「ビリー・アイリッシュの #blacklivesmatter メッセージ全訳(by三谷武司さん)」が「関西弁訳」なのかどうかをめぐる興味深い議論
魔が差して自分でも訳してしまいました。他の人の訳し方とちょっとイメージが違うので心配です… 脱社会学メモ: ビリー・アイリッシュの #blacklivesmatter メッセージ全訳 sociotakemita.blogspot.com/2020/06/blackl… twitter.com/takemita/statu…
2020-06-02 02:17:50いろいろ見た中ではかなり正確で雰囲気出てるけど、 "NOBODY IS SAYING THAT MAKES YOU BETTER THAN ANYONE" を「だからって人より優れてるとか思ってんじゃねえぞ」としてるのは違うだろう。「特権て言ったって人よりいい暮らししてるとかそんなんじゃねえよ、そんなこと誰も言ってねえよ」ってこと。 twitter.com/art_translator…
2020-06-01 16:34:50ビリー・アイリッシュのメッセージ全文を関西弁(!)にした、ニコラス・ルーマン研究&翻訳者の三谷武司さんによる訳文。衝撃を受けつつ、なるほど……と感じている。 脱社会学メモ: ビリー・アイリッシュの #blacklivesmatter メッセージ全訳 sociotakemita.blogspot.com/2020/06/blackl…
2020-06-02 10:33:51ビリー・アイリッシュの素晴らしい発言については先日読んだし、実にヴィーガンらしいと思った。素朴な疑問だけど、わざわざ関西語にする意味は何だろう、、、しかもエセ関西弁💧 twitter.com/editdisco/stat…
2020-06-03 09:42:24@Pawpinyanta77 人によって受け取りやすい翻訳があるかと思います。こちらはおそらく、ビリー・アイリッシュが「語りかけている」エネルギーを最大限に訳文に活かす、という狙いなのではと思われますが、それが肌に合う方と合わない方がいるのかと(関西弁として正しいかどうかは、自分は恐縮ながらわかりません)。
2020-06-03 13:59:06@Pawpinyanta77 あとご存知かもしれませんが、ビリーの言葉を「〜よ」「〜わ」のような女性らしい言葉に訳すべきではないのでは、というジェンダーをめぐる議論があって、この関西弁訳ではそのあたりの問題をうまく解消できている、という見方もできるかもしれません。突然のリプライ、失礼いたしました。
2020-06-03 14:03:49@editdisco ご返信いただいて恐縮です。 ジェンダーの件は、わたし自身もそういう綴り方をしないし、何とも思いませんでしたが、関西弁訳の意図は腑に落ちないままですが😅 慣れ親しんだ言葉の方が考えずに書ける、とかいうことならまだしも、どうにも関西人の関西弁ではない部分が多々あり…謎だなぁ、と💧
2020-06-03 18:20:15@Pawpinyanta77 いえいえ、こちらこそ恐縮でした。訳者の方はどうやら香川県ご出身のようで、どれほど関西弁に通じていらっしゃるかはわからず...。訳の評判自体は良いようなのですが、実際の関西弁話者の方にとっては違和感があるのだろうと拝察します、難しい問題ですね。改めて、突然失礼しました...!
2020-06-03 18:27:21@editdisco @Pawpinyanta77 すいません、本人がちょっと弁明しますと、あれは私自身が強く速く読めることを最優先に書いたもので、そういう意味で大阪弁や京都弁にはなっていません(私がしゃべれないので)。一方で讃岐弁そのものでもありませんが、イントネーションは讃岐弁です(大阪弁と微妙に違います)。(続く)
2020-06-03 20:01:16@editdisco @Pawpinyanta77 (続き)語尾を大阪弁から少し借りています(「ねん」が讃岐弁なら「じゃ」になると思います)。讃岐弁で全部書かなかったのは、書き言葉だとものすごく違和感があるからです。なので、あの文体は、自分にとって書き言葉として違和感がなく、強く速く読むこともできる方言になっています。(続く)
2020-06-03 20:04:47@editdisco @Pawpinyanta77 (続き)というわけで基本的に自分中心なので、自分では「関西弁訳」とは書いていません(よくある安易な「関西弁訳」があまり好きでないというのもあります)。方言というのは話し言葉ですが、その感じを書き言葉に反映させるのはすごく難しいと思っています。(続く)
2020-06-03 20:08:00@editdisco @Pawpinyanta77 (続き)標準語というか東京弁で書かなかったのは、これは完全に私の能力不足です。強くて速い標準語を文字にする能力が(私だけでなく今回訳を試みた多くの人に)不足しているということです。標準語でうまく訳せる人もいるのかもしれませんが、私にはできなかったという次第です。(終わり)
2020-06-03 20:11:26@takemita 直々にご解説いただき、大変恐縮しております。@Pawpinyanta77 さんが違和感を抱かれた要因、そして私を含めてツイッター界隈で今回の訳が「関西弁訳」として流布させてしまっていること自体が非常に微妙な問題であること、とてもよくわかりました。
2020-06-03 20:59:13@takemita @Pawpinyanta77 またこの訳の方針をとられた理由が、(今回はビリー・アイリッシュの)言葉の強さと速さを最大限書き言葉に反響させようとされた結果であり、同時に私たちはそうした強さと速さを表す翻訳文体をいまだに持ち得ていないかもしれないという問題、重く受け止めた次第です。ご教示、重ねて御礼申し上げます
2020-06-03 21:02:27@takemita @editdisco 三谷先生、初めまして。 ふとした疑問に、詳細に答えていただいて誠にありがとうございます🙇♀️ 話し言葉と書き言葉を融合するのに適したオリジナルスタイルということですか。
2020-06-03 21:00:04@takemita @editdisco 特に関西弁にこだわられたわけではなく「強くて速い」言葉の必要性はビリー・アイリッシュの発言の勢いを表現するのに必要だったという解釈でよろしいでしょうか? 何かが不足していた、とかではなく、ただただ不思議だっただけですので、どうか能力不足とかおっしゃらないでください🙏
2020-06-03 21:02:10@Pawpinyanta77 @editdisco 言い方を一週間考え続けた人がもうたまらなくなって吐き出す言葉は、強くて速い(そして無愛想な)ものでなければならないと思いました。私にとって標準語はよそいきの言葉なので、それを表現できる程度にはうまく操れないと思ったわけです。その点では明らかに能力不足です。
2020-06-03 22:12:57@Pawpinyanta77 @editdisco 話し言葉と書き言葉を融合するというのはちょっと感じが違っていて、話される話し言葉とは別に、書かれる話し言葉があるという感じです。実際に話されている言葉を書き起こしただけでは書き言葉として読めるものにはなりませんので。
2020-06-03 22:16:58@Pawpinyanta77 @editdisco これは標準語でも方言でも同じで、小説であれ漫画であれ、登場人物は結構変なセリフをしゃべっています。それをそのまま声に出して読むとすごく下手な芝居になります。気になっている(のですがネイティブでない私にはわからない)のは、違和感というのがその辺に由来するものなのか、
2020-06-03 22:20:26@Pawpinyanta77 @editdisco それとも関西弁の標準的な用法には出てこないような言い方が混じっている(それは私にとってのネイティブ言語感覚では自然に感じられるものなのですが)からなのか、です。もしよろしければお暇なときにご教示いただけると「あ、ここか!」と気付けるかと思います。
2020-06-03 22:23:11@takemita @editdisco 【言い方を一週間考え続けた人がもうたまらなくなって吐き出す言葉は、強くて速い(そして無愛想な)ものでなければならないと思いました。】 ただ翻訳するのではなく話した人のメンタルや背景にまで寄り添われるものなんですね…。 何だかとても感動しました。。
2020-06-03 23:14:25@takemita @editdisco 書かれる話言葉…なるほどです。 確かに実際のものとは違いますね。 わたしが違和感を覚えた一番は単純にビリーのクールなイメージと関西弁がミスマッチだったことだと思います。 それとおっしゃる通り、わたしには馴染みのない言葉が混じっていたことです。具体的には「ほんだけど」です。
2020-06-03 23:15:16@takemita @editdisco あとは微妙な差異なんですが、「考えよった」ではなく「考えとった」とか「いかん」より「あかん」かなー、と。 自分の日常にある関西弁と違っているからと言って「エセ関西弁」は行きすぎた発言でした。 失礼しました。
2020-06-03 23:16:22@takemita @editdisco こうしてお話を伺って、再度、拝読すると、ビリーが関西弁で捲し立ててるのが妥当な気がしてきました。 あまりお行儀のよくない体勢で。(笑) 本当にありがとうございます。
2020-06-03 23:17:04@Pawpinyanta77 @editdisco 「メンタルや背景にまで寄り添う」というのは結果としてはそうなんですけど、主たる目的はもっとテクニカルな問題、つまり文章の首尾一貫性を確保することにあります。「言い方いろいろ考えてきたけどもう言う!」って宣言した後にゆったりした文体が続くと変ですよねという話です。
2020-06-03 23:33:02