【6月】PP3会話SSまとめ

十五 @togo_riz

カ「慎導くん、イグナトフ監視官とは上手くやってる？」 灼「襲撃事件以来普通に仲良くしてますよ？」 カ「それって表面上は、じゃなくて？」 灼「え、え」 カ「彼ときちんと話し合ってる？」 灼「カリナちゃん怖い😭メンタリスト⁉️」 カ「普段あなたがしてることでは」 灼「そっか！みんなごめん！」

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カ「重要なこと全然話してないから関係拗れるんじゃないかなと思って」 灼「そりゃ何でもかんでもは…」 カ「あの人あなたが思っているよりずっと勘が鋭いし、あなたの事分かってるわよ。慎導くん自分の感情隠すの下手だから彼も気になるんじゃないかしら」 灼「自慢じゃないけど隠し事上手いよ！？」

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カ「そうなの？だってあなた自身のこと尋ねると不機嫌になって話はぐらかす割に話聞いて貰えなかった～って顔してしょげてない？天の邪鬼よね、慎導くんって」 灼「いつも他人にやってることなのに、いざ自分がされるとゴリゴリメンタル削られてくのが分かる…」 カ「じゃあ当たってるのね」 灼「う」

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灼「だっていくら親しい人でも素人に重たい相談したら色相濁るかもでしょ？かといって赤の他人のプロに話してそれらしいテンプレ回答されるのも嫌だし。メンタリストの…亡くなった父さん以外に何かを相談しようと思ったことないな」 カ「1度も？」 灼「うん」 カ「誰も信頼はしてないってことかしら」

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灼「ううん、信じてるよ」 カ「じゃあ自分を信じてないのね」 灼「…」 カ「なんで自分のこととなると迷子の子供みたいな顔するの？どうでもいい言葉はスラスラ出てくるのに」 灼「迷子なのかも」 カ「自分のことが分からない？」 灼「自我弱いんだろうね…カリナちゃんや炯の隣居ると劣等感すごいよ」

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カ「分からない…分からないって感覚が分からない」 灼「みんなの望むキャラは分かるし演じきれるんだけど、カリナちゃんの慎導灼像が不明瞭だからこっちも困るんだよね。こういうキャラでってリクエストしてほしい」 カ「素でいいわよ。いい機会だから自我確立したら？いい大人なんだし」 灼「😭」

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灼「ちょっとは俺に期待してくれてもいいんじゃない？」 カ「なにを？」 灼「こうして欲しいとか…何かない？」 カ「あったけど見事に裏切られたわね」 灼「いつ信頼失ったんだろ😭」 カ「いいのよ。思い通りにならない慎導くんにモヤモヤするの結構好きなんだ」 灼「変わってるなぁ、カリナちゃん」

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灼「でも、そうだなぁ。俺の心に寄り添おうとしてくれる人より、他人として切り離して物事を考えられる人は信頼出来る。本当にメンタリストの素質あるよ」 カ「ふふ、慎導くんの専属メンタリストになりましょうか？」 灼「うーん、そうなるとまず自分が何に悩んでるのか明確にしないとなぁ…」

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灼「炯に何を話したいのか、よく分からないのが辛いのかな。いや、話すべきことは決まってるけど、自分がどうしたいのか聞かれたら言葉に詰まるから話せないのかも」 カ「慎導くんの頭の中かなり面倒臭いことになってるのね…」 灼「ずっと判決の出ない裁判やってる感じかも」 カ「裁判してるの？」

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灼「フロイトの精神分析理論で言えば裁判官の自我、検察官の超自我、弁護人のエスって感じかな。エスが本能的欲求、超自我が押し付けがましい良心、自我がその2つを上手く取りまとめる調整役。心の中に悪魔と天使がいる描写、多分エスと超自我が拮抗してる様子を分かりやすく描いてるんだろうね」

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灼「自我は心の判決結果。俺は自分で判断を下すことを恐れてるから、自我が成長しないのかもしれない。正解のないものが怖いんだ」 カ「理数系得意だけど文系壊滅、みたいな？」 灼「文系も得意だけど芸術方面壊滅タイプ。センスがないって散々言われた」 カ「…あなたという人間が少し理解出来たわ」

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如「どうしたんですか監視官？！」 炯「むう…」 灼「分かります！？初夏にピッタリの爽やかな青みピンクでしょ～！」 入「いや、なんでイグナトフ監視官が青みピンクのリップをつけてんの」 炯「妻に似合いそうだから買うか悩んでたら灼に試し塗りされた…」 灼「ティントって本当落ちないんだね～」

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灼「でも試し塗りしたから良さ分かったんでしょ？」 炯「にしても何故俺が…灼が塗ればいいだろ」 灼「俺が見れないじゃん」 炯「鏡」 灼「分かってないなぁ。メイクって顔だけじゃなくて全身見ないとダメだよ。それに俺の肌の色だとそれ合わないもん」 炯「むう」 灼「舞ちゃんにあげるの楽しみだね」

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炯「だが、目の見えない妻にプレゼントして傷つかないかが心配だ」 如「私だったら多分嬉しいです。監視官が奥さんに似合うと思って購入したなら、きっと」 入「真緒ちゃん乙女～」 如「うるっさい！」 灼「写真撮っておこ？見えるようになった時、舞ちゃんもっと喜ぶよ。綺麗な色ねって一緒に言える」

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入「慎導監視官って欲ねーの？」 灼「ご飯食べに行きたいです！」 入「いや、性欲の方」 炯「セクハラだ。懲罰房行け」 入「犯罪者扱いか！懲罰房ってどこだよ！」 炯「課長室」 入「課長に謝れ！」 炯「局長室、で椅子に座ってる局長の膝に座る」 入「中学生の罰ゲームだろ！」 灼「楽しそう！」

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灼「ん～、性欲かぁ。あんまないですね。でもヤッコエイの交尾動画面白かったでしょ、入江さん！？」 入「アレな～！笑った！」 灼「ウデムシの育児動画もいいですよ！見た目グロいんですけど、ダンゴムシにちょっと似てて可愛いんです💓」 入「マジで！？送ってくれよ～」 炯「話逸らすの上手いな」

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灼「や、正直なところ炯の前でそういう話したくないです。子供の頃から一緒だし、ねえ？」 炯「俺は構わないが」 灼「構ってよ。俺が猥談し出したらびっくりするでしょ」 入「驚きゃしねぇっスよ、アンタも男だし」 炯「そうだぞ」 灼「俺がお酒飲んだ時、慌てて止めようとしてた奴が何言ってんの？」

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灼「じゃあ████████」 入「うわあああ！！ウソだ！！！」 炯「灼はそんな卑猥なこと言わない！！！」 灼「怒るよ」 炯「灼はそんなえげつないのが好みなのか…？」 灼「1番えげつないと思うものを言っただけで、別にそれで興奮はしないです。人間の交尾って理屈に合わないこと多くて謎だよね」

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花「では交渉成立ね」 霜「くっ…またしても外務省に借りを…ん？慎導からコール…ってコラー！待機室とは言え室内でBBQするなって言っただろうが！なんで火災報知器作動しないんだ！！」 灼『 この火、雛河さんが作ったホロですよー！かちょ！かちょも後で来てください！本物の牛のお肉美味しい！』

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入『課長まだ仕事してんの？たまには早く上がりましょうよ～』 灼『花城さん、霜月かちょくださーい！』 花「あらあら、子供たちが帰り待ってるわよ。行ったらどう？」 霜「どぅあれが子供だ！！！」 宜「今の若いのはオフィスでBBQするのか…」 狡「いや、アレが特殊なんだろ」 須「テントもある…」

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Web会議中に子供が「お母さんまだー？」って入り込むタイプのアレ

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灼『あ、テントもホロです！雛河さんすごいんですよー。お願いするとなんでも作れちゃうんですもん』 雛『いや、そんな…』 入『よ、天才！』 朱『ふふ、私も鼻が高い』 雛『😳』 宜「雛河が上手くやってるようで良かった」 須「心配でしたしね」 宜「なんか泣けてきた…」 須「自分も…」 狡「親か」

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その後 入「で、結局イグナトフ監視官の為の演技なんですか？」 灼「ですかね。演技ではないけど意識はしちゃってるかも」 入「無垢で大人が望む理想的な子供を？」 灼「いい大人なのにね」 入「素のアンタとそう差異もねぇんだろうが、たまに違和感を感じる」 灼「炯の帰る場所でありたいんですよ」

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入「帰る場所？」 灼「兵士になる前の炯に戻れる場所。炯が子供の頃と変わらない俺を見て、自分も昔と何も変わらないんだって思ってほしいから。だから変わりたくないのかもしれません」 入「心配なんスねぇ」 灼「メンタルトレースしなくても炯や炯の奥さんがどれほど辛い想いしたか分かりますから」

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灼「だからたまに無知な子供装って気付かないフリしちゃいます。炯は周りに心配かけまいと抱え込んじゃうところがあるから、そういう時は偶発的に見せかけて行動しないと」 入「普通に心配したら？」 灼「駄目なんです。普通に心配したら隠しちゃうタイプです」 入「長年面倒臭い関係続けてるな…」