あの絵の女の子の様に目が離せない②

第2話
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アルベル@イグニスター妄ツイ垢 @mousou08nogizak

始まった授業は滞りなく進んで行き、午前中の授業は無事に終わった。 そして昼休みになり、悠斗のクラスの生徒達は、各々でグループを作り、昼食を摂り始めた。 悠斗も剣矢と菜緒と一緒に、昼食を摂り始める。

2020-05-29 07:50:30
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悠斗「腹減ったな〜」 剣矢「頭使ってたから、そりゃ腹も減るだろ。」 菜緒「高山君はそんなに頭使ってへんやろ?」 悠斗「お前ほとんど寝てたろ。」 剣斗「寝てねぇし!」

2020-05-29 07:52:22
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そんなやり取りをしていると、美玖が話し掛けてきた。 美玖「ねぇ、菜緒。私も一緒にいいかな?」 菜緒「うん、ええよ。一緒に食べよ。」

2020-05-29 07:54:22
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菜緒「悠斗と高山君もええ?」 剣矢「大丈夫だぜ。」 悠斗「もちろん。」

2020-05-29 07:55:47
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悠斗と剣矢は菜緒に頼まれると、笑顔でそう言った。 美玖「あ、ありがとう。」 そして美玖も一緒になって悠斗達と昼食を摂ることになった。

2020-05-29 07:57:18
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昼食中、悠斗は美玖に対して気になってる事を聞いてみた。 悠斗「金村さん、答えたくなかったらいいんだけどさ。なんで前髪で顔を隠してるの?」 美玖「あ、えっと…それは…」

2020-05-29 08:01:18
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菜緒「そう言えば、私もずっと気になってたな。」 剣矢「あ、オレも。」 美玖は少し俯き加減だが、少しずつその理由について、話してくれた。 美玖「あまり顔を見られたくなくて。」

2020-05-29 08:03:28
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悠斗「顔を見られなくない?それは顔にコンプレックスがあるとか?」 美玖「う、うん、自信がないんだ。」 菜緒「ええー?美玖は美人だからそんな事思うことないのに。」 美玖「今日も前髪切りすぎちゃったし。」

2020-05-29 08:06:47
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悠斗「そうだったんだ。」 剣矢「なるほどね。」 悠斗と剣矢はそこで、少し考え出した。 悠斗「オレはその髪型似合ってると思うけどな〜」 剣矢「やっぱりお前もそう思うか?」

2020-05-29 08:09:13
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美玖「え!?全然、似合ってないよ!!」 悠斗「そんなことないよ。ほら、あの絵の女の子見て。」 美玖「え?」 美玖は悠斗が指差した方向に顔を向けた。 その先には、女の子の似顔絵があった。

2020-05-29 08:11:23
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悠斗「あの女の子、すごいチャーミングじゃない?」 美玖「うん、可愛い。」 菜緒「あれ書いたの私やけどな!」 剣矢「なんだ?ヤキモチか?(笑)」 菜緒「ちゃうわ!」

2020-05-29 08:13:06
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悠斗「よし、決めた。次の実習、金村さんにする。」 菜緒「えー!?次の実習、私が相手の筈やろ!?」 悠斗「菜緒はまた今度、休みの日にやってあげるからね。」 剣矢「なんなら、オレがやろうか?」 菜緒「結構や!!」

2020-05-29 08:16:11
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美玖「あのー実習の相手ってもしかして。」 悠斗「ああ、次の美容科の実習は、アイドル相手にヘアメイクをやるんだ。」 美玖「えー!?」

2020-05-29 08:17:43
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菜緒「悠斗の腕はピカイチやから安心しいや。美玖をさらに可愛くしてくれるで。」 悠斗「金村さんは元が可愛いから、どんな髪型も似合うと思うけどね。」 美玖「そ、そんなこと///」

2020-05-29 08:20:04
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悠斗「大丈夫、オレがさらに可愛くしてあげるから。」 悠斗は美玖の目をしっかり見て、そう言ってあげた。 美玖「よ、よろしくお願いします///(カッコイイ///)」 菜緒(え?まさか美玖!?) そんなこんなで楽しい昼休みは過ぎて行った。

2020-05-29 08:22:53
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そして午後の授業が始まり、それぞれ自分が所属する学科の実習となった。 悠斗達が所属する、美容科の実習は今回、女性芸能人、主に女性アイドルを相手にヘアメイクを施す実習だった。 美容科の生徒達はそれぞれ、自分の担当する、アイドルの女の子にヘアメイクを施して行くことになる。

2020-05-29 08:36:58
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美容科の実習は学年が上がる事に、大物芸能人相手にヘアメイクを施して行くという流れになっている。 一年生の時は地下アイドル。 二年生の時はメジャーアイドル。 三年生になると女優や女性タレント。 学年が上がる事に、相手もグレードアップして行く仕組みだ。

2020-05-29 08:30:42
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ちなみに日向学園の美容科は女性芸能人しかやっていないので、男性芸能人が実習を受ける事はない。 何故かというと、日向学園の理事長は女性であり、その理事長自身、世界的に有名な美容師であり、何より女性を可愛く、綺麗にしたいという想いから日向学園を立ち上げた。

2020-05-29 08:33:30
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悠斗「それじゃ、金村さん。よろしくね。」 美玖「よ、よろしく///」 悠斗「そんな緊張しないで、リラックスしていいからね。」 美玖「う、うん。」

2020-05-29 08:35:05
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教師「それじゃ、皆さん。始めてください。」 生徒達「はい!!」 そうして美容科の実習が始まった。

2020-05-29 08:36:25
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悠斗「さて、金村さん。今日はどんな風にする?」 美玖「それじゃ、今回はお任せで…」 悠斗「了解。じゃあ切り過ぎた前髪を整えるようにしてあげるね。」

2020-05-29 08:40:40
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美玖「うん///」 美玖(ど、どうしよう///高橋くんの顔をがこんなに近くに///) 美玖は顔を紅くしながら、悠斗のヘアカットを受けた。

2020-05-29 08:42:25
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悠斗(やっぱり似合うね。この髪型。) 悠斗は美玖の切り過ぎた前髪に合わせ、髪型を整えて行き、自然な仕上がりにさせた。 悠斗「はい、出来た。」 美玖「これが、私…?」

2020-05-29 08:44:54
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悠斗「言ったでしょ?可愛くしてあげるって。」 美玖「高橋くん、ありがとう。」 悠斗「金村さんはこんなに可愛いんだから、もっと自信持ちなよ。」 美玖「うん!私、頑張って見る!!」

2020-05-29 08:46:56
アルベル@イグニスター妄ツイ垢 @mousou08nogizak

美玖は飛び切り可愛い笑顔で、そう言ってきた。 悠斗「どういたしまして。(か、可愛い///)」 悠斗もその可愛さに思わず、ドキドキしていた。

2020-05-29 08:48:35