【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」】

横山光輝「三国志」を一話ずつ解説してみようというコーナー。第281話「蜀鳴動」の巻。 ※解説はbotさんの個人的見解です。 ※今回の話は、大判・横山光輝「三国志」第15巻に収録されています。
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横山光輝「三国志」武将かるた_bot @yms_karuta

【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」01】 関羽の死を巡って呉と魏が一騒動ありましたが、通信手段が限られる時代のこと。成都に関羽の死が伝わるのにタイムラグが発生してしまうのは仕方のないことです。 今回は、蜀の成都が舞台となります。

2020-05-28 13:52:22
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」02】 天文を見る孔明。流れ星を見て、悪い知らせが成都に訪れる…、とつぶやきます。そこに玄徳が夜更けだというの起きて歩きまわっているのを見て、どうなされたか、と尋ねます。

2020-05-28 13:54:35
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」03】 玄徳は、関羽が夢枕に立っているという夢を見たと言います。孔明は、悪い知らせは関羽のことか、と内心思いましたが、玄徳が関羽の身に何か起こったのではないかという心配に対し、気のせいだと答えます。

2020-05-28 13:55:55
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」04】 ここで、そうかも知れません、とか答えちゃうと、玄徳が気になって眠れなくなってしまいます。それでも、そうであってくれればよいが、と玄徳。そこに、荊州に派遣していた伊籍、馬良が来たという連絡が。

2020-05-28 13:57:58
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」05】 あの夢見はただごとではない、とすぐに通すように玄徳は言います。やってきた伊籍と馬良は、樊城攻撃中に留守の荊州が呉の手に落ち、関羽が援軍を求めている、と手短に報告する二人。当然驚く玄徳。

2020-05-28 13:59:36
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」06】 それは一大事、すぐにも援軍を出さねばなるまい、と玄徳。さらに麦城から廖化が来たと。この後やってくる廖化の姿を見ていたからか、この家来の表情が緊迫感を持っていることに注目。玄徳の顔色がさらに変わり、すぐにここへと通します。

2020-05-28 14:01:18
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」07】 やってきた廖化はかなりボロボロの状態です。夜を徹して成都を目指してきたのでしょう。決してのんびりやってきたわけではないと思われる伊籍らの到着とほぼ同時に到着。追い越さなくてよかった。関羽が麦城にて呉軍に囲まれ孤立していることを伝えます。

2020-05-28 14:03:46
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」08】 呉軍数万に対し、関羽軍は500。食糧も援軍もなくば落城必至との廖化の訴えに、玄徳は、なぜここよりもまず近くの上庸の劉封、孟達に援軍を求めなかったのかと尋ねます。もちろん廖化は援軍を仰いでいますが、上庸の兵力が少数ということで断られたと報告。

2020-05-28 14:06:13
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」09】 なんと、と玄徳。劉封と孟達が援軍を断ったのか、と確認すると、打ち震えながらはい、と答える廖化。小人数でも関羽ならそれなりの戦いを演じ、成都からの援軍が車で持ちこたえられる男、劉封、孟達の罪は誅してもあき足らぬと。

2020-05-28 14:08:24
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」10】 明日にでも自分が一軍を引き連れていく。関羽にもしもののことがあれば自分だけが生きてはおれぬ、と玄徳は速やかな出動を決定します。孔明が、自ら一軍を率いて関羽を救いに行くというと、孔明が行くなら心強いと。

2020-05-28 14:09:54
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」11】 すぐに張飛はじめ、他の武将に伝え、軍隊を招集するのだ、と玄徳。一刻を争う事態に成都は騒然となります。 夜が明け、すみやかに集結する蜀軍。旅装姿の玄徳は、急がねばならぬ、となんとしても関羽を助け出す決意です。

2020-05-28 14:11:43
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」12】 そこに急使が。関羽は呉に捕らえられ、すでに打首となったと。なにっ、と玄徳。一番聞きたくなかった報告です。何かの間違いだろうと言っても、急使は確かに打首と。嘘だ、そんなことがあってたまるか、と急使の言葉を伝えた家来に詰め寄る玄徳。

2020-05-28 14:13:23
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」13】 その報告は間違いだと言ってくれ、と言われたところで、家来は沈黙するしかありません。なおも信じがたい玄徳。信じぬ、信じたくない、と言いつつも、現実には関羽はすでにこの世にいません。オオオオ…と泣き伏せる玄徳。孔明もいたたまれない表情です。

2020-05-28 14:15:07
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」14】 泣き崩れる玄徳を、ひとまず寝室へ連れて行くように言う孔明。結局、この日の蜀軍の出動は中止となった模様です。 玄徳はこの日から三日間、食も取らず寝込んでしまいます。

2020-05-28 14:16:29
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」15】 さすがに心配になった孔明が、玄徳の様子を尋ねます。家来は、玄徳は今朝も食事をしていないと。自分は桃園において関羽と生死を共にしようと誓いあったが、その関羽に死なれ、自分だけが富貴の身分におれるものではないと言っている、と孔明に伝えます。

2020-05-28 14:18:44
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」16】 それを聞いた孔明は、自分が諌めよう、と玄徳の枕元に向かいます。玄徳は、関羽のことを考えると食べる気が起きぬと言います。かなり弱っているようです。孔明はここであえて厳しい言葉を出します。

2020-05-28 14:20:16
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」17】 今の玄徳は少し女々しすぎるのではないか、と。人の生死は天命によるもの。人の力ではどうすることもできぬ。それほど嘆くなら、なぜ仇討ちを考えないのか、と。玄徳は、もちろん考えていると。関羽の恨みは必ず自分が晴らすと言います。

2020-05-28 14:21:52
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」18】 ならば、体を壊すようなまねはなさいまするな、と孔明。いま、次々と新しい報が届いているが、玄徳が人に会わないので、情報官もそれを伝えることができず困っていると。蜀の政治がストップしているわけです。

2020-05-28 14:23:33
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」19】 今朝の知らせでは、呉は関羽の首を魏に送り、魏ではそれに王侯の礼をもって国葬にしたようだと。前回の首騒動の顛末が報告されています。呉の心は、と玄徳が尋ねると、蜀の恨みを恐れて、魏へ禍を転嫁しようとしているのだろうと孔明。

2020-05-28 14:25:16
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」20】 どうやら呉、張昭の策は、玄徳の怒りの炎に油を注いだような結果に。そのような小細工に乗せられるか、自分は呉とともに天はいただかぬぞ、と呉の存在をなきものにすると決心するのです。

2020-05-28 14:27:18
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」21】 ここで泣いている時ではない。すぐにでも出陣だ、と玄徳。しかし、玄徳のやる気を引き出した孔明は、ここで性急な行動を抑えます。関羽が生きている時ならば一刻を争うが、すでに関羽はいません。今はじっくりと様子を見て戦う時だと言います。

2020-05-28 14:29:17
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」22】 呉は蜀に魏を討たせ、魏もまた蜀に呉を討たせようとそれぞれたくらんでいる時、うかつに動いてはならぬ、と。先に動いた方が分が悪い戦いとなります。ではどうすればいい、と玄徳。

2020-05-28 14:30:46
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」23】 呉と魏の間になんらかの不和をかもしだし、両者が争い出した時、蜀は初めて起つべきだと孔明。そこまで聞いた玄徳は、冷静さを取り戻し、自分は一国を預かる王だ、軽挙は慎まねばならぬ、孔明、よくぞ諌めてくれた、と言います。

2020-05-28 14:32:26
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」24】 孔明は、玄徳の元気な姿を見れば諸侯も安心するでしょう、ととりあえず今は、蜀の国内の安定をはかることを優先します。ところで、と玄徳。自分の気持にもうひとつ重くのしかかっていることがあると言います。

2020-05-28 14:33:50
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【横山光輝「三国志」講座281「蜀鳴動」25】 関羽に援軍を送らなかった劉封と孟達のことです。これを罰しなければ、他の将は不平を言うだろうと。劉封は玄徳の養子ですが、我が子だけは特別扱いだと思われては、玄徳の印象がマイナスになります。

2020-05-28 14:35:09