個人的にはやはり「洗脳」という技法にずっと興味があった
- lucifer_af
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個人的にはやはり「洗脳」という技法にずっと興味があった。子供の頃は落合信彦さんのルポルタージュ、あるいはムーの実用スペシャルでしか見ることはできなかったけれど、当時は本気でそういうの信じてたから、世の中にはきっと、それをやっている人や、教科書があるもんだと思っていた
2011-06-19 11:25:43結局探して見つからなくて、大学に来て、医学の領域、神経内科や精神科には、それっぽい技法はどこにもなかった。じゃあ心理学はといえば、これも「心理」をうたいながら、解釈の学問であって、操作の技術は扱ってなかった
2011-06-19 11:27:35自分の守備範囲で、唯一近そうなのが「カウンセラー」の人たちなんだけれど、カウンセラーという資格がよく分からない。いろんな流儀をうたう人がいるみたいで、「これ」という定番の資格がよく分からないし、講習会の資料を見ても、果たしてこの技法の源流がなんなのか分からなかった
2011-06-19 11:29:09西洋医学じゃない蹴れば科学じゃない、という気はするけれど、それにしても、カウンセラーのパンフレットに使われている単語は、「波動」とか「次元」とか、数字で測定して検証、改良するには無理がありそうだった。そういう場所にはたいてい、名人はいるんだけれど、弟子の再生産が効かない
2011-06-19 11:30:47自分はこう、名人になりたいのではなくて、技術を言語化したいんだな、というのは学生の頃に何となく見えた。洗脳したいんじゃなくて、その技術を横から眺めてみたいというか。で、精神科あきらめた。自分たちの頃は、卒業生のほとんどは外科か内科に入るものだったし。
2011-06-19 11:32:43一時期はやった自己啓発セミナーとか、新興宗教のあれは、じゃあ何から何まで嘘っぱちかと言えば決してそんなことはないのだろうけれど、あれはやっぱり「名人」が勘でやってるところがあって、あの技法学んでも、何となく再現できないんだろうという気はする。
2011-06-19 11:34:28広告代理店の考えかたはずいぶん近かったけれど、興味の中心とは少し違っていた。「戦争広告代理店」という本からPR会社のことを知って、で、そっち掘ったらかなり近かった。ところがこの分野の本はまだまだ少ないというか、プラップジャパンの社長さんが書いた本ぐらいしか見つからない
2011-06-19 11:36:23じゃあ心理学があって、精神科があって、広告代理店、PR会社、新興宗教、いろんな分野の人たちが、思い思いの方向から山に登っているように見えて、この状態はなんなんだろうと思ったら、同じこと考えてる軍人がいた。「戦略論の原点」という本。
2011-06-19 11:37:34この辺から何十年ぶりかに軍事を掘るようになって、米海軍から山本七平を経由して、米国司法に行き当たった。経過をまとめたのがくだんの本だけれど、結局自分が思い描いていた「洗脳の技術」を解説した本は、今のところまだ見つかっていない
2011-06-19 11:39:29@KoujiMatsumoto ある部分から先は「口伝」だったり「秘伝」だったりで、それはたぶん、成功した教祖の人も、きちんと言語化、体系化できていないんじゃないかな、と思うのです
2011-06-19 11:44:46度々すみません。「影響力の武器」という本は参考になるかもです。確か件の本の参考文献には入っていなかった気が… QT @medtoolz: …経過をまとめたのがくだんの本だけれど、結局自分が思い描いていた「洗脳の技術」を解説した本は、今のところまだ見つかっていない
2011-06-19 11:47:29@kumatchipooh 「影響力の武器」は、もちろん手元にあって、大いに参考にしたのですが、あの技法は「影響は与えるけれど効果は不確定」なもので、自分が普段使っている「影響はごく少ないけれど確実」なやりかたとは、ずいぶん異なっているのです。
2011-06-19 11:48:57@medtoolz レスありがとうございました。やはりそうでしたか。実は今年の前半「家族面接入門」という本の書評をしたのですが、その際件の本を参考にさせてもらいました。「入門」に院内で生じがちな家族とのトラブルへの対処も含まれているからです。
2011-06-19 12:00:31@medtoolz 書評を書いた際、先生の考えにはM・エリクソンの催眠療法やその流れを汲む心理療法(例えば、NLP:神経言語プログラミング)と親和性が高いと感じました。因みに、NLPはドイツではカルト指定されているようです(洗脳力が高い為…)。
2011-06-19 12:06:33@kumatchipooh ありがとうございます。。NLPの流れを汲んだ本は読んだことがあるのですが、今度は逆に方法論によりすぎているというか、人の振る舞いは、いくら何でもここまでシステマチックじゃないだろうよ、という気がしたのです。。
2011-06-19 12:07:49@kumatchipooh 体系化がきれいすぎると、今度は逆に、「この体系はこれだけきれいなのだから、こうならないのはお前が悪い」という主客の逆転が起きて、なんだかおかしなことになりそうで。自分たちは客商売である以上、その可能性がある方法論は、逆に使えないなと
2011-06-19 12:09:19