日垣隆先生の差別観

先日、民族差別発言でTwitter上を騒がせた日垣先生ですが、その具体的な発言内容は日垣隆流喧嘩必勝法研究Ⅰ、日垣隆(@hga02104)先生、映画評論家の町山智浩氏に対して民族差別発言、日垣隆氏の止まらぬ人身攻撃・人権侵害・ヘイトスピーチ【2011年6月版】@hga02104 を参照していただくとして、今回は次のやり取りに注目したいと思います。

日垣先生は「自分の発言は差別的ではない、発言を差別だと感じる人が差別主義者だ」と主張されたいようです。
私もこの部分は意味がわからず、印象に残っていました。

日垣先生もこのことは説明が必要と考えられたようです。昨日配信のメールマガジンに以下の説明がありましたので、引用します。

（前略。メールクライアントによる不要な改行は詰めました）

　韓国朝鮮系の出である彼は、その方面の応援団もきっちり確保して、徹底的にやります。そもそも彼の唯一のヒット作が、自分の周りに住んでいる人をクソミソに書いた（その人々が英訳されて読んだら彼を撃ち殺すでしょう。その裏切り行為に対して）本だけです。
　最近では映画「もしドラ」について、観もしないでクソミソに言ったことで話題を呼んでいますが、この評論家が映画を観ずに評論するのは、今に始まったことではありません。

　韓国朝鮮系云々について差別だと思う人は、「あの情熱的楽天ぶりはラテンのイタリア人だから」あるいは「スペイン人だから」というのを差別だと思うならともかく、そうでないなら、差別者はその人（韓国人や朝鮮人の特徴を言っただけで差別と条件反射する人ね）であると断言していいでしょう。
　これまでの数々の「戦果」に満悦して、ついに私にまで手を伸ばし、一方で全面的な謝罪をしながら、他方で陰でコキ下ろすという、なかなか高等戦術（なのか）の使い手であり、評論家というより、ヤクザというべき人物です。
（後略）

（「ガッキィファイター」2011年6月19日号より）

それでは、もう一度日垣先生の発言を見直してみましょう。

この発言は先に引用したツイートより後の発言ですが、メールマガジン発行より前のものです。この発言の経緯は日垣隆流喧嘩必勝法研究Ⅰを参照していただくとして、発言の主旨としては、卑怯な手段をとることを「朝鮮半島流」と表現されたと私は理解していますし、それ以外の解釈を思いつきません。

私は差別問題の専門家ではないので、この発言が差別発言だと断定はしませんが、差別発言であるとは感じます。
その理由は、相手が卑怯であるということを主張するときに、「朝鮮半島」という属性を持ち出す必要がないからです。相手が卑怯だということを主張したいならば、まずどこが卑怯かを指摘し、次に必要ならばその理由を述べるのではないでしょうか。まず最初に属性を言う必要があったのならば、その理由は何でしょうか。

（補）常岡浩介氏によると、日垣先生はヘイトスピーチを垂れ流すようことはないそうです。