放射能の健康リスクをなとろむさんに教えてもらいました

なとろむ(NATROM)さんは、西日本に住む(たしか)内科医です。
67
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@NATROM さん、いまの放射能リスクについて議論しませんか。今日と明日は、わたし比較的時間あるんだ。わたしはいまの放射能汚染の分布について知見を持っています。@NATROM さんは医師として健康への影響の知見をお持ちでしょう。公開討論すると、みなさんの参考になるのではないか。

2011-06-21 08:32:53
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio ICRPなどの機関の公式見解以上の見解を、私はもっていません。それでもよろしければ。

2011-06-21 08:59:09
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom お受けいただいてありがとうございます。では東関東でみられる0.5マイクロシーベルト毎時の放射能の健康リスクをまず話題にします。その地域の住民は、このリスクをどのように管理するのが適当だと思われますか。この放射能は3年たてば半分になるようです。

2011-06-21 09:07:10
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio 「0.5マイクロシーベルト毎時」というのが事実であると仮定して、4.38 mSv/年ですね。屋内では被曝線量は下がる一方で内部被曝が考慮されていませんので、正確な被曝量はわかりません。内部被曝を入れてざっくり10mSv/年とすれば、(続く)

2011-06-21 12:38:47
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio (続き)LNT仮説が正しいとして年間の被曝で癌死亡は0.05%のリスク上昇。一応はICRP示す復旧期の基準範囲内。退避するかどうかは個々のコストとの兼ね合い。校庭なら表土の入れ替えを検討。吹き溜まりなどには近寄らない。苦にならないならマスク着用。

2011-06-21 12:39:51
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom がんリスクの向上は年0.05%ですから、10年を考えて、放射線量が平均半分だとすると、0.25%ですね。いずれにしろたいしたことないようにみえる。ただし、赤ちゃんとか子どもだと、この10倍くらいを見積もっていいですか?2.5%だとちょっと心配なレベルになる。

2011-06-21 12:52:48
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio 小児に対するリスクは不明確ですが、おそらくリスクは大きいです。仮に絶対リスク増加が大人と変わらないとしても、相対リスクは大きいです。また、50歳の人が20年後に発癌することと、0歳の人が20年後に発癌することは、インパクトは異なります。

2011-06-21 12:57:35
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom ありがとうございます。がんのほかに奇形のリスクも教えてください。浪江町で耳なしうさぎが5月上旬に生まれたのをご存知と思います。うさぎは30日で生まれるそうです。この奇形が放射能と関係あるかどうか不明ですが、タイミングはあいます。さてヒトはどうでしょうか。

2011-06-21 13:17:18
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio 100 mSv以下の低線量の被曝では、奇形のリスクはないというのが、コンセンサスだと思います。ヒトでは、被曝がなくても一定の確率で先天異常は生じます。ウサギもおそらくそうではないかと。

2011-06-21 17:28:56
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom ウサギについては、あまりのタイミングと場所なので放射能の疑いがぬぐいきれませんが、一例だけですからたしかになんともいえません。医学界の多数意見がそうであることは理解しました。鼻血についても放射能とは無関係だとの理解でしょうね。この季節、毎年多いのでしょうか?

2011-06-21 17:35:21
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio 低線量被曝で鼻出血が特異的に起こることはきわめて考えにくいです。花粉症や被曝によるストレスによる血圧上昇が関与しているという話もありますが、私はシンプルに、鼻出血は季節を問わず一定数の発生しているだけという可能性が高いと考えます。

2011-06-21 17:54:08
名取宏(なとろむ) @NATROM

@LR1500 @HayakawaYukio 中国にも耳のないウサギが生まれたそうです→ http://t.co/8AF2j3n イギリスでも→ http://t.co/4iJpKqE

2011-06-21 17:57:21
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom 鼻血了解しました。わたしも鼻血はどうかなと思っていました。奇形の話にもどります。100ミリ以下ならリスクなしだとのことです。飯舘村では(警戒区域外で)20マイクロ毎時のところがあります。1年で100ミリを超えます。そこには奇形の心配があるでよいですね。

2011-06-21 17:59:06
名取宏(なとろむ) @NATROM

@HayakawaYukio 妊婦は飯舘村からは退避したほうがいいと思いますが、100mSvで奇形というのは、器官形成期に集中して被曝した場合ですので、現在の知見からは20μSv/hで「奇形の心配があるでよい」とは必ずしも言えません。発癌の心配はするべきです。

2011-06-21 18:07:14
早川由紀夫 @HayakawaYukio

@natrom 器官形成期の被曝量が重要なのですね。理解しました。ひとまず、わたしがいま抱いている医学的疑問には一定の解答が得られました。またお尋ねするかとおもいますが、きょうのところはありがとうございました。

2011-06-21 18:10:51