死神の恋

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聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

僕の名前は八神○○。僕は現役の高校3年生で実家と離れた学校に行っているためマンションで一人暮らしをしている。しかし、華やかな生活とはかけ離れた生活を送っている。理由は特待生で受かったため学費が無料だが、成績が下がれば学費を払わないと行けなくなってしまうため必死で勉強していた。

2020-06-02 17:06:18
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

3年に進学した時僕と同じく一人暮らしをするために女の子が隣の家に住むことになった。 ーーーー運命だと思った。ーーーーー なぜならその女の子は今まであった中で一番可愛らしく綺麗だったからだ。

2020-06-02 17:09:01
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

彼女の名前は堀未央奈。彼女は僕の心の全てを奪うくらい魅力的だった。しかし、初めてあった彼女はどこか寂しげな雰囲気を纏っていて、それが一層僕を彼女の虜にした。そして彼女が隣の部屋に来て1週間がたった。 pic.twitter.com/krbZIONnm4

2020-06-02 17:12:24
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今日は新一年生の入学式だが、僕は生徒代表で挨拶をすることになっている。この1週間で未央奈と僕はとても仲良くなった。 ーーーーーー入学式当日ーーーーーー 未「○○さん!学校まで一緒にいきましょ!」 ○「いいの?」 未「うん」 こうして2人は学校へ向かった。

2020-06-02 17:15:58
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そして入学式は無事終了した。特にすることもなく家に帰ろうとしていた○○はふと気づいた。それは、今新一年生は親と一緒にいる人がほとんどだが、未央奈の周りには親らしき人はいなかった。 ○「親御さんはどこにいるの?一応   挨拶しときたいな」 未央奈はどこか困っている様子だ。 pic.twitter.com/0cIYmJVZvN

2020-06-02 17:21:36
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未「親は来ないんだ...」 未央奈は更に表情を曇らせた。 ○(親御さんとあまり仲良くないのか な?) 未「○○さんだから言うんだけど... 私、親に捨てられたんだ。生活費や学費は払うから二度と私たちの前に現れないでって。」 ○○は驚きを隠せなかった。 ○○(こんな可愛い子を捨てたりするか?) pic.twitter.com/HStPzZyM98

2020-06-02 17:26:34
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○○は初めて会った時の儚さの正体が分かった気がした。同時に未央奈を幸せになってほしいと強く思った。 ○「未央奈、俺と一緒に幸せになろ   う。」 考えるより前に口が勝手に喋っていた。ただ、○○は未央奈の暗い人生にできるだけ眩しい明日を届けたい。未央奈を幸せにしたいと。 pic.twitter.com/v23lGeH7tS

2020-06-02 17:31:30
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○「ごめん💦未央奈が苦しんでるのに」 未「いいよ」 そう言うと未央奈は目から大量の涙を流しながら○○に飛び込んだ。○○も未央奈をしっかりと受け止め抱きしめた。 ○「今まで辛かったな。これからは俺と2人で幸せになろう。」 未「うん」 pic.twitter.com/eBsDPt4p4b

2020-06-02 17:36:29
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抱き合った2人の体温がとても愛おしく、2人の冷え切った体温を温めあった。帰り道未央奈はずっと泣いていたてそれほど今まで苦しかったんだなと思った。 ○「今まで未央奈が辛かった分今度は俺が幸せにする。これからも未央奈が寂しくならないようずっと一緒に居たい。だから俺の部屋に来ない?

2020-06-02 17:40:37
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

未「分かった!じゃあ○○にいっぱい         甘えるね!」 ○「いいよ!なら一緒に荷物運ぼうか?」 こうして未央奈は○○と同棲することになった。そうして未央奈とても○○はシングルベッドで一緒に寝た。 pic.twitter.com/IO7UpVZNKl

2020-06-02 17:43:38
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寝ていると隣から声が聞こえてきた。 ○(未央奈?どうしたんだろ?) 未「私を殺して!...お願い...」 ○「未央奈!?どうしたの?」 未「サヨナラ...」 そう言うと未央奈は部屋の外へ出て行った。僕もその後を追った。 pic.twitter.com/eKyFVFrKTy

2020-06-04 09:16:08
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未央奈が向かったのはマンションの屋上。○○が駆けつけると未央奈は飛び降りようとしていた。 ○「未央奈!僕が絶対守るからこっち に来て!」 未央奈はまた泣きながら 未「ほんとに?...」 ○「うん!君がどこにいたって僕が必 ずたすける!」

2020-06-04 09:23:32
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

未央奈は緊張が解けたからか、いきなり倒れてしまった。○○は未央奈を部屋に連れ戻し、落ち着くまで隣にいた。 未「あれ?なんでここに?...」 ○「どうしてあんなことしたの?」 未「ごめんなさい、私はタナトスなの」 僕もタナトスについては本で読んだことがあった。 pic.twitter.com/evMXWCPmiI

2020-06-04 09:27:39
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人間は生に対する執着がある者をエロス、死に対する執着がある者をタナトスと言うらしい。タナトスの人は死神が見えるらしい。だから未央奈は時々自殺欲求が出てしまうそうだ。親にもそれが原因で捨てられたそうだ。だが、未央奈の事を可哀想とは僕は思わなかった。

2020-06-04 09:31:01
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

そう思うのは彼女に失礼だと思ったし ○○もタナトスについて少しは理解できたからだ。こうして○○と未央奈の生活は始まった。 ーーーーーー半年後ーーーーーーーー 未「サヨナラ」 未央奈からいつものメールが来た。 未央奈は恐らく屋上に向かった。

2020-06-04 09:35:02
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

バイト中だった○○は体調が悪いと嘘をつき、すぐにマンションの屋上へ向かった。○○は未央奈は死ぬ前いつも自分にメールをするため本当は死にたくないんじゃないかと考えていた。屋上についた○○は未央奈の為に用意した言葉を並べいつものように説得したが、この日は中々諦めてくれなかった。 pic.twitter.com/niKc66t2jB

2020-06-04 09:38:28
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○○は未央奈が死のうとしているのを見てとても辛かった。僕は不意に思ってしまった。今の未央奈は苦しそう。だがら、楽にしてあげるべきなのではないかと。 ○「俺も、終わりにしたい...」 この言葉を釣られて言葉にした時、君は心の底から安心する様にまた、どこか寂しそうに微笑んだ気がした。 pic.twitter.com/BkXOWYC74F

2020-06-04 09:42:15
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こうして○○は未央奈の手を取り、マンションの屋上から身を投げた。 ーーーーーー翌日ーーーーーーーーー アナウンサー「昨日の夜××マンションから飛び降り自殺とみられる遺体を××マンションの大家が発見しました。 亡くなったのはこのマンションに住む八神○○さんです。

2020-06-04 09:45:13
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

未央奈は死ねなかった。なぜなら落ちるとき2人は抱き合い、○○が下で未央奈を守る様に落ちてしまったからだ。 未「なんで...私は...○○を殺した...」 未央奈は目から大粒の涙を流した。 未「○○、私も一目惚れだったよ... 私とあなたがタナトスじゃなかった   ら幸せに暮らせたかな?...」

2020-06-04 09:48:29
聖@妄ツイ @FJgEJRwjNvZwmr3

未央奈は気づいていた。○○がタナトスの事を2人は互いに死神になったのだ。 未「○○、半年間ありがとう😊   今まで幸せだったよ...」 そう言うと未央奈はマンションの屋上から身を投げた。 ーーーーーーーendーーーーーーーーー

2020-06-04 09:50:46