打ち上げでビールを注いでいただき驚きがありました。あとは丁度サッカーのワールドカップの最中で森内さんとシリーズ中よく議論してたらしいです(おわり)。(佐藤康光)

2020-05-17 22:56:58
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谷川先生、佐藤リーダー、ツイートありがとうございました。 遅い時間になり、失礼致しました。 (森内俊之)

2020-05-17 23:23:17