ローパワーなシャドウラン5版のセッションをやってみました、その2(3話目)

シャドウラン5版を、「CCDDE」でキャラを作って遊んでます。つえー、精霊つえー。 その1  https://togetter.com/li/1517043 続きを読む
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ヤネウラ @yanegann

このあいだのシャドウランは、ツイッターでちょッと前に何人かで話した「治安の良い地域の不良」「良いとこのぼんぼんの生徒がつるんで悪いことやってる」をネタに使ってやってみたセッションでした。うちのキャンペーンはローパワーなので、それくらいのレベルのもめ事がぴったり。

2020-05-30 22:28:37
ヤネウラ @yanegann

シアワセ社のアーコロジー内の学校に通う、親の地位をかさに着てヤンチャする、ぼんぼんが太鼓持ちとつるんで悪いことをしていたというのが事件の発端。 そこの生徒たちは、何事もなければ人間関係そのままでシアワセに就職していくわけです。つまり、力関係はかなり固定化されているんですね。ひどい

2020-05-30 22:32:27
ヤネウラ @yanegann

特にシアワセ社は、終身契約、社内結婚、スローガンは「前進する人生」と、ビッグ10の中でも権力が固定化する要素が極めて強そうな会社なのですね。ガードマンや教師も、企業重役の息子には手を出せないから、そりゃあ、いい気になるってものですよ。

2020-05-30 22:36:29
ヤネウラ @yanegann

シアワセ社は、江戸時代の日本の藩みたいなものを想像すればいいわけです。子供の頃同年代だったものは、ずっと同僚になる可能性が高いわけですね。学校は、藩校か町道場を想像すると良いでしょう。 「藤沢周平の時代劇の道場だ! あるいは悪役令嬢の学校!」 そうそう、あんな感じですね。

2020-05-30 22:42:16
ヤネウラ @yanegann

この、ぼんぼんが危険な目に合ってるから僕を助けろよ!とフィクサーを通して依頼してくるというのが事件の発端です。 しかしフィクサーはPCに、ぼんぼんに適度な制裁を加えて立場をわからせるという別の依頼を別のランナーが受けているという話もします。

2020-05-30 22:48:29
ヤネウラ @yanegann

他のランナーが行う制裁任務をうまく行うためには、素人の復讐者は困るんですね。制裁の時に乱入されてもまずいし、その前にぼんぼんを殺されても困るわけです。 話を聞いたPCたちは、ぼんぼんを守る依頼を受けます。 「むかつく奴だと思うが、むかついても殺すなよ」 「わかってますよ」

2020-05-30 22:51:28
ヤネウラ @yanegann

ぼんぼんはヤンチャするために、治安があまりよくない所の雑居ビルをアジトとして借りていました。そこに話を聞きに行くPCたち 「仲間が事故にあってさ」 「あ、事故かー。いや、PCは気づかないですけどね」 そう、事故と言えば精霊です。 案の定、部屋の中に火の精霊があらわれ、戦闘になります。

2020-05-30 22:54:59
ヤネウラ @yanegann

「火だから水が効くだろう」ということで、即座にスプリンクラーを作動させて、戦います。水アレルギーの火の精霊には、これがよく効くんですね。 結果的には、1ラウンドで2体やっつけることには成功するんですが、精霊はかなりヤバいぞという感想をプレイヤーたちは持ちます(魔法使いがいない)

2020-05-30 22:57:44
ヤネウラ @yanegann

ローパワーなんで、フォース3の精霊2体にもかなり苦戦するんですよねぇ。回避に使う能力値高いんで、弾避けるし。スプリンクラーなかったら、どうなったかな?

2020-05-30 22:59:43
ヤネウラ @yanegann

ドレインで疲れているであろう間に、車でコネであるストリートメイジの店に急行。精霊についての話を聞きます。 「これで精霊のデータを気兼ねなく読んでいいよ」 「うわーい」 「かたーい」

2020-05-30 23:02:33
ヤネウラ @yanegann

さすがのぼんぼんも魔法使いには喧嘩を売ってないので(死ぬから)、まぁ、やってのは身元を隠している潜りの魔法使いだろうと推測。 学校近くにタリスモンガー崩れがいれば、そこに相談しに行ってるだろうから、コネのストリートメイジにその情報聞いて、そのへんで聞き込みするという方針で行動開始

2020-05-30 23:05:19
ヤネウラ @yanegann

ぼんぼんは家に帰して(実家には霊的な対策があるので安全)、聞き込みを開始します。目論見は当たり、ぼんぼんと同じ学校に通うモグリ魔法使いが身元が判明。 タリスモンガー崩れの店の前ではって、ここに来たところで交渉することにします。

2020-05-30 23:07:23
ヤネウラ @yanegann

推測通りやってきたので話しかけるPCたち。 「ぼんぼんは今後おとなしくなると思うから、復讐とかやめてくれよ」 「すみません、お話はわかるんですが、僕のプロメテウスが許さないんですよ」 「導師精霊だ!」 「プロメテウスってことはファイアブリンガーか!」 「友達に復讐を頼まれちゃいまして」

2020-05-30 23:10:11
ヤネウラ @yanegann

この導師精霊を持つと「心からの頼みごとを断れない」という厄介なことになるのだ 「僕の精霊が負ければ、復讐する手段がなくなるので諦められるのですが、話し合いだけで止めるのは無理なんです」 「心から頼んでも?」 「勝てるんじゃないかなと思ってません?」 「うん、まぁ、思ってるかな」

2020-05-30 23:13:28
ヤネウラ @yanegann

というわけで、ほどよい場所を見つけて決闘に。 相手は1体だけど、フォース4の火の精霊ということでちょっと強そう。 「ショックグローブで殴ります」 「避けました」 「つよ!」

2020-05-30 23:15:33
ヤネウラ @yanegann

「通常動作で、左手に持ってる水の入ったペットボトルを投げます」 「避けようとするよ」 「次の通常動作で、ペットボトルを撃ちます。小さい目標なのでちょっと難しいですね」 「な、なにー!」 「エッジ使ってバーン!成功しました」 「あー、それは予測できない、水をかぶってアレルギー発症だ」

2020-05-30 23:19:08
ヤネウラ @yanegann

アレルギー重度の効果は大きく、これで勝負はほぼ決まり。 精霊は退去し、モグリの魔法使い君は復讐を止めることになりました。 「で、これからどうするの、君?」 「こんな弱点がある導師精霊がいたら、企業人としては生きていませんね。そろそろ失踪して影の中で生きますよ」 「だよねぇ」

2020-05-30 23:22:06
ヤネウラ @yanegann

これで任務は終了。 ぼんぼんへの制裁ミッションは遂行され、彼はタフで非情な企業人となるべく生活を改めます。もぐりの魔法使いくんは予告通り、その後失踪。いずれ、どこかでランナーとして仕事を始めるのでしょう。

2020-05-30 23:26:15
ヤネウラ @yanegann

と、やることは単純だけど、依頼はけっこう入り組んでいるというミッションでした。 こうしておかないとプレイヤーが「こんなムカつく奴の言うこと聞いていたくないなぁ、俺たちが復讐の手伝いをしてやろう」と考えると思いまして。ぼんぼんが痛い目に合うのは確定しているというのがポイントですね

2020-05-30 23:29:54
ヤネウラ @yanegann

あとシアワセ・コーポが生み出す社会構造が、人々を苦しめる大きな原因になっているということが描写できたのが良かったですね。 (直接対峙することなく)メガ・コーポの害を描き出すということができたので満足しました。 架空の社会構造を物語の中で具体的に描写するというのが好きなんですよねぇ

2020-05-30 23:55:45
ヤネウラ @yanegann

両親の会社内の地位が、そのまま子供の学校生活に直結する。いやがらせを発生してもその子の親の立場によっては解決はされない。転校はできない、あるいはドロップアウトに直結する。 耐えるか、あるいは安定と安全を捨て、PCのようにランナーになるしかない。これはひどい社会ですよ。

2020-05-31 00:10:42
ヤネウラ @yanegann

途中で日本の藩の話を書いてますが、この社会構造は封建制度の再確立につながっていきますよね。 セッション中に、ランナーを脱藩者に例える発言をプレイヤーがしていましたが、かなり近いのではないかと思います。

2020-05-31 00:16:53
ヤネウラ @yanegann

artbreeder.com 」の調整技術が上がったので、シャドウランな背景も作れるようになったぜー そびえたつ企業アーコロジー、その眼下に広がりつづけるスプロール、そしてその中を網の目のように走るストリート。 pic.twitter.com/I4MnUcY0fr

2020-05-31 13:19:06
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