読書感想文

午後Tea@サークル3Ｄ6 @Circle3d6

道尾秀介「向日葵の咲かない夏」読了。狂気の話。怪作の類だけど、個人的には結構好き。

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小林泰三「玩具修理者」読了。いあいあな感じ。酔歩する男、評判どおり面白いです。手児奈さんマジ何者なのさ。

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曽根圭介「鼻」読了。転落人生の話と閉じ込められる話と差別の話。表題作はマジで解説読んだ後に再読必須。電子書籍版に解説ないとかどうなの。

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西澤保彦「7回死んだ男」読了。ループものミステリ。大学時代に超能力シリーズ読んだ時にも思ったのだけど、この人が書くヒロインは妙にコケティッシュだな。 (本筋全然関係ない)

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原田マハ「楽園のカンヴァス」読了。画家アンリ・ルソーを巡る話。美術館に行きたくなること請け合い。朴訥なルソーもいいけど、ピカソが放つ魅力は眩しいほど。

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道尾秀介「カラスの親指」読了。中年詐欺師の話。畳み掛けてくるどんでん返しと、春一番のような爽快感。安心して人に勧められる一冊。 映画の主演は阿部寛だそうで、ハマりすぎでしょう。

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梶尾真治「怨讐星域」読了。地球滅亡に際して、異星にワープした人と、宇宙船に乗った人の話。ラブ要素多め。 個人的最カワは三十路手前のオッサンに「10年後、あなたのお嫁さんになる」とか言っちゃう系幼女。次点はゴキブリと意思疎通できる虫愛づる系美女かしらん。

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上遠野浩平「恥知らずのパープルヘイズ」読了。久々に紙媒体。これは…確かにジョジョだ。とても原作の雰囲気に寄せていながら、無理をして「らしくしている」感がないところが素晴らしいし、素直に面白い。フーゴ…！

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宮内悠介「盤上の夜」読了。四肢を喪失した少女棋士(囲碁)の話。「サラの柔らかな香車」もそうなのだけど、何かを欠損した少女がアブストラクトゲームで出鱈目に強い、というのは妙なフェチズムを擽られる。 何なのこれ…好き…

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小川一水「天冥の標Ⅰ(上・下)読了。スペースオペラであり、革命の話。でも多分次巻以降は全然別の話になる。吹き荒れる伏線の嵐(羊飼いとか)も気になるのだけど、正ヒロインが金髪美形男の娘と甲殻類系モンスター娘のどっちなのかが気になり過ぎて続刊ポチ不可避。

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小川一水「天冥の標Ⅱ」読了。パンデミックの話。ほんとに別の話になったよ！主人公違うし！でも一気読み。うっかりチラ見してしまった巻末の用語集、普通にネタバレしてそうなんだけどいいのかアレ。

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小川一水「天冥の標Ⅲ」読了。宇宙海賊とか出てきちゃう話。カヤお婆ちゃんの元気な姿に涙腺を殴られつつ、明かされていく世界観のチラリズムに胸の高鳴りが止まらない。何このトキメキ。 あ、今回の主人公はホモでショタな男の娘です。何このトキメキ…！

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小川一水「天冥の標Ⅳ」読了。えろい話。いやこれはえろいって。いいのか早川書房。一線を画す筆力と見え隠れするフェチズムが合わさって、とにかくえろい。 キリアン君マジ羨ましいんだけど！

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小川一水「天冥の標Ⅴ」読了。上位存在と農家の話。なにこの上位存在可憐。文字通りに天文学的敗北を重ね、なお折れないノルルスカインの姿は、英雄的とも悲壮とも言い難い。正しく可憐で、いじらしい。

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小川一水「天冥の標Ⅵ(1〜3)」読了。救世群の話。翻弄されるイサリとアイン、暴走するミヒロ、そして傍観するノルルスカイン。第1巻の足音が聞こえてきている。

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小川一水「天冥の標Ⅶ」読了。少年少女による建国の話。崩壊した世界を生き延びた子供たちは、スラムも真っ青な汚泥の中、それでも生き抜いて行く。一巻に繋がる伏線はほぼ全て回収されたけれど、まだ肝心の謎を残しているところが小憎らしい。

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小川一水「天冥の標Ⅷ」読了。舞台裏の話。八百年を駆け抜けて、とうとう一巻に辿り着いた。カルミアンが奴隷から叡智を持つ異星人に立ち戻り、メニーメニーシープは救世群に反抗する。 救世群と非感染者をつなぐセアキ一族の旅は、まだ終わらない。

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小川一水「天冥の標Ⅸ」読了。手を取り合う話。確執は解けるのか。人の定義はなにか。そして風呂敷が大きく広がった衝撃のラスト。 以下次巻……て、出ていないんだなこれが。泣きたい。 ただ、一巻時点で一番気になったことに結論は出ました。飛車角両方取りとか、セアキさんパネェっす。

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小川一水「時砂の王」読了。十万年戦い続けた男の話。あらゆるSFがタイムパラドックスに理屈をつけるけれど、やっぱり考えるだけ無駄である。考えるな、感じるんだ。王の生き様を、という感じ。

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長谷敏司「My Humanity」読了。SF大賞を受賞した短編集だけど、白眉はやはり「allo, toi, toi」だ。理想の少女を幻視するガジェットを脳内に埋め込まれた幼児性愛者の話。心情の独白が実に生々しくてもう。「円環少女」からうすうす気づいていたけとこの作者やっぱりロリコ

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入間人間「きっと彼女は神様なんかじゃない」読了。ポストアポカリプス世界で神様に出会う少女の話。甘いオブラートに、ギョッとするエグ味が包まれていた。あと百合。 誰だって醜いものより美しいものが好き。好悪の感情は残酷だ。

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月村了衛「機龍警察」読了。パワードスーツ的な新兵器、機甲兵装が存在する世界における警察内特殊部隊の話。パトレイバーとかフルメタとか、あの辺からコメディ感を抜いて、ひと昔前の刑事ドラマのエッセンスを注ぎ込んだような感じ。好き。ちゃんと主役メカには限界突破モードもある。好き。

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月村了衛「機龍警察 自爆条項」読了。操縦者の1人、元テロリストであるラードナー警部の過去話。あいかわらすハードボイルドなんだけど、「踊子」ちゃんのかませ犬っぷりには噴き出しそうになってしまった。 サブタイトルはそのまんま。主役メカですよ？自爆装置が無いわけないでしょう。

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ヒュー・ハウイー「ウール」上・下読了。終末後、地下百数階の縦穴というディストピアで暮らす人々の話。ふつーに面白い。けど、普通の域を出ない気もする。悪い意味で予想を裏切る展開はなかったなぁ、という感じ。

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岡本タクヤ「異世界修学旅行」６巻まで読了。ウィットが効いたパロディと苦味走った青春が味わえる異世界系ラノベ。本当、この人はもっと評価されていい。