【男の着物】 和服と洋服の”格/ドレスコード/TPO”を対比してみた。
和服と洋服のTPO対比表つくった。何か間違ってたら教えてくらさい。 http://twitpic.com/5pyw80
2011-07-14 21:15:30男の着物の格(フォーマル度)は、「生地」と「長着・羽織・袴の組み合わせ」で決まります。長着(ながぎ)は着物本体のことです。
2011-06-23 23:07:18生地については洋服と同じようなモンです。シルクの方が格上でゴージャスです。羽二重と呼ばれるしっとり柔らかツルツルの絹が一番格上です。紋付はだいたいこれで仕立てるはず。続いて、お召し(おめし)>紬(つむぎ)>江戸小紋(えどこもん)の順って感じです。これらは全部絹です。
2011-06-23 23:16:32この3つの特徴を簡単に書くと。 お召し:ザラザラ感の強い縮緬。 紬:所々に太い糸がボコッボコッと出てる絹織物。 江戸小紋:すごく細かい点で模様が染めてあって、遠目には無地に見えるツルツルの絹。 ってとこでしょうか。
2011-06-23 23:22:39フォーマルかカジュアルか、でざーっくり分けると、ここまでが正式な場にも着ていける生地、です。エリのあるシャツを着て、デニムじゃないパンつはいてる感じです。ウール、木綿、はカジュアルです。エリの無いシャツやデニムって感じです。浴衣は完全にくつろぎモードです。
2011-06-23 23:25:39んで、次は「長着・羽織・袴の組み合わせ」によるフォーマル度調節ですが。どうやって洋服にあてはめようか頭を捻って考えたんですが……多分ですよ、多分……羽織=ジャケット、袴=ネクタイ、家紋=ポケットチーフ・ベスト……という風に考えると、わかりやすいんじゃないかと思うんですよ。
2011-06-23 23:30:00羽織=ジャケット。洋装がフォーマルだと必ずジャケットを着用するように、和装でもフォーマルだと必ず羽織を着るんですよね。で、着流し(長着だけの状態)に羽織を着れば、どんな素材でもちょっと格が上がる。ちょっとキチンとした場だから、羽織を着て行こう、みたいな感覚。
2011-06-23 23:33:51逆に、光沢のある絹の長着にざっくりした紬の羽織を合わせてカジュアルダウン、とかもできると思います。洋服のはおりものと同じような感覚です。
2011-06-25 00:32:43袴=ネクタイ。フォーマルを「羽織袴」って言うように、袴もまたフォーマルだと必ず履きます。正式な場ではネクタイする感じで。ストライプの袴は無地の袴より格上なので、ストライプの袴は蝶ネクタイってトコでしょうか。着流しに袴をプラスすると、やっぱり格が上がります。
2011-06-23 23:37:52家紋=ポケットチーフ・ベスト。ジャケットとネクタイに普段使いのものがあるように、袴と羽織にはカジュアルなものがありますが、家紋は、フォーマル度を上げるためのものです。カジュアルには使いません。ジャケットとネクタイにチーフやベストを足すとよりキチント感が出るのと似てると思います。
2011-06-23 23:41:35家紋は、5つ>3つ>1つの順に格が高くて、フォーマルにもカジュアルにも使えるお召しや紬でも、羽織に1つ紋を入れるとちょっとキチント感が出ます。ちょっとくだけたジャケットにノーネクタイでも、ポケットにチーフを押し込んどくとそれとなくキチント感が出やしませんか。どうでしょう。
2011-06-23 23:44:52こんな感じで考えると、3ピースのスーツ、ポケットチーフを飾ればけっこうキチンとした場面でも大丈夫=お召しや紬あたりの羽織袴、一つ紋を入れておけばけっこうキチンとした場面でも大丈夫、って感じで、つじつまが合う気がします。
2011-06-23 23:48:43ウールの着物は、ちょっとくだけたドレスシャツやキレイめのポロシャツ+軽めのスラックスとかダメージの無いデニム、って感じ。それにウールの羽織を合わせると、カジュアルな素材のジャケットを羽織る感じになる、みたいな。
2011-06-24 00:04:48素材でだいたいのフォーマル度を決める→羽織・袴で微調整。家紋は、フォーマルと決めた着物に最初から入れちゃうものなので、調整に使うようなことは滅多に無いと思う。女性なら、一つ紋の黒羽織を、黒のジャケット的に万能感をもって使えるんだけど、男性はそうはいかなさそう。
2011-06-24 00:15:07ただ、着物文化から離れたが故の着物補正があるので、格的には同じくらいと思われる、木綿の着物を着流しで、ってのと、デニムにカジュアルめなシャツ、だと、着物の方がよりフォーマルに見えるかもしれないな、と思う。着物着てる、それだけでキチント感数割り増し。
2011-06-23 23:57:30