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漫画家・有賀ヒトシ先生のコミカライズ話

権利先によって印税配分はマチマチと聞きますが。 有賀ヒトシ(@ariga_megamix)「あと、少々えぐい話になりますが、収入面で辛い部分も。私の話になりますが、流れてしまった企画のひとつの話。印税の取り分についてなんですが、先方が掲示してきたのが企画側の会社に印税4割、販売元の会社に印税4割、との事でした。これだと漫画家の取り分は2割に。しかも部数も確約されてない」 えーと、販売元と出版社が違うとすると、コミカライズでオリジナルの5倍売れないとマンガ家の収入が減るって話かな。
アニメ 有賀ヒトシ コミカライズ
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ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
コミカライズ… 元が漫画のゲームやアニメがいろいろあって、元がゲームやアニメの漫画もありますよね。両者は媒体がそれぞれ共通なんで似てるようにも見えますが、それなのに色々と違ってるってのは読者、視聴者、受け取り手の方でも感じてると思います。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
扱う案件や、出版社や編集者や漫画家の立場、考え方、取り組み方で全部違ってくると思うので、あくまで自分の立場からしか発言できないのですが、なんつーか…元になる案件ってそもそものプラットホームに合わせた企画ですから、そこで最大限の力が発揮できるようになってるはずです。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
ゲームなら、ゲームでこそ活きてくる企画。自分がプレイヤーだからこその世界観。アニメなら、アニメだからこそ活きてくる企画。動く、喋る、音楽が鳴る、その事によって表現される世界観。漫画の場合、これらが無い中で表現しなけりゃならなくなってきます。その時点で、別物である事は明らかです。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
それらを漫画にするってのがどういう事かと言うと、同じ譜面(世界観、キャラ設定、シナリオ)で楽器(紙媒体)に合う演奏をする…だったり、違う言語(ゲームやアニメ)から翻訳(紙媒体に)する、という言い方もできるかしら。なんにせよ、楽な作業じゃないです。噛み砕いて理解するところからなんで
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
他楽器で演奏、という例えを出しましたが、この際に尺に合わせたミックスだったりアレンジが必要です。翻訳にしてもそうで、例えば元言語では当たり前のようにある表現が翻訳先には常識として通用しない、とか。それらをいかにわかりやすく表現できるかが問われるわけですね。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
らんまCCさくらリボーンでは漫画からゲームにって作業をしました。この時、それら原作漫画をゲームで表現するのに、よりゲームとして最適化しつつ元の世界観を活かすかって作業になります。そしてロックマンでゲームから、ビッグオーでアニメから漫画にって作業をしました。これも然りなのです
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
鉄板少女アカネ!では私の漫画(原作:青木健生さん)がドラマになりました。コミカライズとは別ですがカテゴリ的に近いからちょっと例として挙げます。ドラマはドラマとしての最適化が行われ、原作にあった要素はゴッソリとそぎ落とされ、アレンジされました。まあ漫画の方は漫画すぎる世界でしたから
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
ドラマでは、アカネや心太たちキャラクターの設定も違うものでしたし、漫画描いてて私が気に入ってた朱雀やまどかも未登場でした。逆にドラマオリジナルのキャラクター達がレギュラーになってる感じで、原作にあったエピソードも使ってなかったんで、そこだけ挙げれば完全に別物って感じですよね。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
アカネの場合、これは同じ譜面の別演奏とか、翻訳とはまたちょっと違って…なんつーか、同じ素材、材料と使って別の料理をつくってる感じだと思います。そういう別媒体への介し方ってのもある、と思ってください。そしてどっちもアリで、表現媒体に特化すべきだと思います。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
なんにせよ言えるのは、漫画家とゲーム製作者の立場からしか言えないのですが、その翻訳作業には膨大な時間、エネルギーが必要で、一仕事終わった後はボロボロになるのが約束されてるような作業です。自由にできたらどんだけ楽か…なんですが、自由にやりすぎたらお互い組む意味が無いんですよね
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
可能ならば、ですが、なるべくお互いに高めあえたり、認め合えたり、リスペクトしあえる関係が理想です。まあこれは本当に理想。大体は一方通行になるんで、そうなってくると別媒体への翻訳者としては、後はいかに手腕を発揮して、自分の表現媒体へ最適化できるかが問われてくるのだと思います。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
この場合、別媒体→漫画の方では…ですが、漫画家への負荷は相当なものになります。どんなに頑張っても、どんなに力を込めようとも、最終的に全てが自分のモノではない、という想いが常に付きまといます。ただ、それに押しつぶされてしまうと本当にしんどいだけの作業になっちゃうのです
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
あと、少々えぐい話になりますが、収入面で辛い部分も。私の話になりますが、流れてしまった企画のひとつの話。印税の取り分についてなんですが、先方が掲示してきたのが企画側の会社に印税4割、販売元の会社に印税4割、との事でした。これだと漫画家の取り分は2割に。しかも部数も確約されてない
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
私の担当編集者は、それじゃ漫画家の生活を守れない、と判断して、持ちかけられたその企画を断りました。面白そうな企画だったんで私は乗り気だったんですが、後から担当氏に事情を説明されて納得しました。私は担当氏に守ってもらった、という事なんですよね、この場合。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
なんつーか…コミカライズ、アニメ化、ゲーム化、ドラマ化、いろいろありますが、悲劇が起こるケースとしては、別媒体への理解の少なさも挙げられるかと思います。先に挙げた無くなった企画については、漫画家がどういう状況で作業してるのを先方が理解してなかったからこその印税計算かなあ、と。
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix
ともかく、原作、別媒体というのがあったとしても同じ旗の下に…みたいな感じで共同で企画に携わってるのだから、お互いがお互いの領域を認め、自分の能力を発揮できる環境にしていければ…本当にいいんですけどね。色々と難しい話ですよね、これって。

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コメント

俺@2016 @o_mina564 2011年6月24日
単行本が仮に500円だとしたら印税で50円。さらにそれの2割だから一冊あたり10円しか収入が入らないことに…確かに労力には見合わない話ではあるけど、原稿料が総取りなら出来なくはない…か?しかし少なくとも儲かることはなさそうだな
もるのがわ ちょうすけ @1983216 2011年6月25日
印税が売り上げの2%はえげつないなあw アシスタント多めに使うと赤字出ちゃうんじゃないだろうか
nekosencho @Neko_Sencho 2011年6月27日
まともな読める漫画にしたいなら、漫画側もそれなりの環境(収入とか)が必要だよね。漫画はオマケとでも考えてるんだろうか、それともこの分配ですらすごくもうかるレベルの売り上げを見込んでたんだろうか
ありがひとし/HitoshiAriga @ariga_megamix 2011年6月28日
作業内容(シナリオをそのまま使うのか、オリジナル展開にするのか、諸々)は考慮されず、機械的に印税分配されるケースが多いので、原稿に手を加えれば加える程、漫画家は辛くはなっていきますね。あと流石に編集者から見ても「漫画家の印税が2割ってのは無い」という事で、上記に挙げた企画のコミカライズ自体は流れてますよ。
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