生きることと死ぬこと、考えること

漫画「ぼくらの」9巻から気に言った場面のセリフを引用しました。 生きることと死ぬこと、そして考えることの関係性を、気付かせてくれます。
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Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生1】どうしても眠れなかったのでひさびさに漫画の「ぼくらの」を読んだ。その中に非常によい一節がある。以下は著作権的に非常によろしくないが、ぜひいろんな人に知ってほしいので、引用します。(もし感じることがあったなら、本を買ってあげてください。)

2011-06-25 02:31:27
Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生2】軍人となった教え子と、昔の教師の会話。 軍人「いまでも役に立っていますよ、先生の、死の授業。自分が今日死んだとして、周りの人間、親や友達の反応を、経過期間ごとに想像して書き出していく。その日、次の日、一週間、一か月、一年、十年、あれは面白い授業でした。」

2011-06-25 02:34:20
Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生3】先生「死ぬ覚悟をするためのものではないないよ。死なないことを前提とした授業だ。それにもうずっとやってないんだ。学校に抗議をした親があってね。校長に叱られた。だいたい今の生徒は自分が死ぬなんてことは考えたことがない。もしくは怖くて考えようとしない。」

2011-06-25 02:35:55
Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生4】先生「でも…死を考えることがないから、生を考えることもない。もしかしたら明日死ぬことがあるかもしれないと考えたら、きっと今日の生き方も変わってくるだろう?」(中略)軍人「先生の口癖を思い出しました。考えなさい。」

2011-06-25 02:37:50
Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生5】考えなさい。それは人に与えられた最高の娯楽なんだよ。特に中学くらいの年代にとってはとても大切なんだ。それは人生に於いて、最高の思考の喜びを与えられた期間。日本のような先進国に限定される話ではあるけれど、今日の食事を得るために思考力を使わなくていい期間。(続)

2011-06-25 02:39:42
Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生6】それは生物が生存していく観点から見れば、極めて特殊なことだ。大概の生物は、食事を得るためにその思考のほとんどを使う。そして実はそれれは人間の大人も全く変わりがない。大人も今日の自分の食事を得るために考えているに過ぎない。他の動物を何ら変わりのないレベル。

2011-06-25 02:41:54
Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生7】大人の志向は実質、動物と変わらない。でも子供の期間はちがう。自分が生きることに直接かかわりのないどうでもいいくだらないことに、悩める期間。おとなからすればそんなの社会に出ればわかるとか、現実には通用しないって答えられてしまうような青臭いとされる悩みや考え。

2011-06-25 02:44:26
Shu_Cho @shu_cho0118

【死と生8】デモその答えは実は答えにはなっていない。日々に流され考えることを放棄しているただの言い訳だ。そう言った子供の頃に抱く、潔癖さの入り混じった考えや悩み、それはとても重要なことだ。自分のその日の生存に直結しないから、その思考は自由で、そして可能性に満ちている。(引用終)

2011-06-25 02:46:27