2011年6月24日

茂木健一郎さんの「ばか」

脳科学者・茂木健一郎(@kenichiromogi)さんの6月24日の連続ツイート。 諸君、大いにばかになりたまえ。ばかだけが日本を救う。ばかだけが世界を変える・・・
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茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(1)集英社の助川さんと、小説というものはばかでないと書けないという話になった。それは実際そうなのであって、夏目漱石は恐ろしく賢い人だったが、賢かったから小説が書けたのではない。ばかな部分で文豪になったのである。

2011-06-24 06:35:40
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(2)漱石がばかでなければ、友人にゆずったはずの女にまた情を戻して、あげくの果てに親から勘当される『それから』のような小説が書けるはずがない。当代きっての俊才、夏目漱石の中に、はあはあ息をはずませているばかな動物が一匹いた。その動物が、歴史に残る小説を書かせた。

2011-06-24 06:37:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(3)漱石の孫の房之介さんとお話した時に、漱石はだんだんばかになっていく人生でした、と合点した。ばかになる人生。降りていく人生。創造者というものは、そうでなければならぬ。おおいにばかになるがよい。

2011-06-24 06:38:14
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(4)小林秀雄が「ぼくはばかだから反省などしない」と言ったのも立派なばか道である。利巧なやつは、文脈に適応しようとする。だから正解を見つけるのはうまいが、それで終わり。ばかは文脈を壊す。そもそも、評価関数や最適化なんてことはないのだ。

2011-06-24 06:39:25
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(5)アインシュタインもばかだった。教授のことを尊敬せずに、「〜さん」と呼んでいたものだから、大学に職をもらえなかった。級友たちはみな大学に残った。家庭教師をして、特許局で町の発明家の話を聞いた。適応などしなかった。ばかだった。だから、相対性理論を作れた。

2011-06-24 06:40:43
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(6)テストの点数がいいということは、その文脈に適応しているということだから、お利巧さんではあるのだろうけど、天才的なことを成し遂げるばかではない。ばかであるのは一つの才能だが、それは、文脈適応の秀才と関係ない。ばか求む。しかし、ばかは試験で選抜できぬ。

2011-06-24 06:42:09
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(7)友人などでも、こいつは賢い、というところで感心するが、そいつを愛するのはばかな点においてである。こいつ、こんな向こう見ずなことやりやがって、転びやがって、ばかだな、と思った瞬間に生涯の友になっている。だから、ばかなことを一緒にやって意気投合しなくちゃ。

2011-06-24 06:43:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(8)利巧な秀才は何重にも予防線を張って何歳で天下りして、などと計算する。ばかは無防備である。何も考えていない。ただ、衝動がある。世間の評価をどう受けるか、など気にしない。ただ突き進む。自分でも、何で突き進んでいるのか、わからねえ。しょうがない。ばかだから。

2011-06-24 06:44:30
茂木健一郎 @kenichiromogi

ばか(9)諸君、おおいにばかになりたまえ。ばかだけが日本を救う。ばかだけが世界を変える。学校では、ばかの成り方など教えてくれない。ましてや大学ではね。ばかになるのは、人生のお祭り。即興で口をぱくぱく動かす。テストの紙なんて飛行機にして、おおいにばかになりましょう。

2011-06-24 06:46:06
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、「ばか」についての連続ツイートでした。

2011-06-24 06:46:22

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