【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第277話「麦城に走る」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第15巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」01】 荊州奪還を目指す関羽軍。しかし、すでに呉軍は重厚な包囲網を敷いていました。最初に関羽に立ちはだかったのは蒋欽率いる部隊です。おとなしく降参しろという蒋欽に対し、おとなしく引きさがると思うてか、と関羽は蒋欽に向かっていきます。

2020-05-20 14:30:32
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」02】 流石に関羽、蒋欽を軽くあしらいます。逃げる蒋欽、算を乱した敵を追う関羽。しかし、関羽軍の周りでジャーンジャーンの銅鑼が鳴り響きます。崖の上から、「徐盛」の旗と「荊州領民」の旗が見えます。

2020-05-20 14:33:45
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」03】 徐盛は荊州出身の兵士を連れてきていたようです。上から、息子や父を呼ぶ声が。荊州はお前らの土地、家族で殺し合うのか、早く帰ってこい、と呼びかけます。関羽軍にいる兵士達も荊州出身者が多数。関羽はかかれかかれ、と命令しますが、動きません。

2020-05-20 14:35:31
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」04】 どうした、かかれ!と怒鳴る関羽。それに対し、いやだ、と兵士達は武器を捨てて走り出します。父や弟と戦うはいやだ、荊州にはおっかアがいるだ、と言いながら軍を離脱する兵士達。関羽は驚愕の表情を浮かべます。

2020-05-20 14:36:56
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」05】 関平が駆け寄ってきますが、関羽は、離散した兵を再び軍旗のもとに呼び戻すなど、どのような名将でもできぬことだ、と逃亡した兵はそのまま行かせます。無理して残したところで犠牲が増えるだけでしょう。残った者は、4、500ほどでした。

2020-05-20 14:38:51
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」06】 このままでは両側から攻められて全滅、なんとか血路をひらかねば、と関羽。関平は、この付近に今は廃城となっている麦城(ばくじょう)があるので、そこまで落ち延びましょう、と進言すると、関羽は了承。麦城に向かって駆け出します。

2020-05-20 14:40:43
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」07】 荊州兵達は、家族が落ち合えた喜びでしょうか。大歓声を上げています。 さて、麦城にたどり着いた関羽。残った者は真の強者ばかりだが、これだけではいつまでも守り通せぬ、と言います。廖化が、ここから上庸(じょうよう)の地が近いと言います。

2020-05-20 14:42:33
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」08】 上庸は劉封、孟達がいるから援軍を頼んでみてはと。援軍が来れば魏軍を蹴散らすことも荊州を取り戻すことも出来ると。最初に援軍を要請した成都からの連絡もない状態、残る策はそれしかあるまい、と関羽は言います。

2020-05-20 14:45:07
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」09】 しかし、外を見ればすでに呉の大軍に囲まれています。これを抜け出して上庸に向かうのは命がけです。廖化は自ら使者になることを志願します。もし、途中で討ち果たされることがあれば第二の使者を出してくれと。夜を待って城を抜け出せ、と関羽。

2020-05-20 14:46:30
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」10】 もはや関羽の運命は廖化の首尾如何にかかっています。決死の覚悟の廖化は、単騎城を飛び出します。それに気づいた呉軍は、追跡を開始。関羽は関平に命じて敵を蹴散らすように言います。思わぬ城兵の攻撃に混乱する呉軍。

2020-05-20 14:48:59
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」11】 その隙に、廖化は上庸に向かってひた走ります。 そして、上庸。劉封は関羽の使者がきたと報告を受けます。迎えると、いるのはボロボロの姿の廖化。前置きはともかく、廖化は関羽からの手紙を劉封に渡します。

2020-05-20 14:50:37
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」12】 関羽が危機的状況にあるのを知った劉封。援軍を、と求める廖化に対し、すぐに孟達と相談するから、客舎で休めと言います。相談も何もすぐに行動しろ、と言いたげな表情の廖化ですが、はっ、と答えます。

2020-05-20 14:52:05
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」13】 劉封はすぐに孟達のところに行きます。関羽が援軍を求めていると言う劉封に対し、援軍はなりませぬ、と孟達。意外な言葉に驚く劉封。孟達は上庸を降伏させたのはつい最近でまだまだ上庸は安定していない。それなのにここを空にすつもりかと。

2020-05-20 14:54:21
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」14】 劉封は関羽は我が父(玄徳)、義理ですけど、義兄弟、それを見頃には出来ぬぞ、と言いますが、孟達は荊州には呉の兵が3、40万人が出陣しており、摩陂(まは)には曹操自ら4、50万の大軍を従えている状態。

2020-05-20 14:58:08
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」15】 それに対し、自分たちは僅かな手勢。これで援軍にむかえるわけがない。そんなことをすれば我々も全滅だと主張します。しかし、見殺しには出来ぬ、とあきらめきれない劉封に対し、その使者は漢中王のもとにいくべきと孟達は言います。

2020-05-20 14:59:39
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」16】 自分たちはこの上庸を守るが役目と心得る、と孟達。むむむ、と劉封はうなりますが、使者には気の毒なれどそのようにお伝えなされますよう、と促されると、わかった、と言います。苦渋の決断ですが、孟達の言う通りだと。

2020-05-20 15:01:12
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」17】 廖化に援軍は出せないという劉封。理由は言って、成都の玄徳への手紙を届けてくれと、申し訳無さそうな顔をする劉封。それでは関羽将軍の命運は付きますぞ、と納得いかない表情の廖化。

2020-05-20 15:03:05
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」18】 盃(さかずき)一杯の水で車一台の薪の火を消し止めることは無理なことだ、と劉封は苦しい胸の内を訴えますが、麦城に残した関羽軍のことを思えば、見殺しにされたととらえる廖化。関羽がどれほど漢中王のために尽くしたか忘れたのか、と詰め寄ります。

2020-05-20 15:17:26
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」19】 それは百も承知だが、なにしろこちらはわずかな兵、と言う劉封。これ以上何を言っても無駄のようだ、と廖化はこうなれば漢中王に直々にお願いに行く、と上庸を出発します。

2020-05-20 15:18:55
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【横山光輝「三国志」講座277「麦城に走る」20】 かなり頭に血が上っている状態。怒気を含んで成都に向かう廖化。このことが劉封の運命を左右することになるのですが…。 果たして、関羽救出の援軍要請は間に合うのでしょうか…。この続きはまた次回となります。 今回はここまで。

2020-05-20 15:20:50